この記事は新歓ブログリレー2020 30日目(4/7)の記事です。
こんにちは、Dekaです。
traPは今日をもって5周年を迎えました!👏
それを記念し、今回は2015年度入学でtraP設立から所属している Deka と nari で5周年記事としてtraPの活動を振り返ります。
ちなみに、この記事のアイキャッチ画像は、5周年を記念して@sigmaくん(デザイン)と@whiteonionくん(イラスト)が作ってくれたものです。
table of contents
- traPの設立日
- traPの活動内容
- サークルの名称
- traPのロゴ
- traPとTwitter
- 部内サービス
- 部員数
- 集会
- 制作物
- 合宿
- 終わりに
traPの設立日
そもそもtraPはいつ設立されたのでしょうか?
有識者によるとこれには諸説あるとされていますが、大きく分けて以下の3つがあります。
- 2015年4月3日説 (バスゼミ説)
- 2015年4月5日説 (Slack/Twitter説)
- 2015年4月7日説 (最初の集会説)
traPの成り立ちは大雑把に書くと以下のようになっています。
- 2015年4月3日・4月4日の5類バスゼミで有志が集まり、traPの話が持ち上がり、類LINEを通じて周知される
- 2015年4月5日に部内SlackとTwitterアカウント@traPtitechが開設される
- 2015年4月7日に第一回集会として顔合わせをする(詳細は集会の項にて)
本記事では4月7日、集会を行い初期メンバーが一堂に会した日を設立日としています。
なお、traPが東京工業大学の公認サークルとなったのは2018年3月26日で、公認サークル歴で言えば2年です。
traPの活動内容
新歓ページを見てくれた方ならもちろんおわかりかと思いますが、traPはアプリやゲーム制作を中心に、音楽やグラフィックといったクリエイティブな活動、競技プログラミングやCTFといった競技への参加、というように多種多様なことを行っています。
とはいえ、設立当初では後述するようにゲーム制作専門で、今の形になるまで次のような変遷を辿っています。
- ゲーム制作: 設立当初から
- Web制作: 2016年から(traQ制作から)
- 音楽・グラフィック: 存在自体は設立当初から、班制度は2017年から
- 競プロ・CTF: 設立当初は有志の活動、班制度は2017年から
この他、traPでは対外的なイベントとして以下のような取り組みを行っています。
- GAME^3(ゲーム制作者交流イベント): 2017年(第5回)から
- 中高生向けプログラミング教室: 2016年夏から
- コミックマーケット・デジゲー博への出展: 2016年(C91・デジゲー博2016)から
もちろん今後も部員の入れ替わりや流行り廃りで活動内容は増えたり減ったりするかもしれませんが、デジタル創作に関する様々な活動を行うという主軸は揺るがないことでしょう。
サークルの名称
「traP」という名称の由来は、
Professional Project for Programming Products → 4つの"Pro" → tetra(4つの)+Pro → tetraPro → traP
と言われています。
ただし、初代代表の後付けという説があり、真実かどうかは実は分かっていません。
また、今では「デジタル創作同好会」という名称ですが、設立当初はゲーム制作を専門として「ゲーム制作サークル」という名称で活動していました。
そこから徐々に活動の幅が広がり、さらに大学公認化を目指すためにも、2016年10月に名称を改めることにしました。
その当時の役員会では、以下のような名称が候補として挙がっていました。
- デジタル創作同好会
- デジタルクリエイターズサークル
- ゲーム研究サークル
バトルネットワークパソコン同好会
ここから決定までにどんな議論があったかは実はあまり覚えていないのですが、最終的に「デジタル創作同好会」という名称に改めることになりました。
traPのロゴ
現在のtraPのロゴは、TwitterのアイコンやこのWebサイトにも使われているこれですね。
実はtraPのロゴは初期の頃に2回変わっています。
なので、古めの制作物とかを見ると、もしかしたら前のロゴが使われているかもしれません。
最初のロゴ(2015年4月~?)はこれです。
このロゴは、@Dekaが当時の代表といろいろ相談しつつ作ったものです。
東工大のシンボルマークには「つばめ」の要素があるため、それに倣って「つばめ」の要素を含めています。
ただ、今見ると、文字の太さのバランスとかグラデーションの色が微妙な感じがしますね……。
2番目のロゴ(?~2016年6月)はこれです。
このロゴは、1年目の工大祭直前ぐらいに生えた(?)ものだったと思います(記憶が曖昧)。
そして、現在のロゴについては、これまでのものとは違い、部内でコンペ形式で決定することにしました。
そのコンペで選ばれたものが、当時1年生だった@sigmaくんが作成したこのロゴです。
後に@sigmaくんは、パンフレットやビラ、CDジャケット、ロゴなど、サークル内のあらゆる制作で大活躍し、2018年5月にはグラフィック班の中でデザイン部を創立しました。
そのデザイン部について、詳しくはこちらの記事をご覧下さい。
traPとTwitter
traPはTwitterをよく活用しており、部員のTwitter登録率は70%超えと、ほとんどの人がTwitterをしています(traQにTwitter IDを登録している人の割合、2020年4月7日時点)。
広報活動なども基本的に @traPtitech で行われています。traPが公式として保有しているアカウントは現在7つあります。
@traPtitech
公式アカウントです。フォロー方針が最近変わり、@traPtitech がフォローするアカウントは公式アカウントのみとなりました。そのため、フォローを見ればどれが公式アカウントかがわかります。
前述の通り広報活動の他、活動内容の紹介ツイートやブログ投稿の通知ツイート、新歓時期には新歓活動や質問箱の設置などを行っています。traP のことを知りたい場合はこのアカウントをフォローすれば間違いないです。
ちなみにこのアカウント、設立初期から存在しているため、ツイートを掘り返すと創立当初の初々しい感じが垣間見えて楽しいです。
@trapyojo
@traPtitech のヘッダーにもなっている女の子が @trapyojo です。通称「幼女」「ロリ子」で、正式名称は「traPスーパーようじょbotロリ子」、ほんみょうは「あずま のりこ」っていうんだよ!です。
リプライを送ると謎のデータベースによって学習された†人工知能†によって自動でリプライを返してくれます。かわいいね
こちらは2015年5月のハッカソンで開発されたものがきっかけとなっていて、現在では各所で現れる公式マスコットキャラクターとして活躍しています。
やはり初期のツイートを見ると初期の風合いが見れて面白いです。初期は自動リプライ以外にも、キーワードを覚えさせる機能や、駅から駅までの経路を調べてくれる機能、スクフェスのLPが全回復するタイミングを計算してくれる謎機能などがありました。
その他
他にも分野別でアカウントを持っています。
- @GAME3_Staff : イベント「GAME^3」の広報アカウントです。
- @traPSoundTeam : サウンド班のアカウントです。
- @traP1draw : グラフィック班お絵描き部のアカウントで、#traP1draw を毎週開催しています。
- @traP1design : グラフィック班デザイン部のアカウントで、#traP1logo などのデザイン関連のイベントを隔週で開催しています。
- @traP_creators : WorldCreation班のアカウントです。
このように各班でTwitterアカウントを持っていたりします。気になる活動がある人はそちらもフォローするとよりtraPについて詳しくなれるかもしれません。
部内サービス
さて、もちろんTwitterも活動の場として使われていますが、traPはもう一つよく使われているSNSがあります。それが部内SNSで、基本的に部内SNSで活動を行っています。
また、部内SNSの他にも、traPでの開発やコミュニケーションが円滑になるよう、様々なサービスが運用されています。
この項ではそれらについて触れます。
部内SNS(traQ)
traPでの活動の拠点となるのが部内SNS、traQです。traQが使われるまでには、以下のような変遷がありました。
- 2015年4月 〜 2016年4月: Slack(無料プラン)
- 2016年4月 〜 2019年3月: traQ
- 2019年3月 〜 2020年4月: traQ-R
Slack
設立当初の2015年4月には、Slackを主な連絡手段として使っていました。
Slackのフリープランだったため、1万メッセージを超えると古いメッセージが見られなくなる仕様があり、開発や活動が活発になるにつれてどんどんとメッセージが消えていきました。
traQ
そういった問題点を解決するため、@kaz によって開発されたのが初代traQで、2016年4月から導入されました。
元々は1万メッセージを回避するためのオリジナル部内SNSという位置づけでしたが、Slackと大きく違う特徴として、チャンネルの階層構造や、複数回押せるスタンプ(emoji)が実装されていました。これにより、チャンネルの命名規則で悩む必要が無くなり、またスタンプを押した回数を特定の数字にすることでメッセージ性を持たせたりただひたすらたくさんスタンプを押したりする独自のスタンプ文化が育まれました。
traQ-R
サークルの規模が大きくなり、システムの保守開発を行うSysAd班も発足し、traQを保守しやすい形に一から作り直したものがtraQ-Rです。traQ-Rが作られた経緯については、以下の記事でも詳しく語られています。
traQ-RはこれまでのSlackライクなメッセージ機能に加え、更新があったチャンネルを見るアクティビティ機能、メッセージのピン止め機能、Webhook APIやbotの追加、音声通話機能(Qall)など、より便利で多機能なSNSになりました。部員が開発し部員が使うという循環構造になっており、非常に頻繁でチャレンジングな修正が日々行われています。
その後
さらに、SysAd班ではこの次のバージョンとしてtraQ-Sを現在進行形で開発しています。部員としても今後の部内SNSの進化が楽しみです。
アンケートサービス(anke-to)
traPでは設立初期からGoogle Formsを用いたアンケートを行っていました。しかし、traQのIDを入力してもらう手間がある、回答したかどうか確認できないなどの問題点がありました。それを解決するために開発されたのがanke-toです。
他の人の回答が見れるなど非常に使いやすいものとなっており、集会やイベントに関する重要なアンケートから、大喜利や比較的どうでもいいアンケートまで、多様に使われています。
個人間本貸出支援サービス(booQ)
設立して日が浅く、部室も無く、知識の共有が難しかった時期があったため、部内wikiを利用し、各人の持っている本をリストアップし、気になった本があったら声をかけて借りに行く、という非常に原始的な本貸出を行っていました。しかしwikiでは管理が難しく、あまり使われなくなってしまいました。
これを解決しつつ、ついでに部内の備品管理も行えるようにしたサービスがbooQです。
その他サービス
その他、SysAd班では以下のサービスを部内で運用しています。
- wiki(crowi)
- 集会の議事録、開発の仕様書、各人のメモなどが集積されています。
- メモ(HackMD)
- 会議のメモ、講義のノートに使われています。この記事もHackMDを使って下書きを書いています。
- ブログ(ghost)
- 今見ているこれです。毎年部員がたくさんの記事を投稿しています。
- git(gitea)
- 外部非公開のプロジェクト開発やgit入門に使われています。
- オンラインストレージ(Nextcloud)
- 成果物などを保存しています。
- PaaS基盤(Showcase)
- ブラウザゲームの基盤として、またWebサービス開発の勉強に使われています。
このように、traPでは部内で必要なものを部員で開発・運用することで、より便利なサークルへと発展し、規模も大きくなっていきました。
部員数
現在ではなんと250人を超えるユーザが所属する、学内有数の大サークルとなっていますが、初期は20人程度の非常に小さなサークルでした、2015年度入学の人しかいなかったので当然といえば当然ですね。
基本的には毎年4月〜5月頃の入部期間に入部することになっていますが、規約としては年中入部を受け付けています。以下に、具体的な累積入部人数の推移をグラフとして表示します。
※ ユーザ数250人は執筆時点でのtraQの有効なアカウント数、グラフ中の累積入部人数は部内SNS(Slack/traQ/traQ-R)へのアカウント登録を行った人の累計で退部を考慮していない数値です。どちらも2020年4月7日時点で@nariが調べたもので、それぞれ実際の部員数と差がある可能性に留意してください。
設立当初に比べると毎年多くの人がtraPに入部し、成長してきたことがわかります。また、入部期間である4月〜5月以降も、数名ではありますが入部をしています。
集会
部員数が増えるに連れて、全体集会の人数や形態も大きく変化しました。
2015年4月7日 (初回)
最初の集会は諸事情により、西9号館の奥のスペースで行われました。
当時の僕(Deka)はゲーム制作やプログラミングに関する知識が皆無だったので、「すごい人、すごいなぁ」って思いながら他人の自己紹介を聞いていた気がします。
2015年-2016年
この頃の集会は主に第一食堂2階のコミュニケーションラウンジで行われていました。
当時の部員数は約20人だったので、ある程度余裕を持って全員座ることができました。しかし、2016年度になって、部員数が一気に2倍以上に増加し、全員が座れないという状況が発生するようになってしまいました。
ちなみに、当時の司会は僕(Deka)でしたが、あの場所でマイク無しで全員に聞こえるように喋るのは結構しんどかったです。
2017年-現在
この頃から、約150人が座れる大きな講義室を利用するようになりました。
当時の部員数は約140人だったので、流石に全員座ることができました。しかし、2018年度になると、部員数が250人を超え、この講義室ですら立ち見が発生するようになってしまいました。
そのため、というわけではないですが、その頃から集会の様子を部内向けにYouTube Liveで配信するようになり、講義室に来られなかったとしても、配信を見たり、後で見返したりすることができます。
制作物
この5年間で様々なゲームなどの作品がたくさん生み出されてきました。
僕(Deka)も、課金王者ガチャキングやFlythmなど、様々な制作に関わることができました。
そんな作品たちを年度ごとに1つピックアップして自分の思い出と共に紹介します。
2015 / TypingWar
#TypingWarを見ると今でも遊ばれていることが分かるゲームですが、実は1年目に作られたゲームです。
このゲームは1年目の工大祭で初めて公開されましたが、事前にある程度告知をしていたためか、タイピングガチ勢の方たちがマイキーボードを持って来たのが印象に残っています。
また、このゲームはPolar Snow Fantasyと共に2016年度の新歓ゲーム大会で利用されましたが、この大会の参加者が約50人(当時の部員数の2倍以上)という大盛況で感動したのを覚えています。
2016 / 課金王者ガチャキング
制作に関わっている自分が言うのもアレですが、このゲームは個人的にはtraPのゲームの中で1番面白いゲームだと思っています。
このゲームも、2017年度の新歓ゲーム大会で利用されましたが、クエスト成功後に裏切りを成功させたり、次のターンの昼行動でガチャ引いて優勝できそうなところで緊急クエストが来たり(ここらへんの用語は説明書参照)、観戦者視点でも結構面白かったと思います。
2017 / NinjaFlicker
このゲームは、traPの作品の中でもかなりクオリティが高く、また、traPとしては初めて外部のコンテスト系で入賞した作品です。
どうでもいい話ですが、僕はこの年の工大祭後にこのゲームをプレイしていたら別のサークルの集会をブッチしました。
2018 / Flythm
このゲームは僕も制作に関わっていますが、結構面白いゲームができたんじゃないかと思っています。
デバッグという面もありますが、僕もかなり多くの回数プレイしています。
ただ、プレイに慣れすぎた結果、GAME^3などで展示する機会が何度かありましたが、その度に「音ゲーって一般的にはすごく難しいんだなぁ」って実感することにはなりました。
2019 / TrapDispel
僕が語れる思い出はそんなにありませんが、部内で制作したゲームをお互いに遊び合う会を行ったときにこのゲームをプレイして面白かったのを覚えています。
本当は今年度の新歓ゲーム大会で使う予定だったらしいですが、残念ながらゲーム大会が中止になってしまいましたね…。
5周年PV
いくつかの作品について紹介してきましたが、今までの作品たちをまとめた5周年PVを@Saltnくんが作ってくれました!
合宿
現在traPでは、9月と2月の年2回合宿を行っています。しかし、これも参加人数の増加によって形態が多少変わっていたりします。
そこで、今までの合宿について自分の思い出と共に振り返ってみます。
2015年9月 (#traPスーパーリフレッシュ)
まだ人数が少なかったので、バスではなく早朝の電車で熱海まで行きました。
また、このときに初めてiZooに行きましたが、これが後に†恒例行事†となっていきます。
2016年9月 (#traP合宿2016)
参加人数が40人弱になり、バスで熱海まで行きました。
iZooに行くグループもいて、バスの中ではiZooのテーマソングが流れていました。
誰かが絶起したり、電力不足で暗闇の中で焼肉をしたり、色々ありました。
2017年9月 (#traP17summer)
参加人数が70人ぐらいになり、バス2台で尾瀬まで行きました。
ラフティングというtraPとは思えないアクティブなイベントもありましたが、結構楽しかったです。
2018年2月 (#traP18spring)
この年から2月にも合宿が行われるようになって、年2回になりました。
場所は草津で、今後も春合宿では恒例の場所になっていきます。カニや寿司があったり、ご飯がすごく良かったです。
コンパ中に隣のサークルの人たちが乱入してくるという事件があったりしました。
2018年9月 (#traP18summer)
場所は山中湖付近でした。
実はここまでの夏合宿は全部雨でしたが、この回も雨でした。そのため、富士急ハイランド行っても乗れないアトラクションがあったりしましたが、なんだかんだ楽しかったです。
2019年2月 (#traP19spring) / 2019年9月 (#traP19summer)
卒論発表やゼミ合宿で僕は参加できませんでした…。
2020年2月 (#traP20spring)
流石に15/16代の参加者がかなり減って、15代の参加者は僕と@Polyだけでした。それでも、スキーしたり、後輩たちとボドゲをしたりで楽しかったです。あと、相変わらずご飯が良かったです。
終わりに
5年間の活動を振り返ってきましたが、これでもまだ全然書ききれてないぐらい本当に色々なことがありました。
自分としても、大学生活を1単語で表すなら「traP」と言えるぐらいには思い入れもあり、本当にたくさんの経験をしました。
今後も変化と発展を続け、5年後も10周年記念記事が書かれることに期待しています。
明日は@kamechaさんの記事です。お楽しみに!