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2020年3月12日 | ブログ記事

PCの選び方【新歓ブログリレー2020 4日目】

この記事は新歓ブログリレー2020 4日目の記事です。

はじめに(mazrean)

新入生の皆さんの中には入学に向けてパソコンの購入を考えている方も多いと思います。「音楽作りたいけどどのぐらいのスペックが必要?」「Web開発やってみたいけどOS何がいいの?」などの疑問もあるかもしれません。うっかり間違ったパソコンを買ってしまうと、タイトルの画像のようになってしまうかも[1]。この記事では、そのようなことがないよう、疑問にお答えします。traPのメンバーがそれぞれの活動分野に適したパソコンのスペック・OSなどを紹介していきます。自分のやりたい分野と照らし合わせてパソコンを選ぶ参考にしてみてください(各章の隣の括弧内に書かれているメンバーがそれぞれの章の執筆者です)。

ゲーム開発 (Fogrex)

基本的にゲームをするよりゲームを開発する方が当然要求スペックは上がります。自分の作りたいゲームの大体の要求を確認して、それよりも数段スペックの良いものを選びましょう。コードから書く人はSysAdと要求そんな変わらないので、今回はUnityとかUIメインのゲームエンジンを使う人の話をします。

ゲームエンジンを使って開発をする人

パーツ 最低 推奨 備考
CPU Core i5 / Ryzen 5 Core i7 / Ryzen 7 i5/Ryzen5でも微妙にテストにラグが発生する。
メモリ 8GB 16GB 多い方がいい。
ストレージ SSD 256GB SSD 512GB ゲームを普通にやる人なら256は足りないかも?
OS --- Windows or macOS Linuxは少々面倒。ChromeOSはない。

SysAd班 (sappi_red)

SysAd班はtraPに必要なサービスの開発・運用を行っている班です(もっと詳しく)。
ここでは普段大学へもっていくノートパソコンの話をします。デスクトップパソコンはとにかくつよつよなものを買おう

SysAd班ではDocker[2]というコンテナ仮想化技術を用いて開発を行うことが多く、そこがおそらく一番PCスペックに影響される箇所だと思われます。
このDockerでメモリを2~4GB程度は使用されるので、それと同時に統合開発環境(IDE)などを使用するためには最低限でもメモリ8GBは必要でしょう。できれば16GBあるとサクサク動作すると思います[3]
また、インターネットから使用するライブラリを自動でダウンロードすることが多い都合上、ストレージには書き込み/読み込み速度の速いSSDであるとよいです[4]
OSはmacのほうが環境を整えやすい点とiOSアプリの開発ができる点[5]とmac用のデバッグができる点から有利です。ただし、同じスペックでもWindowsの1.5倍~2倍程度の金額になります。
今ではWindowsにもWSL[6]という機能も存在し、SysAd班では前述の通りDockerという仮想化技術を利用することが多いことから、Windowsでも多少の苦はありますが開発できます。
Linuxとデュアルブート[7]をするのも一つの手でしょう。

パーツ 最低 推奨 備考
CPU Core i3 / Ryzen 3 Core i5 / Ryzen 5 i7 / Ryzen 7だと少し快適かも
メモリ 8GB 16GB 8GBでも問題はないと思います
ストレージ SSD 256GB SSD 512GB 256GBだと多少やりくりに苦労するかもしれません
OS --- mac WindowsでもLinuxでも

参考までにこれを書いている人の普段持って行っているPCのスペックは下記の通りです。
CPU: Core i7-8550U / メモリ: 8GB / ストレージ: SSD 512GB / OS: Windows / ディスプレイ: 13.3inch

班内でのアンケート

班内に対してPCに関していくつかのアンケートを取りました。

今使っているPC

パーツ 回答
OS 7割がmacOS、残りがWindows
CPU 8割がi5~i7
メモリ 半分以上が16GB、残りが8GB
ストレージ ほぼSSD、256GBと512GBが半々程度
ディスプレイ ほぼ13inch

買い替えるとしたら買うPC

7割方がMacBook Proと回答していました。現行のMacBook Proには存在しませんが、touch barがないものが欲しいという回答もそこそこありました。特定のPCではない回答としては、メモリ16GBを積んでいるPCという回答が多かったです。

今のPCに対する不満とか

サウンド班 (kashiwade&liquid1224)

お気持ち

まず、サウンド班での活動に必要なPCがどんなものかを知る必要があります。別に知りたくない、結論だけ見せろ、という人は読み飛ばしてください。

デスクトップPCのほうが快適

身も蓋もないですが、やっぱりデスクトップPCのほうが快適です。本格的にDTMをしたいと思ったら、それなりに強いデスクトップPCの導入を検討しましょう。[8]

ジャンルによって必要なスペックが違う

サウンド班での活動には、主に以下のようなソフトが必須です。

  1. DAW
  2. ソフトウェア・シンセサイザー
  3. サンプラー系の音源
  4. エフェクトプラグイン

これらのソフトウェアは、PCに対して必要とする機能がそれぞれ違います。1と4についてはどんな音楽を作るにしても使うことが大半なので良いですが、問題は2と3です。
2は読んで字のごとくシンセサイザーなので、クラブミュージックなどを作りたい人にとって重要です。3は少しわかりにくいですが、平たく言えば生楽器の音源[9]のことですので、オーケストラやバンドサウンドなどを作りたい人に必要なものです。
それぞれがPCに対してどのような機能を求めるかを見てみましょう。

  1. DAW
    コレ自体が大きなマシンパワーを必要とすることはあまりないですが、あまりにも弱いPCだとクラッシュします。
  2. ソフトウェア・シンセサイザー
    波形を合成することで音を鳴らすソフトウェアですので、CPUの演算能力が求められます。SerumやMassiveなどといったモダンなシンセを使いたいなら、Core i7・ryzen7相当のパワーが必要でしょう。
  3. サンプラー系の音源
    収録した音源を再生するタイプのソフトウェアですので、RAMの容量・速度ストレージの容量・速度が重要です。生楽器の音を鳴らしたい人はこっちが大事です。どれだけ大規模な音源を使うかにもよりますが、RAM16GB以上・SSDもしくは7200rpmのHDDを搭載すべきだと思います。
  4. エフェクトプラグイン
    DAW同様にコレ自体が大きなマシンパワーを必要とすることはあまりないです。音声加工を担うものなのでCPUの演算能力が求められますがそこまで重要視する必要はありません。

というわけで、以下の2点を自分で考えてから、後の内容を読み進めてください。

それでは、サウンド班が推奨するPCのスペックを見ていきましょう!

「ノートPC」で「シンセを多用する」予定

パーツ 最低 推奨 備考
CPU Core i7 / Ryzen 7 Core i7 / Ryzen 7 ここが一番重要です
メモリ 8GB 16GB 8GBでもなんとかなるかもしれません
ストレージ SSD 512GB SSD 1TB 扱うのは音声だけですが、結構な量になります

「ノートPC」で「生楽器を多用する」予定

パーツ 最低 推奨 備考
CPU Core i5 / Ryzen 5 Core i7 / Ryzen 7 なんだかんだシンセも使いたくなるから、良いのを選ぶべきではあります
メモリ 16GB 32GB 予算の許す限り大量に積みましょう
ストレージ SSD 512GB SSD 1TB 規模にもよりますが多いに越したことはないです

「デスクトップPC」で「シンセを多用する」予定

パーツ 最低 推奨 備考
CPU Core i5 / Ryzen 5 Core i7 / Ryzen 7 どうせなら一番いいやつ積みましょう[10]
メモリ 8GB 16GB ケチケチしても良いことないですよ
ストレージ SSD 512GB SSD 1TB 安物買いのなんとやらとも言いますし

「デスクトップPC」で「生楽器を多用する」予定

パーツ 最低 推奨 備考
CPU Core i5 / Ryzen 5 Core i7 / Ryzen 7 予算の許す限りで構わないから一番いいやつを[10:1]
メモリ 16GB 32GB 筆者二人は64GB積んでます
ストレージ SSD 512GB SSD 1TB 音源だけで680GBの物もあるのでCドライブとは別に音源用ストレージを用意することを強く推奨します

参考 : 筆者のDTM用PCのスペック

リキッド(デスクトップPC)[11]

パーツ スペック
CPU Ryzen 7 3700X
メモリ 64GB(16GBx4)
ストレージ SATA SSD 960GB+512GB,M.2 SSD 2TB

カシワデ(デスクトップPC)[11:1]

パーツ スペック
CPU Ryzen 9 3900X
メモリ 64GB(32GBx2)
ストレージ M.2 SSD 1TB(Cドライブ), SATA SSD 1TB(音源用), HDD 1.8TB 5400rpm(バックアップ用)

おまけ : OSはどうするべきか

OSによって動くソフト・動かないソフトがあるせいで、「完全に好み」とも言い切れないのがDTMにおけるOS論争です。[12]
自分の使いたいDAWが動くOS、という観点で選びましょう。以下に例を挙げておきます。

DAW Windows OS X Linux
Cubase ×
Studio One ×
FLstudio ×
Logic Pro X × ×
Reaper

アルゴリズム班 (xxpoxx)

アルゴリズム班は主に競技プログラミングに関する活動を行っています。
ここでは、競技プログラミングに取り組む際におすすめのパソコンについて話をします。

競技プログラミングとは

そもそも競技プログラミングとは、与えられた問題を解くプログラムを素早く書く競技です。プログラミング能力だけでなく、計算機やアルゴリズムなどに対する高度な知識を学習します。
簡単に言うとプログラムを書いて問題を解く正確さ、速さを競う競技です。

おすすめのPC

まず最初に、競プロに取り組むのはどんなPCでも大丈夫です。どのようなPCでもプログラミングができるように環境構築をすれば競プロに取り組むことができます。なので、ここではより楽に環境構築ができるようなPC(OS)を紹介します。
競プロで使用するプログラミング言語は、主にC++やC#、JavaやPythonといったようなものが人気です。これらの言語[13]が最初から使用できるようなOSは主にmacOS(Mac)とLinuxです。Windowsでは、例えばC++を使用したい場合、MinGWのインストール、またはVisual C++ Compilerなどといったもののインストール作業が必要となるため、手順が少し増えます[14]。しかし、C#に関してはWindowsのほうが使いやすく、macOSやLinuxだと環境構築が少し大変なので、使いたい言語を考えてOSを選んでみても良いかもしれません。[15]
OSが決まったら、スペックは最低でも以下のものがあれば競プロでよく用いられるテキストエディタであるVisual Studio Codeが起動するようです。

パーツ スペック
CPU Core 2 Duo
メモリ 2GB
グラフィックボード なし
ストレージ 2GB

あくまで最低スペックです。市販のPCは全てこれをクリアしていると言っても過言ではありません。本当にどんなPCでも大丈夫だと思います。しかし、競プロは問題を解く時間も競います。少しでも早くしたい!という方は少し良いスペックのPCを買うと良いでしょう。参考に筆者が競プロに取り組む際に使用しているPCのスペックは以下の通りです。[16]
CPU: Core i7-8850H / メモリ: 16GB / ストレージ: SSD 512GB / OS: macOS / ディスプレイ: 15.4inch

グラフィック班 (Komichi&Yataka_ML)

グラフィック班ではデジタルイラストはもちろん、デザインやロゴ、モデリングをやっている人もいます。部内アンケートツールanke-toを用いて部員にアンケートを取りました。

イラスト

おすすめのPCというのは特にありません。あまりにも古かったり、性能が低いPCとかではなければ
動作に困ることはないと思います。ただ、性能が高いほうが処理が早く、快適なのは間違いありません。
OSに関しては既に使用したいソフトが決まっていたりしなければWindowsとMacどちらでもいいと思います。
マウスでイラストが描ける強者以外にはPCのほかにペンタブや液タブが必要になります。

traP内ではWacom社のペンタブ、液タブが人気があるようです。

ペンタブか液タブがおすすめですが、どちらが合うかは人によるので、両方体験してから選ぶ事をおすすめします。
また、PCのほかに、iPadで描く人も多いです。ポイントとしては

また、このような意見もありました。

変に中華産の安い液タブ買うよりかはWacomの方がいいと思うけど、それ買うんだったら値段的にもiPadがおすすめです。

実際に店頭に行って体験するのをおすすめします。

なんかマウスで描いている人もいるらしいです。
マウスは握りやすさ、机の滑りやすさが命です。店頭で重さや滑り止めの数、大きさをしっかり確かめましょう。
慣れてない机で描く時のためにマウスパッドがあったほうがいいです。

使用しているソフトはCLIP STUDIO PAINT(通称:クリスタ)が大多数を占めています。
ポイントは

クリスタは無料体験期間もあるので是非試してみることをお勧めします。

モデリング

モデリングに関してはCPU、GPU共にそれなりにいいものをかった方がいいです。
(CPUならCore i7の最近のやつとGPUはGeforceのGTX、RTXどちらでも?)
メモリは16GB以上が推奨です。ストレージはSSDの方がいいです、データ保存の速度がHDDに比べ圧倒的に早いです。

デザイン

デザインはあまりPCの性能を選ばないと思います。どちらかというとソフトやフォントにお金をかける人が多いです。
マウスがあると曲線の制御やカメラの移動が楽になります。

全体に言えることとして資料を見るのにデュアルディスプレイがあったほうがいいです。
いかがでしたか?少しでも興味を持っていただけたら幸いです。大学生でデジタルイラストデビューを果たしてみるのもいいかもしれませんね。最初はみんな初心者です。traPにはプロがたくさんいるので、あなたもぜひ圧倒的成長しましょう。

CTF班 (Altair626)

CTFでは、主にブラウザの使用、プログラムの記述・実行、ファイルの解析(をしてくれるアプリケーションの使用)の用途でPCを使います。

ブラウザの使用、プログラムの記述・実行については、アルゴリズム班と大体同じで、どんなPCでも大丈夫です。

ファイルの解析ですが、Windows、Mac問わずVirtualBox、VMware等を用いてLinuxの仮想マシンを構築できれば問題ありません。CPUについては最低でも2コア、メモリについては4GBだと辛うじて動く、といったところだと思います。
また、基本的にMacの場合はそのままで、Windowsの場合はWSL(Windows Subsystem for Linux)を使えば大抵のことはできます。Macを使っていてWindowsバイナリを解きたくなったりWindowsでしか動かせないツールを使いたくなった場合は、VirtualBox、VMwareなどを用いてWindowsの仮想マシンを立てればいいと思います。

最後に

いかがだったでしょうか?「はじめに」で書いたようにこの記事ではtraPの活動の各分野に適したパソコンを書いています。そのため、すべての記述に従う必要はありません[17]。自分のやりたい分野についての記述を主に参考にするのが良いと思います。
この記事が新入生の皆さんのパソコン選びに役立つことを願っています。

明日は、nariさん、NWSさんの記事です。お楽しみに。


  1. (パソコン選びに失敗したわけではありませんが)実際に部員のパソコンがなったときの絵です ↩︎

  2. くじらのロゴかわいい ↩︎

  3. アプリ開発(Android/iOSともに)をしたい場合は開発環境的に16GBあったほうがよいです ↩︎

  4. たぶんHDDだと発狂してしまう… ↩︎

  5. とはいってもSysAd班でiOSアプリに触れることはそんなにないです ↩︎

  6. Windows上でLinuxを動作させられるWindowsの機能 ↩︎

  7. OSを二つ入れること(起動時にどっちを使うか選択できる)。ただ、選んだPCによってはできない可能性もある… ↩︎

  8. ノートPCで作っている人もたくさんいます。 ↩︎

  9. あくまで記録された生楽器の音声を再生するソフトであって、自分の演奏を録音するためのものではありません。 ↩︎

  10. せっかくデスクトップPC買うならCorei9/Ryzen9積んじゃおう ↩︎ ↩︎

  11. 二人とも自作PCです ↩︎ ↩︎

  12. ただ1つ言えるのはLinuxでDTMは無理ということだけです。ちなみに筆者はLinuxでしていました。 ↩︎

  13. C#を除く。 ↩︎

  14. 様々な方法があるのでやるときは調べるといいと思います。そこまで大変ではないです。先輩に聞けば優しく教えてもらえると思います。 ↩︎

  15. ちなみに学部1年のコンピュータサイエンスという授業ではPythonを使います。 ↩︎

  16. 他にも開発などをしているためスペックが良いです。あくまで参考にしてください。 ↩︎

  17. そもそもOSなどの関係上すべてを満たすパソコンが存在しないと思います ↩︎

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この記事を書いた人
mazrean

SysAd班で活動したり、百合漫画の布教をしたりしている人。

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Fogrex

シェーダーとVRやってます レイマーチ楽しい(゚∀。)

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sappi_red

19B。SysAd班。 JavaScript書いたりTypeScript書いたりGo書いたりRust書いたり…

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kashiwade

そこのお前!!DTMをしよう!!!

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liquid1224

traPサウンド藩の浪士です。はやく老師になりたい。

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xxpoxx

雰囲気で競プロをやっている

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Komichi

え、行きたい、エンカして宴会してええんかい!

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Yataka_ML

traPグラフィック班に所属しています。 趣味はゲームをすることです。 たまに絵を描いたりプログラムを書いたりしてます。

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この記事を書いた人
Altair626

競プロとCTFの勉強をしています

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