はじめに
こんにちは.アドベントカレンダー2019,12/16担当のGらくです.ときどき「"〇らく"って呼んでいいの..?」とか聞かれるんですけど,"G"ってのは名字のイニシャルから引っ張ってきているだけで,決してゴ〇ブリとかの意味はないです().ので"G"とでも何でも呼んでください().
さて,僕はこのtraP以外にも所属している部活がありまして,「東京工業大学管弦楽団」というヤツがそうで,今回はこれに関連して楽器について書いてみました.管弦楽団と聞いて??と思う方もいらっしゃるかと思いますが,管弦楽とは要はオーケストラのことで,その中で僕は"オーボエ"という楽器をやっています.
さて,ここまで自己紹介っぽいことを書いてきたわけですが,今日の本題は何かというと,タイトルにある通り"オーボエ"についてです.
ちなみにタイトルの「オーボエ吹きの休日」というのはトランペットの名曲「トランペット吹きの休日」をもじったものなのですが,オーボエの知名度があまりないからなのか,はたまた少々地味なイメージがあるからなのか,残念ながら「オーボエ吹きの休日」なんて曲は存在しません.悲しいですねぇ
オーボエってなんぞや
いきなり「オーボエについて書くぞ」って言われても??となる方が大半だと思うのでまずはオーボエについて簡単に説明しておきましょう.百聞は一見にしかず,ということでこれがオーボエです.
こんな風に,木でできた管に金属のキィという部品をくっつけたものです.一見ただの棒切れですが,パソコンとかいう金属の塊にアホみたいなお値段が付くように,この棒切れにも結構なお値段が付くのです...
ちなみにこの木,比重が1.3くらいあって水に沈みます.うっかり湖に落としてしまったら女神さまに祈りましょう.
楽器というからには音が出るのですが,どんな音かはYouTubeにオススメの音源があるので,ぜひ聴いて確かめてみてください.
https://www.youtube.com/watch?v=aYnU-CaH0bM
オーボエ吹きの休日
さて,ようやく本題です.はい,これがオーボエ吹きの休日です.かなり若干誇張されていますが,演奏会前の暇な休日はこんな感じです.
なんか明らかに比重がでかいのがありますね.."リード作り"というヤツです.リードというのはオーボエの発音体のことで,楽器の先端につけて演奏するものです.このリードというヤツがなかなか厄介なものでして,例のように休日の貴重な時間を吸い取っていくわけです.
リード作り
そんな厄介なリードとはどんなものなのかというと..これです↓
70mmくらいの棒切れです.そもそもリード(reed)というのは日本語に直訳すれば葦,パスカルがなんか言っていたあの葦です.リードができるまでには多くの工程がありますが,その一部をご紹介いたしましょう.①チューブという金属の筒をコルクで包んだものと,葦を成型したもの(左端)を組み合わせてプッペを作ります(右から2番目).②先端を10mmくらい削ります(右端).③出来上がり!
あれ?簡単じゃね?っと思ったあなた,甘いです.実はこの単純な作業にはものすごい精度が要求され,さらには天然物相手ということで個体差が結構あるのです..実際にどれくらいかというと,葦の厚さおよそ0.6mmに対して0.01mm,つまり2%程度の精度をフリーハンドに要求してくるのです.
こんな風に手塩にかけて作ったリードもいいものができる確率はそう高くはない,しかも消耗品というのだから,さらなる鬼畜仕様ですね^_^
これでこの作業が休日を消費していく理由にも納得いただけたでしょう.しかしこの問題,ある程度ならお金が解決してくれます.なんと既製品が売っているのです!!これは朗報.まぁ既製品では満足できなくてこの沼にはまっていったのですがね.この沼は想像以上に深かった.
最後に
稚拙な文章に最後までお付き合いいただき,ありがとうございました.
オーボエ吹き苦悩ばかり書いてしまいましたが,オーボエやっていてよかったなぁと思うことはたくさんあります.例えば,音楽という特殊なコミュニティに参加できたことなんかもそうですし,何しろ演奏していて楽しいのです!
僕はなんでもやり始めれば楽しくなってしまう幸せな体質なので,これからも色々なものに手を出していこうと思います.皆さんもこの機会にオーボエ始めませんか?
追伸
これだけ楽器について語られたら演奏が聴きたくなっちゃいますよね?そんなあなたに朗報です!なんと12/28(土)ミューザ川崎シンフォニーホールにて,僕が所属する東京工業大学管弦楽団の第161回定期演奏会があるのです!!詳しくは「東工大オケ」で検索!僕も演奏していますので,是非いらしてください!