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2018年4月26日 | ブログ記事

ゲームを作ろう

この記事は新歓ブログリレー4/25の記事です。


こんにちは。gotohです。
最初にこの記事とは関係のないことを書くんですが、
Google主催のインディーゲームコンテスト、Google Play Indie Games FestivalのTOP20に、僕のチームが制作したNinja Flickerが選ばれました👏
今週土曜日に行われるファイナルイベントでゲームを展示するので応援よろしくお願いします。m(_ _)m

さて、本題に戻りますが、traPのこんなタイトルの記事を読んでいるあなたは、おそらくtraPでゲームを作ることに興味を持っていることでしょう。どうですか?
traPでゲームを作ることの魅力としては、やはりチームでゲームが作れるということにあります。一人でゲーム作りを始めても途中でだれたり、そもそも作り方がわからず途中で詰んでしまってお蔵入りになる人が多いと思います。僕なんですけど。
でも自分が考えたゲームの案を発表するのは恥ずかしいとか、人が集まるのかわからないなどなどの不安感があるせいで、「今回は発表を見送ろう……」などと思う人も多いはずです。そのせいか、昨年の後期のゲーム企画は一つも上がりませんでした。
今回はゲームを企画することに対する心理的な敷居をできるだけ下げるべく、この記事を書きました。

ゲームの作り方

ゲームを作ろうなんてタイトルをしてますが、ゲームを企画して発表するまでしか書きません。釣りかよって感じですが、チームが集まったらどう進めるかはチームごとに話し合って決めるのがいいでしょう。あくまで、「ゲーム作ろうぜ!」っていう誘いかけです。
さて、まずはtraPのゲーム制作の流れを軽く説明します。traPは6月(前期)と10月(後期)くらいで、作りたいゲーム案の発表をし、メンバーを募り、チームが決定してゲーム制作が始まります。
チームごとに集会の日程を(毎週金曜みたいな感じで)決めて、進捗を生んでいきます。
隔週くらいのペースでtraP全体の集会があるので、そこで毎回進捗報告をします。他の班の進捗報告も聞くことになるので、いい刺激になります。やばい時は話を聞かずにずっと進捗してますけどね(ちゃんと他の班の進捗報告は聞きましょう)。
前期後期をまたぐ場合も、また発表会で発表する必要があります。面倒ですが発表しないと消されます(企画が)。
そんなこんなでゲームを作り、完成まで持っていくことになります。

作りたいゲームを考える

この項ではゲームの考え方を説明します。
ここで述べている考え方はあくまで一例ですが、traPの企画書の作り方とも絡めてたりするので読むといいと思います。

  1. まずは作りたいゲームのジャンルを考えましょう。

ゲームにはジャンルというものがあります。アクション、パズル、RPG、アドベンチャー、etc...
「ゲーム ジャンル 一覧」などでググると表が出てきますが、googleに任せっきりなのもどうかと思うので、主要なジャンルについてちょっと書いてみました。

  1. ジャンルを決めたら、内容を決めていきます。

一番手っ取り早く内容を決められるのは、〇〇っぽいゲームを作ろうと考えることです。マリオがコピー能力を持ったらどうだろうとか、高いところから落ちると死ぬとか別のルールを追加したりとか。ユーザーがステージ制作ができる要素をマリオに組み合わせたゲームとかありましたよね。
企画を見た人が「面白そう!」と思えるような要素を追加できるといいなって思います。ここがセールスポイントになります。
最近は複数ジャンルを組み合わせたゲームが多く、面白いものも多いです。
ローグライク(ランダム生成されるダンジョンを攻略していく感じのRPG)に、音ゲーを組み合わせたCrypt of the NecroDancerとか、同じくローグライクにタワーディフェンスを組み合わせたDungeon of the Endlessとか、音ゲーにシューティングを組み合わせたDouble Kick Heroesとか。
アクションアドベンチャーとかパズルアクションとかも十分ジャンルの組み合わせですが、あまり合わなさそうな二つをうまいこと組み合わせているのは面白いです。
2つ以上のジャンルを組み合わせる時に大事なのは、どのジャンルがメインなのか、です。NecroDancerだったらローグライクがメインですし、同じ音ゲーでもDouble Kick Heroesだったら音ゲーがメインです。
そこがブレているとあまりいい作品にはならないでしょう。
最初に〇〇っぽいゲームを作ることを考えると言いましたが、勿論完全に新しい作品を考えてもいいです。その際何が魅力なのかをしっかり意識して考えておきましょう。

プレイ人数も決めておきましょう。一人用ゲームばかり考えがちですが、複数人による対戦ゲームにするとルールがシンプルでもめちゃくちゃ楽しかったりします。

実は企画書を書く段階で、プレイヤー層を考えなければならないのですが、ぼくはいつも自分の年齢向けにしてます。自分が遊びたいので。
真面目な話、子供向けとか、ライトな層、ヘビーな層向けなどを考えておくと案も出てきやすいと思います。

そんなこんなでゲーム案を考えたら、忘れないようにメモしときましょう。スマホとかでちゃんとメモしとくと、数年後に見返した時に(え、昔の俺こんな面白いゲーム考えていたっけ)となるかもしれません。

  1. 1~2を数回続けて、いくつかのゲーム案を作ります。

複数のゲーム案を作ったら、それらを自分で比べます。面白そうかも大事ですが、ちゃんと完成させられそうか、ということも大事です。特に初めてゲームを考えると壮大なストーリーや広大なマップ、複雑なシステムになりがちです。
いつまでに作るなど、製作期間を定めると、逆算して何を作るかの取捨選択ができると思います。いつまでに何を作るなども決めやすいでしょう。
1年の皆さんでしたら、工大祭展示を目標にするといいと思います。6月に制作が始まって9月の工大祭展示なので、開発期間は3ヶ月です。
traPで約3ヶ月でチーム制作されたゲームの一部を紹介します。偏りがあるのは許して。

ちなみにNinjaFlickerは1年半かかりましたが、あんまり長いとだらけちゃうのでおすすめできません。短期間で複数のゲームを作ったほうがいいと思いながら制作してました。

制作環境を決める

チーム構成

ゲームの規模は決まったでしょうか?次に開発するチームの構成を決めます。
上記の3ヶ月ゲームはだいたい3~4人で作られました。今はtraPの人数が爆発していますが、昔は2,30人くらいで、1チームに割ける人数が少なかったんですね。
プログラマ2人、グラフィック1人、サウンド1人という組み合わせになることが多かったかしら。
1年半かかったゲームであるNinjaFlickerはたくさんの人が関わってくださいましたが(ありがとうございました)、通しでいたのは4人です。こちらはプログラマが3人、サウンドが1人です。他の役職も兼ねてましたが。
人数が多ければそれだけすごいゲームが作れるだろうと思いがちですが、それだけあなたのマネジメント能力が試されます。ちょうどいい塩梅の割当を設定しましょう。
合計7人くらいになると、企画したあなたはマネジメントに徹することになります。企画もしたいけどプログラミングしたいな〜とかグラフィック描きたいな〜とか思っている人は注意しましょう。大人数請け負ってプログラミングできてる人は激ヤバです。あんたはすごい。

言語

どの言語でゲームを作るのがいいんだろう……?初心者なら皆悩むところです。
プラットフォームを先に決めると結構選択肢が絞られていきます。
PC向け?スマホ向け?はたまたNintendo Switch向け?夢は膨らむばかりです。
プラットフォームが決まったらライブラリやゲームエンジンも限られていき、言語も自ずと決まっていきます。MonogameやUnityならC#、OpenGLやCocos2D-xならC++。LWJGLやlibGDXならJava。C++はいろんなライブラリがあっていいですがメモリ管理が辛いのでどうなんだろうみたいな感じ。
既に使いたい言語が決まっているという人なら、その言語で使えるゲーム制作ライブラリを探しましょう。ただしあんまり変な言語を選んで人が集まらなかったら本末転倒なので気をつけましょう。

その他ツール

チーム制作には様々なツールが必要です。traPにはコミュニケーションツールとしてtraQという素晴らしいツールが用意されてるのでありがたく使いましょう。他にもバージョン管理システムとかタスク管理とかいろいろいりますが、決めるのは企画が通ってからでも遅くはありませんので割愛。

企画としてまとめる

traPで企画書として提出する時は
[仮タイトル]、[ジャンル]、[プレイ人数]、[プレイヤー層]、[プラットフォーム]、[コンセプト]、[ゲームシステム]、[セールスポイント]、[制作チーム構成]、[制作スケジュール]
が企画書に必要だった気がします(多分)。
上記作りたいゲームを考えるの項で全部決めましたね。
仮タイトル?適当でいいです。仮なので。

発表

企画書もまとまったら発表です。企画書の内容にそのまま沿ってスライドを作ると楽です。ぼくはいつもそうしてます。
ただし、ここをアピールしたいというポイントをちゃんと抑えたスライドが作れると良いでしょう。
正直今のtraPで人手不足などはありえないと思うので、出せば通ります。しかし、意欲がある人に来てもらえたほうが、ゲームが完成する確率も完成度も上がるでしょう。
魅力的なプレゼンの作り方は、traPだろうとどこだろうと一緒のはずですから、この記事では割愛します。ググって下さい。ただしTEDを見るのはやめときましょう。あれはプロのなせる技です。できるのならいいですが、ぼくにはできません。

以上ゲーム企画の作り方でした。遅刻して申し訳ありません。
次回はyunyunさんの記事です。

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