traP Advent Calendar 2017年12月16日
こんにちは、KNJです。絵を描いてます。
去年、一昨年と過去2回とも絵について書いてきましたが、そろそろネタ切れてきました。
ということで、今回は記事のために一枚絵描くのが面倒くさくて今まで避けてきたイラストメイキングです。
いろいろ考えながら真面目に描いて気づいたことを書いていこうと思います。
<作業環境>
ソフト:CLIP STUDIO PAINT Pro
ペンタブ:Wacom BAMBOO
PC:Mac Book Air
ラフ
ラフです。水着の女の子を描いていきます。水泳やってそうな二の腕のむっちり感と筋肉質な脚を意識しました。 この時点で一旦左右反転して歪みを確認します。 今回は後で修正可能レベルの歪み具合だったので、[透明ピクセルをロック]→[塗りつぶし]で薄い色に変えてこれを線画に起こしていきます。
線画
ラフを左右反転してから清書していきます。
こうすることで歪みがわかりやすく、線画のときにただ線をなぞるだけの作業になるのを防止できます。歪みを修正することを意識しつつ線画を描きます。
ペンはクリスタデフォルトのGペン(サイズ4)です。
ラフがラフすぎてよくわからないところはそこだけもう一段階ラフを作って少しずつ線を減らしていきます。線画になるまで同じことを繰り返します。今回は手の部分のラフが2段階になりました。
線画完成
ラフの肩の高さが気になったので直しました。
線画の色はあとから変えます。
塗り
線画の中の塗りに入る前に、全体の色味を決めて背景にバケツしておきます。こうすると色選びがバラバラにならない(気がする)。今回は水色にしました。色分けの時にはみ出しを気にせず塗れるのでレイヤー順は塗りの一番上です。
- 色分け
色は後からいくらでも変えられるのでわかりやすければなんでもいいです。今回は彩度の低い色で色分けしていくので、一番下にビビットな色のレイヤーをおいて塗り残し箇所が目立つようにしました。
はみ出しやすい部分については、レイヤーの順番を上に広い範囲のもの、下に細かい範囲のものをおくと境界線を意識しないで塗れるので楽です。
一度線画を消して隙間がないか確認して、色分け完了したものがこちら
終わったら全ての塗りレイヤーの透明度を保護して塗り工程にいきましょう
- 色塗り
- 顔
まず顔を塗っていきます。ベースの色と肌の赤みをつけます。ツールは水彩筆の水多めです。塗りは全部このペンでやっていきます。
目の周りの色を濃くするのが好き
首の部分ははっきり色を濃くすると凹凸が出やすいと思います。二段階以上色を濃くしながらで影をつけていきます。
ちょっと濃くなった
どんどん塗り込んでいきます。
色がつまらなくなってきたら影とか反射光とかに背景の色を乗せたりするといい感じになる気がします
- 体
体も同様に塗ります。顔の影の色をスポイトして使います。最初に大まかに影をつける場所を塗ってから色味を濃く、描き込んでいきます。
次に水着です。テカテカさせたかったので影の色はベースの色より主に彩度を高くした色を使いました。(肌の影は明度も同時に下げた色)
塗り方は同じように大まかに色を置いてから濃淡をはっきりさせていきます。反射光にははっきり背景色を置きます。
- 髪
毛先にグラデーションを入れて透明感を出します。首の奥など奥行きのある部分は思いっきり濃く、毛並みは少し濃い色で描きます。ツヤの周りは少し濃い色を置いてからツヤを塗ります。
- はみ出し部分を消す
塗りレイヤーのはみ出しを消します。アズペならα操作でワンタッチで消せます。
AzPainter2は神
クリスタにはα操作機能がないので、選択範囲で色域選択を選んで、
背景色を選択して、
背景の表示を消してからはみ出しを消去していきます
めんどくさいですね〜〜〜もっといい方法あったら教えてください
- 目
白目は青っぽい色で、影は上まぶたのラインに沿って塗ります。上から下に向かってだんだん色が薄くなるようなイメージで塗っていきます。
これで一旦塗りは完成です
いえ〜い
仕上げ
塗り終わったら仕上げです。見栄えをよくしていきます
- ハイライト
側面になるところにハイライトみたいな感じで水色を入れます。後ろからの反射光みたいなイメージ
唇にもハイライトを入れます
- 線画色
線画レイヤーの不透明度保護にチェックを入れて色を変えていきます
基本的に前にあるものの色を置きます
線画だけだとこんな感じ
- 効果
最後に全体にエアブラシでオーバーレイをかけます。
背景に効果がかからないように線画と塗りレイヤーをフォルダーに入れて、すぐ上に効果のレイヤーを作ってクリッピングします。
効果レイヤーの不透明度を60%くらいに調整して完成です。
完成〜〜
おわりに
どうでしたか?人のメイキングとか見てもよくわかりませんよね〜〜好きなように描くのが一番ですね
個人的な感想としては、時間制限もなくクオリティを上げる目的で絵を描いたことがなかったのでいかに普段適当に描いてるのか思い知らされました。自分の限界とか弱点が分かって楽しかったです。修行。
それではここまで読んでいただきいただきありがとうございました!
明日の担当はSigma1023さん、to-hutohuさんです
お楽しみに〜!!