- traP Advent Calendar 2015 20日目担当のKNJです。traPではイラストを描いています。といっても風景、背景についてはからっきしなので、今回は特に人間の体を描くときにこうしたら簡単に描けるんじゃないかな~??と個人的に思っている方法を紹介したいと思います。しつこいようですがここで言うことは個人的に描きやすいと思う方法であって正しい人体を描く方法ではありません。悪しからず。
まずは全体のバランスから
女性と男性の体つきってかなり違いますよね。
ここで女性は腰幅を肩幅より同じくらいかそれ以上にすると女の子らしい体つきに、男性は肩幅を広く腰幅は狭く、いわゆる逆三角形を意識すると男らしい体つきになると思います。
体つきだけでも表現に幅が出るような気がします。アタリは部位ごとに、筒どうしを関節で繋げるつもりで描くといいと思います。
私が描くときは主に頭、胸部、腰、上腕、前腕、手、太もも、ふくらはぎ、足を分けて、関節で結んでいます。バランスを取るときはこれらをそれぞれ伸ばしたり縮めたり。
全体はこんな感じで。今度は細かい部位ごとに見ていきましょう。
トルソーについて
全体のバランスで述べた通り、トルソーは胸部と腰に分けて考えます。つまり、お腹は可動部、関節だと思いましょう。関節人形と同じですね。
胸部ですが、みんな大好き鎖骨のある部位です。首からのつながりはここでは一旦無視します。
鎖骨は肩幅目一杯に伸ばしがちですが、そうするとバランスが取りづらいので脇の下のちょうど真上くらいの幅にするといいと思います。実際の人体がどうなってるかは知りません。
青く塗った部分が背中から首につながる筋肉になるので、意識して広くとります。上から見たときに鎖骨のラインをくの字にして背中との空間を作ると立体感が出ます(たぶん)。
次に腰ですが、ちょうど深めのパンツをはいてるようなイメージ。
女性の場合は腰の位置をすこし高めに、男性の場合は腰の位置を低くします。全体の図参照
くびれと腰骨を意識して、構図を取るときに腰をひねるとかっこいいかも
横から見たときは背中をへこませておなかを出っ張らせるとペラ人間にならず肉感が出ます。
肩と腕
よく言われることですが手首と肩をつないだ真ん中に?肘が?あるらしいです。日本語弱者なので図にするとこんな感じ
上腕は女性と男性で筋肉の付き方を変えると描き分けやすいと思います。前腕では女性は手首を細く、男性は手首を太く、膨らんでるところとのメリハリをはっきりつけます。
あとは肘を出っ張らせるといいと思います。
肩はあまり意識しないで描くと悲惨になりがちなのでちゃんとひとつの部位として描きます。アタリのときに描いておけばまず大丈夫だと思います。このとき鎖骨の延長線上に肩が乗ってるようにすると良いです。
腰から脚
楽しい脚。脚の描き方で安定感が決まると思います。
まず、太ももは腰から直接繋ぐのではなく地面と平行になるように区切って、股の隙間はちゃんとあけます。こうすると腰とのつながりを考えずに描けるので脚を動かす時に楽になります。たぶん
膝から下にかけては上腕のときとだいたい同じです。ヒラメ筋を強調して、足首は細く、男性の時は気持ち太く描きます。
太ももより少し長く、横から見たとき後ろに反らせるようにするとかっこいい気がします。
手と足
一番描きにくいとこですね。私は嫌いです。
まずは手。下図の青い丸を意識して、指と指の間をあけます。指はそれぞれ筒として考えると良いと思います。緑の部分が連動して動きます(たぶん)。
手の甲では指先から手首にかけて骨が通っているのを意識すると良いです。
次は足です。正面からは描きづらいと思いますが、甲を高くすると描きやすいです。手の甲同様に足首からの骨を意識します。爪を描くと立体感が出ます。
長々と書いてきましたが、だいたいこういうところに注意すれば適当な体であればバランスを取ることができると思います。
何度も言いますが正確な人体の構造については骨格や筋肉の模型、デッサン人形を見てください。私もこれからもっと絵の勉強をしてクオリティの高いものを描けるよう努力していく所存です。
分かりづらい部分も多々あったとは思いますが、ここまで読んで下さりありがとうございました!