こんにちは、vPhosです。
突然ですが、
好きな曲を8bitアレンジしてみたいと思いませんか?
そうですね、思いますよね、絶対思ってますよね。
というわけで今回は、音楽経験なしの完璧初心者でも無料で8bitアレンジする方法を紹介します。
はじめに:準備
まずは使う8bitアレンジをするために、以下のものを用意します。
- プラグインを読み込めるDAW
- Magical 8bit plug
DAWについて
DAWとはDegital Audio Workstationの略で、音楽を作れるソフトの総称です。有料のものがほとんどですが、現時点で本格的に作曲するつもりがないのならば無料のもの、または無料版を使いましょう。おすすめのものを提示しておきます。
- garageband(macのみ)
- macだとデフォルトで入っているのでこれを使うのが一番楽だと思います。
- cakewalk by bandlab(windowsのみ)
- かつて有料のDAWだったのですが、いろいろな事情により、今は無料で配布されています。そのため、機能に制限がなく、部員でも愛用してる人がいます。
- Fl studio無料版(mac、windows両方)
- 国内外でかなり多く使われてるものの無料版になります。保存したプロジェクトを開けないので、一度に完成させる必要があります。(普段の音楽制作では致命的な欠点なのですが、今回行うことはたいして時間もかからないため、一応使っても良いかなと思っています。)
他にもReaper無料版、Waveform無料版などがあります。(ここら辺は私が多くを知らないため、気になる人は自分で調べていただきたいです。)
※Studio Oneの無料版だけはこの次の工程ができないため非推奨です。
Magical 8bit plugについて
音楽制作は基本的にDAWだけでなく外部のプラグインというものを使いながら作曲します。(正直なところ、これがDTMはお金がかかると言われる所以です。)
Magical 8bit plugは、無料で入手できるファミコン音源で、ダウンロードにメールアドレスを登録するなどの工程が一切ありません。
下記のサイトからダウンロードできます。
https://ymck.net/app/magical-8bit-plug
ただ、このプラグインはダウンロードしてからDAW上で起動できるようにするまでが少し難しいため、公式が出しているガイダンス動画に従いましょう。
DAW上でMagical 8bit Plugを立ち上げることができれば、次の段階に行きましょう。
実際にMagical 8bit plugの音を出してみる。
公式が詳しい使い方の動画を出してくれています。
これらを見れば使い方がわかると思います。この動画を見るのが億劫な方のために、手っ取り早く実際にやってみましょう。
まずドレミファソラシドを打ってみましょう。ほとんどのDAWではトラックを作成する→トラックのなる音をmagical 8bit plugに変更する→MIDIを作成する→打ち込むという流れを取ると思います。ドレミファソラシドはピアノの白い鍵盤を順番に打ち込めば良いです。ドの位置は下の画像を参考にしてください。
※わからないことがあればブログにコメントをつけてくださると(すぐにではないと思いますが)質問対応をしようと思います。ただ細かい操作はDAWの種類によるので、DAWの使い方を解説しているサイトを見た方が早いと思います。新入生の方は新歓Discordのsodanチャンネルに質問を投稿してくださるとより詳しく対応できます。
ここでいろんな音を試してみましょう。
Magical 8bit plugのウィンドウを開き、左上のOsc typeの項目ではPulse/Square、Triangle、Noiseの3種類の音からどの音がなるようにするかを選べます。またPulse/SquareではDuty(Osc typeの二つ下)のパラメータを選ぶことで3種類のPulse/Squareの音のいずれかに変更できます。Noiseにも4bit Pure Randomと1bit long cycleと1bit short cycleという3種類のモードがあり、Magical 8bit plug全体で合計7種類の音が出ます。
以下はそれぞれの音の実例です。(音量注意)
Osc typeの下のGainでは音量が調節できます。(DAW上でも調節できますが)
またEnvelopeでは、以下の四つのパラメータを調節することができます。
Attack:音が鳴り始めてから音が一番大きくなるまでの時間
Decay:音が一番大きくなってからSustainの値になるまで減衰する時間
Sustain:音が減衰してから鳴り続ける音量の値。0だと音が保持されなくなる。
Release:音が鳴り終わってから音が消えるまでの時間
ここら辺は百聞は一見にしかずなので自分で色々いじってみて遊びましょう!
本題:8bitアレンジのやり方
えー、実はこのブログはMagical 8bit plugの使い方紹介がいちばんの目的じゃないんですね。やっと本題になります。みなさんはここまでで音を選ぶということができたと思いますので、あとは任意の曲を打ち込めば良いです。
しかし、みなさん今こう思ったと思います。
「え、それ耳コピできないと打ち込めなくない?」
…
……
………
…………はい。
タイトル詐欺だろ!と思ったみなさん、ご安心ください。時は令和、色々な方法でこの問題を解決できます。
1. 誰かの力を借りる
これは有名な曲でしかできない方法なんですが、今の時代ネットで調べれば無料で配布しているMIDI(すでに打ち込まれたデータ)や楽譜がいっぱいあります。MIDIに関しては耳コピができなくてもいいどころか、打ち込む手間も0です!!!!
楽譜に関しても、どこがドなのかなどを知れば、時間はかかりますが誰でも楽譜は読めます。
欠点としては有名な曲でしかできないことと、合っている確証はないことですかね。
2.頑張る
有名な曲じゃないときは、基本的にこれをするしかないです。ただ、実は耳コピってそこまで難しくないです。民族音楽や現代のクラシック音楽等でもない限り、音の選択肢は12個しかありません。また、一音でも特定できれば、その音を基準に辿っていけばメロディなどはわかります。ただし、コードについては少し難しく、慣れが必要になります。そんな時に、次の方法があります。
3.ツールを活用する
実は、耳コピ(?)をしてくれるソフトというのは多種多様に存在します。特にコード進行を解析してくれるソフト、アプリは多く、2がかなり現実味を帯びてきます。(自分でコードを打つのはある程度の音楽知識が必要ですね、Sound Questさんのサイトなどの解説で勉強しましょう)また、メロディごと耳コピしてくれるソフトもあるらしいです。(使ったことないから詳しいことは言えません。)
実践
今回は1の「誰かの力を借りる」をやり、東方紅魔郷から「おてんば恋娘」をアレンジします。
とてもいい曲なので全人類聴きましょう。というか東方の曲は全部良いので全人類聴きましょう。
MIDIを配布してくださったりょーや様に感謝を申し上げます。(りょーや様のmidi配布を行っているサイトはこれです。)
このMIDIをDAWで開き、それぞれの音をmagical 8bit plugに直した結果がこれです。
聞いている間暇だと思うので、それぞれ解説します。
基本的にメロディをPulse/Square、コードや裏のメロディをTriangleで鳴らしています。
パーカッションについては、どのような設定か写真を貼ります。
こんな感じでドラムは楽器ごとにわけて作っています。
ただ、これあまりファミコンらしさがないですよね?ファミコンは技術的な問題から同時に鳴らせる音に制限がありました。にもかかわらず、この曲はいろんな音を同時に鳴らしまくっています。これを解決しましょう。パートを削る、コードをアルペジオにするなどした最終結果がこちらです。
おわりに
いかがだったでしょうか?みなさんも自分の好きな曲を色々アレンジしてみてください!
明日は@comavious君です。お楽しみに!