この記事はアドベントカレンダー2020 39日目の記事です。
はじめに
はじめまして、summon_salmonと申します。普段はイラストを描いているつもりです。記事を書くのは初めてなので(大嘘)、頑張っていこうと思います。
ところで私は普段CLIP STUDIO PAINTというソフトを主に使っているのですが、そこで使える無料素材に素敵なものを見つけたので遊んでしまいました。
CLIP STUDIO ASSETSという場所ではクリスタで使える沢山の素敵な素材と出会えるので、ついついブラシで落書きして遊んでしまいます。今回このらくがきに使用したARTIST21 BRUSH PACK、厚塗りブラシセット、あったかアナログ画材はどれも無料素材で(2020年12月20日現在)たくさんのブラシがセットになっているのでおすすめです。(自分のお絵描き力の問題で魅力が伝わらなくて製作者に申し訳ない...)このらくがきに使わなかったブラシもたくさんあります。さらになんと現在クリスタではログインボーナスがもらえます!クリスタはいいぞ!
そろそろ本題に入りたいと思います。実は初回も二回目もまともな記事が書けていないので、今度こそは真面目にやらないといけない、というわけです。そこで今回は自分でもまともに話ができそうなオリジナルキャラクター(一次創作キャラ)について話をしようと決めました。オリキャラを描いている人は意外と少ないので、皆さんにも是非オリキャラを作ることの楽しさを知っていただきたいです。
まずオリジナルキャラクターとは何なのか簡単に説明したいと思います。一般的に、世の中に既にあるゲームや小説、アニメなどのコンテンツのキャラクターのイラストを描くと、それは二次創作イラストとなります。既に存在するキャラクターや世界観を観察しながら、それを自分のイラストに落とし込んでいくという作業になるわけです。それとは対照的に、オリジナルキャラクター(一次創作キャラ)は自分で考えて創り出すものです。世の中には既に存在するコンテンツの世界観に自分で考えたキャラクターを参加させて楽しむという分野もありますが、今回は全くの0からキャラクターを創り出すことについてお話します。
オリジナルキャラクター(以下オリキャラ)でイラストを描く場合は版権キャラ(既存の作品のキャラクターのこと)でイラストを描く場合と異なり、自分でデザインをする手間があります。さらにキャラの知名度が0なので、オリキャラのイラストを描いてもいいねやリツイートなどの反応は伸びにくいです。基本的には自分しか描かないので、同じキャラクターを描く仲間もいません。孤独な世界ですね。
しかしながら、版権キャラではなくオリキャラを描くメリットは沢山あります。まず自分がキャラデザを決めるので好き放題できること、次に版権キャラを描く際に問題となる公式に似てない問題や服めっちゃめんどくさい問題をクリアできること、最後に自分がルールなのでやりたい放題しても誰も怒らないことです。自分が好きな要素を詰め込んだり、自分が好きな関係性を描いたり出来ます。そして自分がルールは最強です。解釈違いは存在しません。うおおおおおおおおお!!!!!!
と、いうことでオリキャラを作りたくなったと思うので簡単に作り方をお話しします。今回は何度も使えるようなオリキャラの作り方を話します。
0.オリキャラ作りで重要なこと
まずオリキャラを作るうえで重要なことについて簡単にお話しします。最も重要なことは、キャラクターに個性があり、見分けがつくということです。せっかく生み出したキャラクターがすでに世の中に存在しているキャラクターと見分けがつかないと、折角のオリキャラが無駄になってしまいます。版権キャラと似ているどころか自分の他のオリキャラと似ていると、自分以外、下手すると自分も見分けがつかないという事件が起こってしまいます...。そのため、見た目の設定はある程度慎重にする必要があります。
ここからは個人の感想ですが、私はキャラクターを見分けるうえで重要な点は次のだと考えています。
- 色の組み合わせ
- 髪型
- 顔
- シルエット(体・服装の特徴)
- そのキャラに特有なアイテム
- 性格や雰囲気
上から順に印象が強いと考えています。特に色は一目で情報が入ってくるので重要な要素です。
次に私が思うオリキャラを作るうえで重要な要素を挙げていきます。
- 色の組み合わせ(体を構成する色)
- 顔
- 髪型
- 身体的特徴
- 服装
- 性格・雰囲気
- そのキャラに特有なアイテム
上から順に重要と考えているものです。服装や髪型がすこし順位が下がっているのは、シチュエーションによって変わることがあるからです。服装や髪形に依存したデザインにしてしまうと、その二つが変わったときに個性がなくなりがちになるので、イラストの自由度が下がってしまいます。
しかし、オリキャラ作りは気軽に挑戦してみるといいと思います!私はこんな色の組み合わせのキャラを作るとしたらどうしようか、こういうアイテムを持つようなキャラクターを作るとしたらどんな感じか、この世界観に似合うキャラはどんな感じか、などで考えていくことが多いです。上で挙げた要素は関係なしで好きにキャラクターを形作る最初のテーマを決めてしまうと考えやすいです。そのあとから以下でお話しする重要な要素に気を付けるだけで十分です。また要素は並行して決めていくと組み合わせ易いです。
1.色の組み合わせ
色の組み合わせは第一印象の大きい部分を担うので大切です。テーマに合わせてある程度他の要素が定まったなら、相性も考えつつ二番目に考えることをお勧めします。
基本的に髪と目の色の組み合わせが考えることのメインとなります。余裕がある場合は肌も考えるとよいと思います。
似た色にするとまとまりがよいです。近い色にするとまとまりがありつつ色数が増えるので少し印象が変わってきます。正反対の色にすると瞳が印象的になります。
ハイライトや影、逆光に色を加えたり瞳や髪の色を互いに差し色にすると印象が変わってきます。黒髪や白髪など彩度が低めの色は組み合わせの幅が広いです。金髪碧眼などの定番の組み合わせは使いやすいです。ときにはゲーミング髪の毛のような特殊な色にしてみてもおもしろいと思います。(組み合わせが難しいですが)
色の組み合わせを考えるときに、似たような色でも明度や彩度、色相を少し変えると印象が変わることを意識しておくと、色のレパートリーが増えて考えやすいと思います。言葉にするのが難しいような色を積極的に使うとおもしろい色の組み合わせができると思います。
肌の色も、色白なのか、日焼けしているのか、不健康な感じなのか、人種特異の肌の色であるのか、それとも特殊な肌の色をしているのか(青や紫など)を考えて、髪や目の色との愛称を考えていきましょう。
2.顔
顔つきは性格や雰囲気と関連性があります。性格が分かりやすい顔つきにするのもいいですし、真逆の顔つきにするのもおもしろいです。
顔は特に絵柄と結びつきが強いものなので、絵柄によっては描きわけが難しいこともあると思います。その場合は他の要素で補う必要があります。
萌えイラストのようなデフォルメされた人間の顔は殆ど目に印象が左右されます。そのため、目の形や瞳のデザインを大切にするといいと思います。
また、眉毛や口は表情によって形がかなり変わりますが眉毛の太さやよくする口の形などを考えてみるとキャラの差別化ができます。歯の特徴やほくろなどを必要に応じてワンポイントにするのもよさそうです。
顔のパーツのバリエーションを増やしたいと思ったらpicrewなどのイラストメーカーで遊んでみると発見があると思います。
3.髪型
髪型はシチュエーションや服装に応じて変わることがありますが、髪の長さは変わらないように気を付けましょう。
前髪ともみあげと後ろ側の上方とプラスαの特徴を決めておくといいと思います。
髪型によって同じ顔でもかなり印象が違うと思います。こだわるならば髪質(さらさら、ゆったり、ふわふわ、しっかり、など)を線画や塗りで意識するといいと思います。一部の髪型はピンや髪ゴムなどのアイテムが必要となるので服装と合わせて考えるといいです。
4.身体的特徴
体形(痩せている、筋肉質など)、身長、場合によっては角やけもみみ、しっぽ、などの特殊なパーツ、その他の特殊な身体的特徴についてです。体形や身長は何人かのキャラを一緒に描く際に特に役に立ちます。私はこの角やけもみみに頼りがちです...。身体的特徴は服装を考えるために必要になるので服装を考える前にある程度考えておくと楽です。
5.服装・特有のアイテム
私はファッションには詳しくないので服装を考える際によく困るのですが、Google先生に頼ったり、イラストを普段からたくさん見て自分の中の引き出しを増やすことで対処しています。どうしても思いつかないときは制服(学校や特定の職業)にしてしまうと楽です。制服はいくらでも資料が見つかりますし、誰が着ていてもそこまでおかしくないので考えやすいです。ただし、制服にする場合にはそのキャラがしそうな着こなし方を考えて個性を出すといいです。
特有のアイテムは武器や特別な意味があるアクセサリー、特殊な持ち物などです。武器や特別なアクセサリー、車いすやメガネなどは、服装が変わっても基本的には変わらないことを意識してデザインを考えるといいと思います。服装はこれらのアイテムとの相性も考えてデザインしましょう。困ったときはGoogle先生に聞けば資料が見つかります。
6.性格・雰囲気・その他
性格や雰囲気はイラストを描く際にどのような表情にするか、どのようなポーズをとらせるか、イラストの雰囲気はどのようにするか、に関わってきます。簡単に決めておくと何人か登場するイラストでどのような立ち位置に置くかなどが考えやすいです。
またオリキャラを何人かセットで考える際にはテーマカラーを分散させたり対立させるとそれぞれの個性が際立ちます。それぞれの要素で違いを意識しながら作るとバランスがよくなります。
おわりに
いかがでしょうか。
クソ長いですね。誰が読むんだこれ。
すべて読んでしまった人へ 長かったと思います。ごめんなさい。
それでは楽しいオリキャラライフをお送りください!
おまけ
クリスマスをテーマにオリキャラを作ってイラストを描きました。
かかった時間は一時間半くらいです。凸凹コンビすこです。
本当の本当の終わり
お疲れさまでした
ハッピー正月!
明日のブログ担当者は@NABEさんです。楽しみ~