これはtraP Advent Calender11/20の記事です。
こんにちは。15のHikkyです。この記事ではTerragenを用いて遊んでいきたいと思います。
Terragenとは
Terragenは、フォトリアリスティックな景観CGを作成することが可能なCG作成ソフトです。現在のバージョンは4であり、Professional版、Createve版、そしてFree版が存在しています。Free版以外は約7万円、3.5万円と学生が購入するには高めの値段となっていますが、学生であれば、全てのバージョンに対するライセンスを獲得することができます。
Free版であっても殆どの機能を使うことができるので、すぐに始めることのできるこちらがオススメです(僕もFree版を使用しています)
作ってみる
アプリケーションをインストールし、起動するとこんな画面になりました
既に絵になりそうなものがプレビューに表示されています。とりあえずこれをレンダリングしてみましょう。
既に地面が生成されていて、遠くに山も作られています。今回はこれに色々手を加えていきましょう。
雲の追加
要素の追加は基本的に画面の上部にあるタブから追加したい要素のタブを選び、追加していきます。まずはAtmosphereから雲を追加します。左上のAdd Cloud Layerから、Mid-Level:Genericを選択すると空に雲が描画されるようになります。下にあるパラメーターで雲の厚さや高さを変更することが可能ですがとりあえずは放置で。
カメラの位置を少し変更しレンダリングしたものがこちら
カメラの位置はプレビューで変更しますが、場所を決めた後それをカメラの位置として更新しないと何度も以前のカメラでレンダリングをすることになるので注意しましょう。更新はプレビュー画面の左下、カメラとイラストのアイコンによって更新ができます。
夜明けにしてみる
太陽の位置はLightingタブで変更を行います。
太陽は既に/SunLight 01によって表示されているので、そのパラメーターをいじり太陽を水平線近くに表示します。変更するパラメーターはHeadingとElevationの二つです。Headingは太陽の昇る方角を設定できます。これで太陽がプレビューに映るようにします。Elevationは太陽の高度を設定します。高度を0に近づければ太陽が水平線に近づいていきます。
外部から他のモデルを読み込む
外部のモデルを読み込むことができるようになれば大自然の中に好きなキャラなどを表示出来る様になります!夢が広がりますね!
読み込める拡張子は.tgo(TerragenObject)、.obj(WaveFront)、.lwo(LightWave)の3つを読み込むことができます。
Professional版であればFBXファイルも読み込むことが出来るらしいですが、Free版では出来ません。
tgoのモデルはTerragen以外でみることは無いので、他のアプリケーションで作ったモデルを読み込む場合はobjかlwoになります。objの方がモデルの量も多く、公式から推奨されているのでobjを使用することにします。
今回、自分でモデルを作成する時間と技術が無かったので、CG DATA BANKさんからトライアルデータをお借りし使用しました。
自分でモデルを作らなくても、ネット上に様々なモデルがフリーで公開されているので、探してみると面白いです。
obj形式のファイルをダウンロードし、読み込んで描画してみました。
\(デデーン)/
なんかおかしい
サイトの画像はこっち
明らかにシェーダーが適用されてないですね...。
しばらく調べていると、objファイルには、モデルとテクスチャの関連を記述したmtlファイルというものも必要らしいということが分かりました。今回ダウンロードしたモデルには付属してないようなのでこの方法ではダメみたいです。
幸いこのサイトでは様々な形式のモデルがあったので他の方法でやってみます。他の3Dモデリングソフトを使ってobjを出力すればmtlが付いてくるはずです。私はFBXファイルをMayaで読み込み、objとmtlファイルを作成しました。
そうして出来たモデルを画面上に表示したのがこちらです。
やりました!
さっきまでシルエットだったものがちゃんと色を持って出力されました。
終わりに
これで今回の内容はおしまいです。最後まで読んで頂きありがとうございます。
Terragenは国内でそこまで流行っているソフトでは無いのか、情報が英語版wiki直訳の†日本語†wikiか公式のフォーラム(英語)ぐらいで僕の英語力ではかなり解読に時間を要しました。この記事を読んで興味を持ってくれた方がいましたら是非始めて知見を公開してもらえると喜びます。
明日のアドベントカレンダーはtsukatomoくんの記事です。お楽しみに!