この記事は アドベントカレンダー2024 20日目のものです
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はじめに
初めましての方は初めまして、科学大デジタル創作同好会所属の学士 2 年@Alt--erです。traP ではSysAd 班およびGame 班で主に活動しています(他にもアルゴリズム,グラフィック,サウンドに所属しています)。最近はゲームのプロジェクト進捗の日々を過ごしています。
現代では、ゆっくり実況をみたことがある人が(少なくともtraPのブログにたどり着くような層では)ほとんどだと思いますが、実際に実況動画を作ったことがある人となるとある程度は絞られるかもしれません。
この導入だと実況動画の作り方でも解説し出しそうですが、今回はより広範に"YMMのｺｺｶﾞｽｺﾞｲ"というテーマで書いていこうかと。因みに執筆時間を十分に取れなかったため紹介できるのは1割もないです。(サムネも適当すぎる... あくまで動画技術の記事なのに()
YMMとは?
ここまで断りなく使ってきましたが、そも"YMM"ってなんや、という人も多いと思うので一旦解説。
YMMとは"ゆっくりムービーメーカー"と呼ばれる動画編集ソフトの略称です(Yukkuri Movie Maker)。饅頭遣いさんによって開発され、現在開発が進められているのはv4となります(以下YMM4と表記,もしくは単にYMMと表記した場合YMM4を指すとします)。
その名の通り、ゆっくり実況の制作にはもちろんのこと(発声させたいテキストを入力するだけで、音声、字幕、口パク等を一気に生成可能)、現在主流のYMM4では"ずんだもん"をはじめとしたフリーの音声合成エンジンVOICEVOXなどの様々な読み上げ系ソフトウェアとの連携を行なっており、その活躍の舞台はゆっくり実況に留まりません。
プロジェクトの作成から動画の出力(エンコード)まで全てYMM4上で完結(前バージョンのYMM3までは別途Aviutlと呼ばれるソフトが出力に必要でした)。導入もzipのDL→解凍 のみなのですぐに終わります。
で、ｺｺｶﾞｽｺﾞｲ要素はどこよ
YMMについて紹介したところで、ここからすごいところを順次紹介していきます!!自分の編集経験に依った評価なので"ここ紹介してよ!!"みたいなものがあるかもですがご了承ください。
編集ソフト自体は無料で利用可能
ここがまず圧倒的にｽｺﾞｲポイントです
広告やウォーターマークが配置されることもない。あまりにもボランティア精神で製作されているみたいで... それで持って毎週クラスでバグ修正やアップデートが入ってくるため凄いです。こんなエンジニアになりたいものです...
この後にもすごいポイントをいくつか並べていきますが、いずれも無料動画編集ソフトで!!ってことを補完していただくとその凄さと感動が深いものになるでしょう。
因みにこれを機に調べて見たところ、FANBOXで支援できるみたいです。ちゃんと支援してみようかなと思ってます。
饅頭遣い
* 収益化した動画投稿を行う場合は、各種音声エンジンのライセンスも要確認です(YMM4自体は収益化があっても無料で使えます)
動作が軽い
動画編集ソフトといえば立ち上げから重いものが多いですが、YMM4の立ち上げは驚くほどに高速です。1分どころか、体感10秒もかからない。
また、シンプルなUI設計の賜物か動作も非常に快適で、エフェクトを重ねまくる等をしない限り固まることはそれほどありません。
もちろん編集時におけるエフェクト表示設定のオンオフも可能なので、重くなったら該当エフェクトを(編集中だけ)外せばよしってところです。
エフェクトの種類が豊富
エフェクトの話が出たので、この辺りも触れていきましょう。
クリッピングやオブジェクトの入退場といった基本的なエフェクトはもちろんのこと、ぼかしや画面分割/複製、集中線などの演出面まで充実してます。
日々のアップデートでこの辺りはどんどん実装されており、実況や解説動画の作成において困ることはほぼありません。
Aviutlのユーザスクリプトの量にはまだまだ及びませんが、それでも表現の幅はどんどん広がっていっていると述べていいでしょう。
音声エンジンとの連携
やはり元は読み上げソフトウェアを用いた動画作成の補助ツール、音声出力周りが便利なことは言うまでもありません。
先述したようにYMM4では、所謂ゆっくりボイス(Aquestalk系音声の一種)に加えVOICEVOXやVOICEROIDといった音声エンジン群との連携も進んでいます(ゆっくりボイスとVOICEVOX以外はまだ手をつけてなく、知見が浅いです... 精進します!!)。
上の画像はVOICEVOX系音声を用いた時の例ですが、YMM側からも読み上げ速度や抑揚の制御が可能。もちろん、ゆっくりボイス同様立ち絵や口パクとの連携も設定できます。
また、動画作成をしていた当時になんだかんだ重宝していたのですが、csvファイルを読み込むことで自動的に音声を生成してくれる "台本機能" なるものもあります。作業量が往々にして多くなりがちなゆっくり実況ですが、その作成を効率化する様々な工夫がYMM中に仕込まれています。
因みになんですが、そもそもゆっくり実況動画作らないと言う人でも、もはやフリー動画編集ソフトとして最強クラスなYMM4は触ってみる価値ありです!!実況動画以外の動画編集でも重宝すること間違いなしな雰囲気です。
唯一にして最大の弱点
Windowsでしか動きません
終わりに
今回はYMMの凄いところをテーマに記事を書きました。久しぶりにtraP感のある記事が書けたかもしれません。創作関連という意味で。
これ以外にもｽｺﾞｲポイントは沢山。正直使ってみないとわからない部分も多いので、興味がある読者の皆さん、これを機に実況動画とか出して見ませんか?
明日は @oriorituさん,@madara16877さんの記事です!! お楽しみに
