この記事は 新歓ブログリレー2025 21日目のものです
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はじめに
初めましての方は初めまして、科学大デジタル創作同好会所属の学士 2 年(新3年)@Alt--erです。traP ではSysAd 班およびGame 班で主に活動しています(他にもアルゴリズム,グラフィック,サウンドに所属しています)。最近はゲームのプロジェクト進捗の日々を過ごしています。
さて、はじめにの定型文に全く書いてないのですが当方、動画編集の方にもちょっとばかり手を出しております。実際、アドベントカレンダー2024においてYMM4(ゆっくりムービーメーカー)がすごいよって記事を投稿していたり、過去にはゆっくり実況や合成音声を用いた実況動画を作っていたりしてます。

そしてこの度、 新歓の一環として takiPlaza[1]に流れるtraPの紹介動画 の制作を担当しました。この記事ではその制作の裏側や、編集を大いに支えたソフト、Aviutlとその数多のプラグインたちについて紹介していこうと思います。
東京科学大大岡山キャンパス敷地内にある施設。各種手続きのほか、作業スペースやイベントスペースとして多くの座席や空間が用意されている。 ↩︎
どんな動画できたの?
動画については外部に公開できないため、実際にtakiPlazaで公開されるのをお待ちください…
30秒という短い時間ですが、traPの幅広い活動をコンパクトに紹介する動画ができたと思います!
見かけた際はぜひ足を止めて、じっくり見てくださればです。
とはいえ全部見せないとなると記事を書く糧もない。そのため、静止画と一部加工済みにはなりますが動画中のいくつかのシーンを切り抜いてポイントを紹介していこうと思います。

動画構成について
動画は以下の流れとなっています
オープニング→traPの各班紹介→traP全体でのイベント紹介→エンディング/クレジット
モニターが9分割されていることを活かして、画面のレイアウトも9分割を基本としそのグリッドに沿って制作されています。このアイデアはもっぱら、昨年度のtakiPlaza動画から影響を受けていたり。(昨年度の動画も9分割された画面に画像を表示するというものでした)

結構な時間作業した気がしますが、動画編集と思えばまあそれくらいかなぁ…という程度。とはいえ画像の配置など単純作業も多かったので、なんか作業してたらいつの間に日が登ってた… みたいなことが多かったです。駄弁りながらや動画見ながら作業してたし。
編集ソフトについて
動画全編をAviutlを用いて制作しました!
Aviutlは平たく言えばフリーの動画編集ソフトです。特徴としては良くも悪くも歴史の長いソフトであること。開発開始はなんと90年代まで遡り、現在も32bit版で提供されているなど骨董品と思われがちな気配がしなくもない… ですが全然現役で行けます。 というかアフィブログみたいに適当なこと言ってると数多の動画制作者,プラグインに怒られる…かも。
もっと詳しい説明は以下のような感じ。@hijoushikiさんの記事より引用しました。ありがとうございます!
AviUtlはKENくんという人が個人開発したもので、元々今のような動画編集をする用途で作られた訳ではありません。それを沢山の有志の方々がパッケージを開発していくことで今でもこうやって動画編集ソフトとして残っているのです。例えるなら終末ものの作品で人々が大昔の兵器を魔改造し続けて何とか運用しているみたいな感じ。そのためAdobeのような骨太の企業が開発した動画編集ソフトと比べるとどうしても見劣りしてしまいます。何せAviUtlは未だに32bit動作ですからね。
ではなぜそんなAviUtlを今でも使い続けるのか。それはズバリ、人々が長い間魔改造を重ね続けた結果として拡張性が非常に高いこと、tipsが大量に集積されているということです。AviUtlでやりたいことを調べれば大抵ヒットします。そして更にAviUtlを使用する層がまた未だに使い続ける理由でもあります。先も話した通り、AviUtlはニコニコあたりの文化形成に大きく関わっています。それゆえAviUtlを使用、開発する人は「そういう人」なのです。ニコニコ技術部の技術は世界一ィィィーーー!!!ですからね。できんことはないのです。

よく使ったエフェクト/表現紹介
ここでは今回の動画制作でよく使ったスクリプtp,機能を2つ紹介
外部のものを導入したりなのでそのリンクも交えながら
斜めブラインド(改)
ティム氏によるスクリプト(同作者さんは他にもたくさんのスクリプトを書いています)。Aviutlには元々斜めブラインドというアニメーション効果があり、その改良版となります。
初めはシーンチェンジのアイデアとして導入しましたが、枠の部分の装飾から画像やテキストの変化、もちろんシーンチェンジまで幅広く役に立ちました。
余談ですが、日常生活で(TV字幕等)斜めブラインドが用いられているところが目につくようになりました。ガチなMVでも斜めブラインドを用いた編集を見つけて心が躍ってたかも。それだけ汎用的かつ使える表現なのでしょう。

シーン選択
Aviutlのプラグインの一つ。複数のプラグインを一括して導入できるプラグイン”アルティメットプラグイン”にも同梱されているものになります。とはいえこれは触ってみないとなかなか良さが分からないかも。

多少Aviutl編集に慣れている人向けの説明になりますがご容赦ください。基本1つの画面にどんどんエフェクトをかけていくというAviutlの設計上、複雑なオブジェクトを組み合わせたものを一つのオブジェクトとして扱いたい場合には、いったん別の画面として扱った方が楽ということが多々ありその選択の際に従来のプルダウンメニュー→画面のようなワンクリック選択&2次元配置 は大いに役立ったりしました。
アルティメットプラグインのリンクを貼っておきます。導入記事とかは気が乗ったら書くかも。
おわりに
駆け足になりましたがこんなところで
以前YMM4がすごい!と記事を書いた自分ですがAviutlもプラグインという先人たちの努力の賜物で長らく生き続ける編集ソフトになってます。
どちらも使いこなせるくらいの編集力を身に付けたいものです。
次回は@Dyeさんの記事です!お楽しみに。