この記事は新歓ブログリレー2024 8日目の記事です。
はじめに
「もし仮に、勉強の全てをiPad1枚で完結させることができたなら…」あなたは考えたこと、ありますか?
どうもこんにちは、姑息な音MAD制作者の非常識と申します。突然ですが、勉強、してますか?してる?それは素晴らしい。きっとあなたはこれまで数々の教科書、参考書、問題集に取り組み、学校や塾で渡されたプリントをこなし、何度も試験や模試に挑んできたことでしょう。その結果、どうです?周りを見渡してみると、赤本、模試の解答集、大量のノート…ファイルはプリントでパンパンに膨れ上がり、消しゴムのカスが散乱し…とにかくあなたは紙に支配されていると気づくはずです。それをリュックに詰め込み、その重さに耐えながら電車に揺られ、あのプリントが無い、この勉強がしたいけど教科書持ってきてない、ああページが折れちゃった…こんな経験よくありませんか?そろそろ紙にうんざりしてきませんか?では質問を変えましょう。
勉強をiPadでしてみる気、ありませんか?
ある?それは結構!では次へお進み下さい。ないと答えたあなたもご一緒にどうぞ。
紙ベースでする勉強の問題点
では紙でする勉強のどこに難があるのかを今一度確認しましょう。
質量と体積がある
紙には当然質量があります。ですからその枚数が多ければ多いほど持ち運びに苦労することになります。そしてそれが質点であればまだいいのですが(ほんまか?)、残念なことに紙には体積があります。ですから、一度に持ち運べる量に限界があり、部屋で保存しておくにも場所を食います。このせいで、家の外で勉強する場合持っていくものを厳選する必要があったり、邪魔だからと処分したものが後から必要になって困ったりするのです。あなたが受験を経験したことがあるのなら、受験会場にどの参考書を持っていくかで悩んだことがあるでしょう。
無くしやすい
何百年や何千年という長期的な視点から見れば紙はその形を保ったまま後世まで伝わるのは歴史から明らかです。しかし、より短期的な、私たちの目線に近いところから見れば紙は極めて保存性に欠けます。きちんと管理できるのならよいのですが、いつの間にか落としていたり、他の紙に紛れてあらぬ場所へと隠れてしまったり、あるいはリュックの中からくしゃくしゃに折れ曲がった状態で発見されるなんてこともよくあるでしょう。
書き込めるのは一度きり
紙にペンで何かを書きこんだ場合、基本的にはそれを完全に綺麗さっぱり消すことはできません。ですからあなたが問題集を解くとき、恐らく別のノートに答えを書いていったはずです。また、赤本を解こうというとき、あなたは赤本をわざわざコピー機でコピーして使っていたかもしれません。しかしそこから出てきたものは視認性が悪かったり歪んでいたりとあまり綺麗とは言えません。
検索性に欠ける
今の時代検索エンジンに調べたいキーワードをぶちこめば簡単に該当するサイトに辿り着けますが、紙の場合そうはいきません。自分が見たいと思う内容がどこに置いてあるどの本のどのページのどこに書かれているのか、あなたは一瞬で分かりますか?
本も、プリントも、全てPDFに。
紙を散々叩いてきましたが、それではこの問題を解決するにはどうすれば良いのか。簡単です。あなたの持つ教科書やプリントといった紙を全てPDFにしてしまえばいいのです。するとどうでしょうか。PDFはいくら増やしても重くありませんし空間を圧迫することもありませんから、あなたの教科書やプリントその全てを持ち運びどこからでもアクセスすることができます。うっかり落とすことも折れ曲がることもありません。複製も書き込み取り消しも容易ですし、OCR処理をしていればその大量の情報の中からキーワードが書かれている箇所を全て洗い出せます。必要なのはPDFを保存し閲覧するためのタブレットだけ。スタイラスペンを使ってノートもこのタブレットでとれば、もうあなたの勉強はそのタブレット1枚で完結します。どんな場所でも同じ勉強環境を展開できます。身軽で、スマートで、それでいて最強。そこに苦労などありません。
完全電子化された勉強環境の造り方
しかし教科書をPDFにするといっても一体どうすればいいのでしょうか?
必要なものは以下の4点です。
- 裁断機
- スキャナ
- タブレット
- スタイラスペン
- (アクセサリ)
それぞれ紹介します。また、私が実際に使っているものをAmazonのリンク付きで載せておきます。
裁断機
本をPDF化する、いわゆる自炊をするにはまず各ページについてその本から切り離して1枚の紙きれにしてやる必要があります。その時に使うのが裁断機です。裁断機で本の背を一刀両断することで、ページたちは本から切り離され独立した状態になります。ここで、何も本の大きさ以上の裁断機を用意する必要はありません。カッターで本を小分けにすれば小さな裁断機でも大丈夫です。
スキャナ
プリントや裁断した本をスキャンしてPDFにする機械です。色々な種類がありますが、プリントならまだしも本は数百ページにも及ぶため完全電子化を実現するためには高速かつ大量にスキャンできる性能の良いものを用意しなくてはなりません。そこまでいくと個人的にはScanSnapというシリーズ一択かなと思います。
タブレット
PDFが開けてノートアプリが使えるのなら何でも良いですが、私はiPad proの一番大きい12.9インチモデルを使っています。単にiPadがタブレットとして洗練されていて、後述するApple Pencilの性能も抜群というのもありますが、何より画面がデカいという点も大きい。勉強の全てを1枚のタブレットで完結させるということは画面分割の機能で教科書とノートを同じ画面に映すことになりますが、生半可なサイズではスペースが狭くて教科書の字も見にくければノートも取りづらいということになります。実際、以前無印iPadを使っていたときそう痛感しました。
スタイラスペン
タブレットでノートを取るためのペンです。私の場合はApple Pencilになります。書き心地に直結するのでこれは良いものを選びたいところです。その点でも高性能なApple Pencilは適任です。
アクセサリ
これは必ずしも必要ではありませんが、タブレットとスタイラスペンのアクセサリは書き心地を大きく向上させてくれます。
例えばペーパーライクフィルム。これはタブレットに貼る保護フィルムで、ペンの書き心地を紙のそれに近づけるために表面がザラザラした質感になっているものです。指での操作がしにくくなったり画面が多少ぼやけて見えるようになるなどの欠点はありますが、書き心地を追い求めるなら必須です。
またはスタイラスペンのペン先。これはApple Pencilの話になりますが、純正のペン先は太いので書いているときに先端が見えにくく、また使っていくにつれて削れていくためあまり良いものではありません。私はサードパーティ製の極細金属ペン先に変えています。これを使うことで先端が見やすくなり削れることもなくなる上に書き心地が大きく向上し、ペーパーライクフィルムと併用することでシャーペンで書いているかのように感じられるためこれも書き心地を追い求めるなら見逃せません。
実際やってみてどう?
私は2年前から紙を徹底的に排除した勉強をしています。丁度受験期だったので、教科書、参考書、問題集、塾のテキスト、赤本の何から何までをPDFにしてiPadに取り込み、ノートもiPadでとっていました。この完全電子化された勉強環境が本当に勉強を楽にしてくれました。なにせ持ち運ぶものはiPadだけでいいので、今日何を勉強するかをいちいち考えてリュックの中身を入れ替える必要がないし忘れ物も発生しない。あの参考書を確認したいのに今手元に無いという状況にもならない。ルーズリーフが切れて困ることも無い。消しカスも発生しない。そして荷物が軽い。iPad1枚さえ持っていれば電車の中でもカフェの中でもどこでも、共通テストのあの分厚い過去問集や化学のあの大きな資料集が開けるのはさながらドラえもんの四次元ポケットのようです。また、PDF化したものをスマホからも見れるようにしていたので、満員電車の中でスマホを触ることくらいしかできない状態でも教科書を見ることができる点は試験当日の移動の時間に大変助かりました。
よくある質問への回答
そろそろ紙狂信者のあなたもこの完全電子化された勉強環境が欲しくなってきたでしょう?え、あんまり?理由をお聞きしても?
Q1:タブレットでノートをとるつっても書き心地悪くない?
よく言われるのが、「スタイラスペンの書き心地が良くない。ツルツル滑る。」というものです。確かにiPadの場合、ガラスフィルムに純正ペン先のApple Pencilで書き込む場合、紙と比べて引っかかりが無くツルツル滑ってしまいます。が、それはフィルムとペン先を書き心地特化にしていないからです。更にフィルムとペン先も物によってかなり書き心地が違うので、それらが自分に合っていない可能性もあります。
Q2:教科書とノートを同じ画面に映せるの?
できます。
Q3:画面が狭い
大きいのを買いましょう。
Q4:ペーパーライクフィルムって画質落ちるって聞いたけど…
はい。でも不満が出るほど悪くなるわけじゃないです。
Q5:ペーパーライクフィルムってザラザラで指での操作がやりにくくなるって聞いたけど…
まあ、はい。なので操作はペンでやりましょう。私はAppleのトラックパッドを併用してスクロールを快適にしています。
Q6:おすすめのノートアプリは?
Goodnotes6
おわりに
今回紹介したのは私の例ですが、正直紙媒体の電子化は人によって合う合わないの個人差があります。自分で言うのもなんですが、あまりこの記事の絶賛を鵜呑みにしないようにしましょう。それでは皆さん良い勉強ライフを。明日の担当は@ramdos君です。