もくじ
1. はじめに
2. n日チャレンジとは
3. n日チャレンジのメリットとデメリット
4. n日チャレンジを挑戦する人への個人的なアドバイス
5. おわりに
1. はじめに
はじめまして!23Bの熱野頂点(飛ぶ人)と申します。普段はグラフィック班の活動としてドット絵を描いています。ゲーム班とサウンド班にも所属していますがこちらはほとんど活動できていません…。今回の夏のブログリレー28日目の記事では私が挑戦している50日チャレンジでの経験を踏まえたこれからn日チャレンジについてとチャレンジしたい人へのアドバイスについて語ります。
この記事に書かれていることはあくまで小童の戯言であることを踏まえ温かい目で読んでいただけると幸いです。
2. n日チャレンジとは
この記事ではn日チャレンジのことをn日間連続でイラストなどの創作物を制作し続ける行為と定義します(作品だけでなく練習過程やラフも1日としてカウントする場合もあります)。なんかすごそうな絵師さん達がやっているあれです。Twitter(X)やpixivでは100日チャレンジとして挑戦している方が多いようです。また、traPのグラフィック班では夏休み中に一週間チャレンジというイベントが開催され様々なイラストが投稿されていました。
3. n日チャレンジのメリットとデメリット
さて、ここからは私が50日チャレンジに挑戦して肌で実感したn日チャレンジのメリットとデメリットをご紹介します。
メリット
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毎日絵に触れる機会を作ることができる
n日チャレンジはその定義の通り期間中毎日創作し続けることになるため強制的に毎日絵に触れるきっかけを作れます。創作物に限らず毎日何かに触れることは様々な実力向上に繋がりやすいので、普段何かしらのきっかけがなければ創作のモチベーションが湧かない人や創作に毎日触れる習慣を身につけたい人にはぴったりの利点でしょう。n日チャレンジにおいて最も大きいメリットといっても過言ではないでしょう。
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自分の実力を把握できる
n日間創作を続ける中で嫌でも自分の現状の実力を把握できるようになります。例えば自分はどのくらい時間をかければどのくらいの絵が描けるのか、自分の描き方にはどういう癖があるのか、今の自分の絵をより良いものにするには何が足りないのか…など普段の創作ではあまり向き合わないというか向き合いたくない様々な自分自身の実力を知れます。まるでデメリットのような書き方ですが自分ができないと思っていたものが意外にも出来たり短い時間でも集中するとかなり描き込めることに気づけたり得るものの方が多いはずです。
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新しい表現や練習量が足りない部分の研鑽ができる
自分が挑戦してみたい表現やとにかく練習したい部分を伸ばしたい場合、このn日チャレンジはうってつけでしょう。毎日の絵に新しい表現を少しずつ取り入れたり練習したい部分を意識して描き続けることで特定の部分を集中して伸ばすことができます。実力向上に最も深くかかわる部分なのでモチベーション向上にも繋がります。
デメリット
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続けても絵の実力が伸びるわけではない
n日チャレンジでただ絵を描き続けても多くの人が思うように絵の実力が伸びるわけではないです。非情な現実です。これには二つの要因があります。それは普段の絵よりかけられる時間が短いこと、ただ描くだけでは同じレベルの絵を量産し続けるため進展あるように感じられないことというものです。
前者は時間をある程度かけて描いている普段の絵よりもn日チャレンジのえはクオリティが下がりやすいですというかほぼ確実に下がります。このような環境だと自分の実力65%くらいの絵ばかりができてしまい自分の実力の最大値の向上が望めません。特に絵を描き始めたばかりの初心者だと描ききることができず挫折します。描く時間が短いと粗の多い絵になりモチベーションの維持も難しくなってきます。時間がないまま絵の実力を上げるのは修羅の道です。
後者はただ描くだけではという部分が重要です。メリットで述べた「新しい表現や練習量が足りない部分の研鑽ができる」の項にある通り何かを意識して描かなければ似たような絵ばかりを描いてしまいます。一日ずつ小目標を立てる、新しい表現を意識して描き続けるなどしなければ皆さんが想像するような大きなリターンは得られません。
このようにただ描くだけではたとえチャレンジを完走しても得られるものが少ないです。
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日常生活と並行して作業することが大変
n日間も創作し続けるとなると予定がある日にぶち当たったり体調を崩したり様々な日常生活の問題が創作の時間をすり減らします。日常生活を送る中でも常にn日チャレンジのことが脳裏にちらつき友達と遊んでいるときも帰宅時間が遅くなるにつれ焦りまくる変な人になります。正直、一番大きいデメリットです。
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メンタルに来る
世の中にはフォロワー稼ぎや反応欲しさにn日チャレンジをする人がいます。もしこの記事を読んでいるあなたがこのような思考を持ってチャレンジをしようとしているのならばあなたに相当な実力がない限りはやめたほうがいいです。相当なクオリティのものを毎日作らないと期待しているような反応は来ないでしょう。実際、私は現在50日チャレンジの39日目ですが増えたTwitterのフォロワーは3人!! 最高のいいね数は32!! そう!伸びると思ったら大間違いです!!!病むので反応を気にするのはやめましょう!!!!
4. n日チャレンジを挑戦する人への個人的なアドバイス
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適切な期間設定をしよう
n日のnが大きければ大きいほど修羅の道となります。私は「50」という数字を設定して少し後悔しました。夏休み中ずっとはかなりきついです…。自分に合った長さの日数の設定のために自分が一日でどのくらいの絵が描けるかまず試してから設定したほうがいいです。何事もデカければいいわけじゃないですからね。
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「そういう日もあるかな」を大事に
毎日創作をしているとクオリティには当然ムラが出てきます。そして特に時間がない日ややりたい表現がうまくいかなかった日はあまりクオリティが高くない作品が生み出されることもあります。そんな時、モチベーションの維持がとても難しくチャレンジの中断も視野に入ることもあるかと思います。
そんな時こそ「そういう日もあるかな」の精神です。「今日はこんな感じだったけど、明日は頑張ろう。」この精神こそが長めのn日チャレンジを乗り切るコツです。毎日意識を高く創作をするのはかなりハードルが高いです。どうせ毎日やるなら楽しんで絵を描いたほうが良いので自分に厳しくなりすぎずにチャレンジを走りましょう。
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小目標の設定と振り返りをする
せっか長期間のチャレンジに挑むなら成長するための小目標・記録としての振り返りも行いましょう。
小目標は簡単なものでいいです。「影を意識する」や「背景まで描き込みたい」など簡単なものでも少し意識するだけでより良いものが出来上がります。うまくいかなかったときも意識していたことを文字として記録しておくことで間違った考え方をしていたことにも気づくことができる利点があります。
振り返りは後から見返したいときや自分の絵に足りないものを見極める際にとても役立ちます。過去の自分の振り返りを見て知識面での成長を感じることもできますし、どのタイミングでどういうことを意識したら絵がよくなったかを可視化することができます。
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絵が上手くなりたいのなら別のことをすべき
非常に身のふたもないアドバイスです。このn日チャレンジは絵が元々上手い人がさらに高みへ挑むためにするチャレンジというのが実際に挑んだ私の感想です。元々そこまで絵が得意でない私のような人間はしっかりと時間をかけて問題点を修正しながら絵を描いたほうが伸びます。確かに絵は描かないと伸びませんが、何も考えず描いてもn日チャレンジで伸びるのは筆の速さくらいです。筆をとにかく速くしたいという人以外はおとなしくコツコツと普通に描くことをお勧めします。
5. おわりに
いかがだったでしょうか。長期休みにあまり予定のない私のようなかわいそうな学生の方々はこのチャレンジを走ってみてください!たぶん折り返し地点辺りで後悔すると思います!けど、楽しいです!!!
さあ!あなたもレッツチャレンジ!!!!
明日の記事はkoukawa_ppさんの円周率を計算するです!お楽しみに~!!