第1話「サンプラーならUltraBeat」
ということで,UltraBeatの使い方を交えつつ布教したいですね
今回のあらすじ
「UltraBeatの紹介をします,あとDrumKitDesignerから乗り換えようとした理由を正直に打ち明けちゃいます」
ひとこと
なんでいきなりこれをはじめたかって,使ってみて割と楽しかったし応用も効きそうだから・・・
君さぁ・・・別の記事でDrumKitDesigner使おうとか言ってたよね
いやいやこっちを使うしかないですよこれはもう
まず何をすれば良いの?
Macを買おう
LogicProXを買おう
取説を読もう
Bookから手に入るぞ!
全体の取説,音源の取説(日本語版は最近なくなりました),エフェクトの取説(日本語版は最近なくなりました),この3つの神器に載ってないことがあればそれは開発者も把握しきれていない設計か開発途中でお蔵入りになった機能か今後実装されるかもしれない伏線のどれかだと思うよ・・・
取説読むの辛い
そういう人向けに噛み砕いてのんびり手っ取り早くわかりやすく解説するよ
でも前提としてDTMerにありがちな知識や経験がちょっと必要かもしれないよ
UltraBeatの特徴
ぱっと書き出してみる
似ている音源
これはどう見てもEXS24Samplerの派生版だと思いますが・・・皆さんどうですか?
何が違うのか
EXS24と比較するよ
なくなっている機能
- 入力信号によるサンプルファイルの切り替え
- そこのお前!1つのキーのMIDI入力で再生できるサンプルファイルは1つまでだぜ!
- なのでMIDIノーツ編集で使うアーティキュレーション編集は完全に無意味になる
- ところでGUIの表示オプションに「Articulation」の欄があるけど,海外勢の動画や記事を見ても公式リファレンスを見ても自力で弄っても解明できなかった,もうこれは謎機能に認定したい
- もちろん他のパラメータをどう入力しても切り替えられない,純粋なサンプラーとしてならばEXS24の方が間違いなく優秀
- MIDIによるモジュレーションアサインメントの適用できる幅
- 例えばLFOの周期や形どころかエンベロープADSRですらMIDIからじゃ弄れない
- ADSRのパラメータは1つに限ってベロシティから増やす方向にのみ弄れる(なんでそんなことしたんですか)
- 例えば最終ボリューム量の加工に4つ目のエンベロープ以外が使えない
- やろうとするならソースごとに個別LFOかけるしかないんだけどそうするとエンベロープが個別にかけられなくて†死†
- あくまでビートシーケンサなのでまぁ多少はね?
- 例えば備え付けエフェクターのパラメータの一部にアサインメントがかけられない
- これはしょうがない気もする,削られてもしょうがないものもありそう
- この点でもEXS24の方が100万倍は優秀だと思
- 例えばLFOの周期や形どころかエンベロープADSRですらMIDIからじゃ弄れない
- LFO設定の幅
- エンベロープとLFOが完全に独立しているので面白いことができない
- エンベロープを噛ませて時間経過で早くなる〜とかできない
- LFOのパラメータにLFOをかけるとかできない
- LFOの周期の幅が長い方向に対してちょっと狭い
- エンベロープとLFOが完全に独立しているので面白いことができない
- エンベロープ設定の幅
- MIDIのアサインメントが貧弱どころか存在しないのは割とマジでどうかと思う
- でも曲線編集やSustain周りの設定は斬新な上にわかりやすいとう思ったので一長一短
追加されている機能
- ドラムシーケンサ機能
- 間違いなく1番の目玉機能
- 詳しいことは後で話すよ
- MIDIファイルを介さず音源側に保存されるのでパートごとの一括変更が楽,いちいち打ち込む必要もない
- シーケンサデータとは別に後から個別に音を足せるのでわざわざパートに凝る必要もない
- サンプル音の加工
- EXS24との差別化で1番重要な機能,あっちにはないものが揃っている
- 詳しいことは後で話すよ
- ゴリゴリの電子音を作りながらシーケンサと両立できるのはとてもえらい
- 超絶優秀なインターフェース
- モジュレーションのかけ方が非常に直感的でわかりやすい
- 初心者こそEXS24よりもこれを使った方が良さそう
- 簡潔かつわかりやすいサンプルファイル読み込み機能
- .exsファイルを使わずpstファイルから直で読み込んでくれるので管理が楽
- 一応は.exsファイルも読み込めるらしいです,私はやらないんですけど・・・
- バラバラの場所からほいほいソースを持ってこれるのでアレンジの幅が多彩
- 簡単にリバース再生ができる上にベロシティと再生位置を関連づけられる
- でも基本的には予めサンプルファイルは小分けしておくことをお勧めします
- たかがドラムシーケンサなので再生位置の調整をいちいちやるなら事前に用意しておいた方がマシです
- .exsファイルを使わずpstファイルから直で読み込んでくれるので管理が楽
- 超絶優秀なノートトリガー周りの設定機能
- EXS24よりも手間がかからずトリガーのグループ設定が捗る
- シーケンサの設定も相まって簡単に†学び†ができる
- 簡潔かつわかりやすいマルチ出力設定
- 当然ですがマルチ出力対応の音源です
- 出力のグループ設定が直感的でわかりやすい
- ところでグループそのものの音量調整は表示設定を「コントロール」にしないとできないという罠がある
- 一応はトラック編集画面からでもコントロールができるのでまぁ大丈夫でしょ・・・
- マルチ出力でが外部エフェクトによる調整を噛ませられるのでみんなも使おう
- 形状が自由自在なLFOとエンベロープ
- 曲線エンベロープはAlchemyを彷彿とさせて良い
- LFOも単純サイン波や単純矩形波に留まらずわりといろんな形を作れる
- サイクル数やランプも設定できるので割と良い,まさに一長一短の長所
使う上で必要なこと
事前知識
- シンセサイザー的な知見
- サンプラーに使う知見だけじゃ便利な並び替えソフトになるだけっ・・・
- サンプルファイルをリアルタイムで弄ったりシンセサイザー音をサンプルファイルと同居させたい時にもUltraBeatは輝ける
- アンプだけではなくエフェクトやミックスの類の知識も必要になってくる
- ドラム音源特有のキーマッピング
- おおかたGMマッピングを採用しています
- 音を配置する時にこれを配慮しないまま適当にやるとMIDIデータの他音源との互換性が壊滅して†詰み†
- その上でドラム打ち込みをやってないと感覚的に慣れないし編集が辛く感じる(私がUltraBeatに手を出すのが遅れた理由でもある)ので・・・
- UltraBeatだけじゃなくどの音源も,設定をいじるときはそれを楽器として使うことに慣れてからでも遅くはないと思います!
- MIDI周りの知見
- モジュレーションが雑魚なのでコントロールはそこまで気にしなくても良いが,ノートトリガーあたりの感覚や知識は欲しい
- シーケンサ特有のやり方があるのでそれもまた面倒,でもすぐに慣れるとは思う
ドラムの「音」
みなさんはどんなドラムが叩きたいですか?
今回私が作ったのは完全に私の性癖に沿ったものです
「こんなん・・・許せへん・・・!」’「あたいの作りたい音じゃない・・・!」と思った人は,自分で1から作りましょう
結構ハマって数日は溶けると思います
気力
音のセッティングだけで25個も設定できるので慣れない作業だと考えたら正直にいうと道のりが長いと感じました
でもクラップ周りにバグがあったりするDrumKitDesignerを卒業しようと私は頑張りました,それに色んな音を混ぜられたら楽しいと思うので・・・
DrumKitDesingerとの比較
生音音源と言えばこれ!とAppleが推してくるコレってどうなんですかね
良いところ
設定が楽
弄るパラメータが少ないしサンプルファイルのブラウジングも実質しなくて良いので楽
生音志向が強い
音高チューニングや押さえ込み調整が楽で優秀・・・そして自分で一々やると確かに面倒
悩んだところ
クラップ鳴らないバグ
打ち込んでいるとクラップが鳴らなくなる時がある,皆さんはどうだろうか・・・?
内部が全く見えないので原因も究明できず,今までは別音源と併用せざるを得なかった
音が選べない・カスタマイズできない
全て既製のセッティングであるが故に拡張機能はほぼ存在しない
キー範囲を生かせないのでトラックがもったいない
4タムは使えるの使えないのどっち
4タム用のサンプルファイルを偶然にも見つけてしまい,それに対応していないコレを使う意欲が減少した
シーケンサがない
リージョンごとにいちいち管理しなきゃいけない,MIDIFXで自作する気にもなれない,音源内部に保存して呼び出せるのが1番に楽じゃないかなぁ・・・
力強さが足りない
実はマルチ出力でなんとかなると思ったけど面倒すぎて嫌になった
というのもマルチ出力でサミングスタックを作ってそれをプリセットで保存しても配下のチャンネルに行った設定は保存されないことが判明した
つまり音源内部である程度に音声を加工して完結できるUltraBeatは手間がかなり減らせるということになる・・・
結論
UltraBeatを使ってみよう!
お気持ち
UltraBeatの魅力が伝わったかな・・・?
伝わった人は多分ガチプロなのでこの記事を読む必要はなかったと思うんですけど(推測)
読んで下さってありがとうございます