寝てる間に自分の曲を書いてくれる妖精さんがほしい今日この頃。
こんにちは、19のカシワデです。traPのサウンド班に所属していて普段は曲を作っています。
大学生に夏休みの宿題なんてものはありません!自由に使える時間が無限にあります!
この時間、何に使うと言ったらもちろん... 進捗 ですよね!!!
今回の夏のブログリレー記事では進捗が生まれる過程(曲が出来ていく過程)を綴っていこうと思います。
注意
- 以下作曲過程を綴っていきますが、僕自身作曲とは、DTMとは、mixとは何なのかが分かってないので記事の内容に不適切なものがあるかもしれません。そのことを了承したうえで記事を読み進めてください。
作曲始まり始まり~
作曲をどこから始めるか。コードから作るか。リズムから作るか。色々な方法がありますが僕はメロディーから作っていくタイプの人間です。
ただ困ったことにメロディーというものはどうにも理論の組み立てだけで作れるものではありません。何か『メロディーのテンプレート』のようなものがあるわけでもありません。
じゃ、どうするか。
メロディーが降ってくるのを待つ。
これしかないような気がします。誰かメロディーの作り方を知っていたら教えてください!!!
ならば、いつメロディーが降ってくるのか。これは全く予想できません。登校中の電車の中で降ってくるときもあれば、ピアノを弾いてる時に降ってくるときもあるし、夢の中で降ってくることもあります。ものすごく気まぐれに降ってきます。もちろん、まったく降ってこない時もあります。
そして降ってきたメロディーというものは放っておくと消えてしまいます。跡形もなく忘れてしまうんですね。忘れるというのは非常にもったいないので、僕はメロディーを思いつき次第普段から持ち歩いている五線譜に書き貯めるようにしています(いわゆるネタ帳)。
いざ作曲をする時にはこのネタ帳から気に入ったもの、もしくは与えられたテーマに沿ったものを選んで曲の主題(曲が一番盛り上がった時に流れるメロディー、サビ)とします。
曲の主題を決めたら次に曲全体の構成(どのタイミングで盛り上がるか、また盛り上がりまでの過程をどうするかなど)を大まかに決めます。頭の中で図のようなイメージを作りながら構成を練っていきます。終わりまでしっかり構成を作ることもあれば、作らない時もあります。
今回は図のような構成にし、終盤の構成を作らずに次のステップに行くことにしました。きっと打ち込んでる時に終盤の構成をひらめくだろう!というお気持ちでした、が、この決断がのちにカシワデを困らせることになります...。
今回作る曲について
- 何を作ってもいいというコンピに応募する曲。締切あり。
- 曲想:オーケストラとロックとシンセを足して攪拌したような曲 (追記:失敗しました)
いざ打ち込み
『打ち込み』とは、今まで頭の中にしかなかった自分の曲を現実世界に召喚する一連の作業のこと、です。
構成と主題が決まっていればあとはひたすら作業です。無心で打ち込みます。
曲のどの部分から打ち込んでもいいので気分の乗るところから打ち込むとモチベ的によいでしょう。
今回の曲はサビから打ち込みました。
トラックは図のような感じです
ん?一部綴りが違うって????気にしたら負けですよあなた...
また打ち込み中に適宜各楽器のボリュームを調整します。ここでの適切なボリューム調整が後のmixの過程で大きく役に立ちます
トラックの解説
とりあえず普段使ってるオーケストラのテンプレートにロックっぽい楽器を足しただけです。
画像では見えてませんが、上と下にエフェクト系のトラック、スケッチのトラック等々もあります。
トランペット(Trumpet)のトラックを見てください
奏者の人数によってトランペットのトラックをわけているのでトランペットだけで5つのトラックを使っています。
オーケストラ系の他のトラックでも同様に人数の違いによってトラックを分けています。(弦楽器は音源の都合で分けることができないので各々1トラックしかありません)
本来ならばロングノートとショートノートでトラックをさらに分けてそれぞれ異なったリバーブをかけるべきなのですが、僕が所持している音源が残響込の音源なのでその必要はないと思い、わけてません。
ディストーションギターとアコースティックギターはそれぞれ右と左にパンを振ったトラックを用意しエフェクトの設定も少し異ならせ、更に右と左で少し異なる内容を演奏してもらいます。
これはダブリングと呼ばれるテクニックで、これを行うことでセンター部分(メロディーが鳴るところ)に余白ができ、音圧感やステレオ感を高めることができます。
各楽器の打ち込みにおいて注意したこと
正直まだよくわかってないです...。試行錯誤しながら打ってます
オーケストラ系・ピアノ
オーケストラ系の楽器やピアノの打ち込みで特に注意したのは『如何に人間が演奏した風に打ち込むか』という点です。上の図はピアノのトラックのピアノロールを表示し、下の図は第一バイオリンのトラックのピアノロールを表示しています。
各図の下方にある棒グラフのようなものはベロシティーの大小を表していて、長ければ強く、短ければ弱く演奏されます。
さらに音が鳴るタイミングも微妙にずらしたり、エクスプレッションカーブを書いて表現力を高めたりしています。
僕は全部マウスでポチポチ打ち込んでいくので根気のいる作業ですが生楽器の打ち込みには欠かせない作業だと思っています。
ディストーションギター
基本的にはパワーコードをかき鳴らしています。時々アクセントとして短いフレーズ(?)のようなものを間に差し込んでいます。オーケストラ系の打ち込みとは打って変わって、ベロシティーは全く一定です(←ただの手抜き)。その代りに、コードが変わるときにピッチベンドを調整したり、パームミュートを差し込んでみたりしてエモさを付加しています。
(実際にこんな演奏が出来るのかどうかは考えてはいけない。それっぽく聞こえればよいのだ!!(諸説あり))
アコースティックギター
オーケストラ系と同じく、ベロシティをかなり意識して打ちました。
ベース
こちらも奏法とピッチベンドを頑張りました。
ドラム
難しい...。以前に比べたら上手になったと思うんですけどね...。
どうやらゴーストノートを打つとかなりエモく聴こえるようになるみたいです。
図で言うところの、紫~青色のノートですね。聞こえるか聞こえないかくらいのベロシティで適切に打ち込むとかなり上手に聞こえるような気がします(当社比)。
ただついつい過剰に打ってしまいがちになりますね...難しいなぁ。
(実際にこんな演奏が出来るのk(略))
ある程度(8~16小節ほど)打ち込んだら
打ち込み中にも各楽器のボリュームを調整してきたと思いますが、もう一度そのボリューム設定が適切であるかを確認します。このボリューム調整がうまくいってないままEQやらなんやらを使っても良い結果は得られません。
ボリューム調整が完璧になった後に、EQやコンプなどを使って音の整理(mix)をします。
mixにおいて一番大事なのは『音の役割をはっきりさせて、過剰なEQをしない』ということだと僕は思っています。
なので基本的にEQはハイパスフィルターだけでなるべく完結するように心がけています。
例外として、オーケストラ系は200Hzが出過ぎる傾向にあるのでここは少し(-0.5dBほど)たたいたり、空気感を足す目的でハイをブーストなどはしてます。
あと、好きなのでテープサチュレーターは全トラックにさしてます。
空気感を足すといういう目的でない時、なんとなくハイをブーストしたくなってもサチュレーターで調整した方がうまくいくような気がしています(個人の意見)。
さて、このこだわりが実を結んでいるのかは!?!?...微妙ですかねぇ...
いやー、mix何もわからない。
mixが大体いい感じになった?なら打ち込め打ち込め打ち込め
あとは完成まで駆け抜けるだけですね!!!!自分の曲のリピートのし過ぎには注意してください。リピートのし過ぎは時間の無駄です(だがしかしやってしまうのは仕方がない。人間だもの。)
また、曲の展開が自然であるか?ということについても注意してください。今回のように、曲の冒頭ではないところから打ち込みをし始めた場合、展開が不自然になりやすいです。
さて...
こんな感じで打ち込んでいったのですが、終盤以外の打ち込みが終わったところで壁にぶつかってしまいました。終盤の構成を何も考えていなかったんですね...。
打ち込んでる時に何かひらめくだろう!、と思っていたのですがやはり、何もひらめきませんでした。
困りました、すごく困りました。
2日ほど考えてようやくそれなりに納得できる終わり方を思いついて、何とか完成にこぎ付くことが出来ました。
やったぜ!!!!!!!!!
みんな、ちゃんと終盤まで構成を考えような!
できた曲を聞かせろ
9月の中旬ごろにネットで公開するからそれまで待ってね!!!(は?許さん)
(9/15 追記)
こんな曲が出来ました!!!!!
次回予告
明日はLiquid1224の記事です!!お楽しみに!!!