みなさんこんにちは!
突然ですがDragon Questというゲームを御存じでしょうか。日本が誇るRPG、現スクウェア・エニックスから発売されている大人気シリーズであります。1986年に現れて以来多くの人を虜にしているドラクエ。
その!脱出ゲームが今年の八月幕張メッセで行われました!
ゾーマからの脱出公式サイトにルーラ
本日及び明日の記事は私Meffiとranでこの脱出ゲームに関する記事を二部構成でお送りします。
導入、すなわち0章的なもの
さて、脱出ゲームのルール・目的を大まかにいうと、
- 4人一組
- 旅芸人、踊り子、占い師、商人と役が割り振られる。(因みにゲームを始める前に必ず4人組を組む必要があり、
コミュ力に乏しい我々にとっては最大の難関であった)
- 旅芸人、踊り子、占い師、商人と役が割り振られる。(因みにゲームを始める前に必ず4人組を組む必要があり、
- 章立てされている冒険の書(要はガイド)に従ってゾーマ(ラスボス)にとらわれてしまった勇者を探して助けて世界を救う。
- 制限時間なし。
- 最後の謎解きのみ時間制限が存在し、制限内に解ききれなければ1,000円払うことでコンティニューが可能。
となっている。
何とか4人組を組んで賢者から勇者を探すよう伝えられると、やたらノリの良い神官のもとでそれぞれが選んだ役職に就き、冒険の書を授かることで冒険がスタートする。
勇者はゾーマの闇の力にとらわれている状態でスタートするので、それを開放するために必要な3種類のオーブを手に入れることが当面の目標となる。「なるほど、そういう感じね」と脱出ゲームを把握して会場の中に入ると、そこは既にドラクエの世界であった。
幕張メッセ…いや、もはや幕張メッセとは言うまい。ドラクエの世界は世界観に結構忠実であった。章立て毎にマップが決まっており、それぞれのテーマに合った雰囲気で小道具やセットがなされている。例えば樽があったり、蔦があったり、
ルーラ(行ったことがある街にひとっとびできる呪文)ができなかったり、
ぴちぴちぎゃるになりたいおじいさんがいたりする。
中でも私のお気に入りは「へんじがないただのしかばね」である。このしかばね、フォトスポットなので、しかばねの前にできている行列にきちんと並んで順番を守ると写真が撮れる。しかばねの近くには真っ二つに割れた盾やショートソードのようなものも落ちており、遺品を持ってしかばねと撮影することも可能になっている(当然我々もしかばねと写真を撮ってきている)。
ドラクエを知っていれば元ネタがわかり尚楽しいが、知らなくてもきっとこの日常ではまず絶対ない世界観を楽しめることだろう。
一章 敵を倒してみた
ぼうけんのしょに従って人々の話を聞いていくと、最初の人助けとして、まずは洞窟に魔物が出ているのを退治しなくてはならないことがわかる。武器として紙でできたブーメランを武器屋から得ると、
我々はスライムを倒すため洞窟に向かった。スライムはブーメランを当てるだけで倒したことになり、先に進むことができる。
スライムに紙でできたブーメランを当てることは容易なのであるが、万が一ここで失敗してしまうと何とスライムに殺されてしまう。その場合は場内中心に位置する教会にて蘇生を行ってもらわなければ次に進めない。徹底っぷりがうかがえる。
この後もいくつか魔物を倒していくと、テリーという青年に会える。さすがドラクエの世界。この後も多くの著名人が登場することになるのだが、若い女性に人気のテリーが画面に現れた瞬間の場の盛り上がり方といったら………。更に魔物を倒していくと強い技を覚えなければならないと諭され、「剣の舞」という技を覚えることとなる。これが曲者で、見ず知らずの観客が大勢いる前で、場内最奥ど真ん中にあるステージ上、大音量で流れるミュージックに合わせてダンスを踊らなければならない。初っ端から中々厳しいお題であった。
恥を耐え忍びダンスを踊りきると踊り子の人間は「剣の舞」を覚える。この踊り子を連れ、一章最後のボスである魔物を倒しに洞窟へ赴く。ダンスが終わり、気分も盛り上がっている大人たちである。ドラクエというゲームの風潮上、やはり男性が多いのだが、魔物を模している張りぼての前で揃ってダンスを歌いながら踊っているさまは何とも言い難い気持ちになる。言い難い気持ちにはなるがそれが我々が踊らない理由にはならない。なんせダンスが終わり気分が盛り上がっているのだ。ここはドラクエの世界、殺らねば殺られる世界である。もちろん我々も張りぼての前で控えめに踊ってくるのであった。
ボスを倒すことで我々は魔物の討伐を依頼した王子から、お礼にと難なく一つ目のオーブ、ブロンズオーブを手に入れることができた。やったやったと会場は沸く。もはや脱出ゲームというより本当にドラクエの世界を旅してクエストをクリアした感覚である。一章からこの入り方はずるいと言わざるを得ない。
盛り上がる会場に畳みかけるようにして最初に勇者を探してくれと頼んできた賢者が千里眼で話しかけてくる。(千里眼で話しかけてくるとはどういうことなのかいまいちぴんと来ないが誰も突っ込まないのでスルーしておく。そういう世界線なのだ。)
賢者は我々が早々にオーブを手に入れたことにいたく感心したらしく、(どのような手段でかは不明だが)千里眼を通して「光のオーブ」を授けてくれた。この光のオーブ、勇者を開放するために使うオーブとは違い、大魔王たるゾーマ自体が纏う闇の衣という本人を守るちょっとした結界を剥ぐことができる凄い代物である。どこからこんなすごいものを、と聞くとどうやらつい数日前に人から人へと流れ流れて賢者の下にやってきたらしい(随分最近の出来事だな)。
大魔王に対する決定打となる代物を手に入れ、第一のオーブであるブロンズオーブも手に入れた我々は意気揚々と次の街を目指すのであった。
二章 謎を解く
さて、一章は脱出ゲームといいつつブーメランを投げたり、ステージで踊ったりするだけの導入ステージであった。が、二章では本格的に謎を解き始めるようになる。
二章のゾーンに入ると、まずこんな看板が目に入る。
カンダタというのはドラクエで多くのシリーズにわたって親しまれている有名な大盗賊である。大柄な男で覆面をかぶっているのが特徴的だ。
街を魔物から守っているという聖なる像。いとも簡単に盗まれた状態で物語が始まるのはご愛嬌である。聖なる像を取り返してくれれば、この街の王子が新たなオーブを授けてくれるという。そこで我々は聖なる像の居場所を探すため、街にいる凄腕の占い師を尋ねることになる。しかし、「何でもわかる凄腕のめっちゃやばい双子の妹占い師」は、残念なことに没した直後であった………。
とのことで、占いは我々が自力で行うことになる。
姉占い師からタロットカードをもらい、表、裏ともに用いて合計4つの謎を解いていく。余談であるがこのタロットカード。再度使う機会があったのだが、持ち歩いていた筆者が途中で紛失するという事故が起き、占い師の方に再発行していただいている。その際「カードの魔力が無くなってしまったのですね」と添えてくれる。きちんと世界観を壊さずに対応してくれるのが素晴らしい。
占いによるとカンダタの宝物庫に入る方法や合言葉、カンダタの特技をかわす方法等がわかる。占い師がメインとなりカンダタと戦闘(ミニゲーム)を行い、子分になることを認められたら宝物庫に潜入する。
カンダタ自体は張りぼてであり、カンダタの攻撃を模してくるのはフリップ、というちょっと後進的な仕様ではあったが、ダンスを踊ってきた我々に怖いものなどなく、無事知らない人大勢が見ている前でフリップの指示に従ってしゃがんだりジャンプしたりといったミニゲームをクリアしたのであった。
宝物庫には聖なる像が隠されている宝箱の他に、味方一体を呪文で即死させてくるミミック(宝箱に擬態した魔物)が紛れている仕様だ。一章同様、教会で蘇生してもらわないと次に進めなくなってしまう。
ここまできて完全な運ゲーと化した二章最後のステージであるが、ここにもドラクエの遊び心は止まらない。宝物庫出口にはひらがなで「しにがみ」と書かれた名札をつけた死神がミミックの入っていた宝箱を開けてしまったグループを誘導するために待機している。
宝箱の隣にある机の上にはこんなテロップが置いてある。宝物庫自体のセットも凝っており、宝剣や木箱、番人たる魔物がいるので楽しめる。ひとしきり宝物庫を物色し終わると我々は開ける宝箱の前に立った。
開けられる宝箱はいくつもあり、大体6個設置されている。
幸いなことに、我々が開けた宝箱には像が入っていたが、なかにはきちんとミミックを引き当てたグループもあった。運が悪いと何度も蘇生を繰り返すことになるだろう。運も実力の内である。
こうして我々は聖なる像を取り返し、物語を進めてカンダタを改心させることに成功する。聖なる像が盗まれた街には平和が訪れ、我々は無事シルバーオーブを手に入れることができた。着々と目的へと近づいてきた我々は次の冒険に胸をときめかせながら、次の町がある島、「娯楽島ラッカラン」へと歩みを進めるのであった。
[To Be Continued...]
明日はranさんです。