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2018年9月17日 | ブログ記事

ロシアでSNS規制されたお話

初めましてみなさま。traP 18のAniie です。
普段は社畜とインターンしながら東工大にちょっと通う人間です。
(*東工大には16から入学していますが、毎年更新なので18です、、、

そんな私、先日ロシア・モスクワへ展示の仕事で行って来ました!

展示場所は Maker Faire Moscow 2018!!!
https://moscow.makerfaire.com/

日本人ブースは400ブース中2つのみ、しかも日本人がロシア入国にはVISAが必要という日本人にとっては参加のハードルが高いイベントになります。

ロシアでは日本人である私は外国人扱い、しかも今回は招聘枠での参加でしたので、なのでそれなりのホテルに宿泊する様に主催から言われました。それが、、、、

President Hotel !!!
https://www.president-hotel.ru/en

ここのホテルの凄いところは一切宣伝活動をしない政府運営のホテルということ。
各国大統領や役人が宿泊するのに指定されるホテルであり、入館にもセキュリティが高く、一般のロシア人も招待や許可が入れないなんか凄ごそうなホテルです。
ロシアなので何が起こるかわかりませんので、このホテルの地下にはシェルターがあります!!!

流石すぎる対応、、、ロシア人のセキュリティーに対する制限の意識には圧倒されました。

そのセキュリティーへの過剰なまでの制限はネットでも言えることです。

日本では中国がSNS規制されているのは周知されている情報ですが、ロシアでも一部のSNSが制限されております。それがこちら

日本で馴染み深い「LINE」はじめ諸外国の一部チャットツールの入ったSNSを規制しているのです。
私が把握している限りですが、

-Linkdin
-WeChat
-BlackBerry
-imo

などが規制されいました。その理由をロシアの情報工学系や理系の人たちに聞いてみると
「YandexとTelegramを普及するため」との回答が得られました。

Yandexはロシア版YahooやGoogleの様なローカルな検索サイトです。

https://yandex.com/

Telegram Messenger は日本で言うLINEみたいなチャットアプリです。

https://telegram.org/

どうやらロシア発のネットサービスを普及させたいが故に、ロシアは政府の力も持って他国のSNSを規制しているそうです。
しかし、Telegramは政府が管理不可能なSNSとしてロシアの裁判所でロシア国内での使用が禁止されたと言う情報もあります。

実際には、展示会場で知り合うロシア人たちと連絡交換をする時に大抵はMessengerやfacebook、Whatsapp,Instagramを交換する事が主流でした。ちなみにInstagramの利用者数は米国に続きロシアは世界2位だそうです。

しかし、中にはTelegram Messengerしか使用していない人たちもおりました。理由を聞くとLINEやWeChatの様なスタンプ機能が無く、テキストのみで使用できるシンプルな構造。しかも、情報量が軽い!

しかし、私も実際にTelegram Messengerをインストールしようとしてみましたが、ロシアでの電話番号認証が必要でした。実際にプリペイドでロシアの電話番号を入手しTelegram Messenger開設しようとしましたが上手くは行きませんでした。理由は私が外国人であり一時的な訪問者である事が一番大きいかも知れません。

実際にLINEやWeChatを利用できないのは少しストレスでして、日本や中国の方々と連絡が取れません。
そこで、ロシアでもVPNを使用することに!

最初は F5Accse Legacyの中に東工大VPNのアドレスを入れて試みましたが、、、、

繋がりませんでした泣

最終的には「VPN CAT」を使用し、接続国を日本かアメリカにしてどうにか使用しました。

そんな苦労も知れず、ホテルに戻ってVPNをONにしなくても何故か何回かLINEもWechatも繋がったのです!

どうしてか調べて見ると、どうやら宿泊したPresident Hotel 館内全てのネットワークがVPNだったらしいのです!!!

なんと言うゴージャスさ!! CTFができたらもっとハックしてみたかった!!

しかし、自分の持てる知識でこのホテルのVPNを使って色々試してみたら、、、

PC がウィルス感染しかかった!!!!

どんな国でも変なファイルやサイト開いてはいけません!!!

今回、中国経由のロシアでしたが共産圏のネットを使用すると民主国家がいかにネットでは恵まれて居るかを痛感します。

その逆で、ネット規制さてているからこその抜け道や手段方法を考え、それを実際にビジネスにしていく共産圏の人たちの強さを感じました。

とても良いサービスだと感じたのは、Yandexの検索+交通機関の料金提示サービスでした。Yandexはモスクワ市内のタクシーも運営しているので、例えばYandex上で地図を検索し目的地を入力すると、そこまでのタクシー料金が出てくるのです!
また、Yandexが運営しているモスクワの地下鉄アプリのUIが非常にわかりやすく、地下鉄の利用する始発の駅と終着の駅を地図上でタップするだけでどの様な乗り換えで行けば良いかを示してくれます!

東京の地下鉄は複雑ですが、こちらのアプリの様に地図上をタップするだけで乗り換えまで路線で説明してくれると良いと思いました。

ここまで読んで下さりありがとうございました! 少しでもロシアのネット事情に触れてくだされば幸いです!

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この記事を書いた人
Aniie

社畜とインターンやりながら大学に通う人間。普段はロボットクリエイターとVRデベロッパーやっています。エンジニアな面もありつつEDMとお祭り好きな「Technology × Art」を目指す人間。       大好物はメディアアート

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