この記事は夏のブログリレー26日目の記事です
はじめに
みなさん初めまして、無事院試に合格した世界線のmadaraです。
今回のブログでは、部員から募ったお絵描きに関する悩みについてmadaraが解決したり一緒に悩んだりしていきます。もしかしたら解決できないお悩みもあるかもしれませんが、その場合は一緒にウンウン言いながら悩むことになります。(ゴメンネ
記事を見ているみなさんの悩みを解決する手助けになれれば嬉しいです!
お品書き
今回部員から募ったお悩みは以下の14個です!
- 変わったアングルのイラストを描くのが難しい
- 違和感を覚えているが原因がわからない
- 参考資料を探すのが難しい
- 毛先の描き方
- 髪の塗り方
- 背景を描き込む前に力尽きてしまう
- 背景有りイラストの時間配分
- 落書きするときのキャンバスサイズ
- 自分の絵が下手で作業が続けられない
- コンテンツがサ終してモチベがなくなった
- 人体の練習方法
- ポーズの決め方
- 色選びのコツ
- キャラデザのコツ
本題
質問文は原文ママです
では早速お悩みに答えていきましょう〜
視点平面上(水平)の絵は描けるが、視点をキャラクターの上からにしたり動きのある視点にしたりすると急に絵が固くなる / 立体の正しさも動きを出す崩れも両方必要なのでバランスが難しい
文面だけじゃ詳しくは分かりませんが、多分圧縮がうまく描けてない感がありますね。カメラに角度をつけないイラストでも、腕を手前に突き出すポーズなどが描けるか試してみると良さそう?描けなかったら圧縮の練習をしたら改善できると思います。
視点に関係なくイラストが固くならないようにするコツを挙げると
- 肩や腰のライン・腕・オブジェクトなどの要素の角度を一定にしない・水平や垂直にしない
- 複数の面が見えるように意識して描く
などがあると思います。
あとは適切な参考資料を探せると良いと思います。自分の描きたいイラストと似たような構図の写真やイラストをしっかり観察すれば、上手く描けるヒントが出てくるはずです。また、すでに自分が描いたイラストと似た構図の資料が見つかったら、自分のイラストと比較して何が良くなかったのかを考えて上達の糧にするのもアリだと思います。
バランスが悪いことがわかるけどどこのバランスが悪いのかわからない
バランスの違和感の原因を探る単純な方法は、補助線を使ってみることだと思います。左右の目・頭身・肩幅と腰幅など、崩れがちな部分に補助線を引いて比較してみると良いです。もちろん圧縮も考慮する必要はありますが、そんなに圧縮が強くかかっていないイラストなら簡単で効果的な方法だと思います。
また、自分のイラストでどこが崩れがちかを探るなら、好きな写真の真似をしてみると良いと思います。自分がいつも描いている時と同じ手順で好きな写真を再現し、それと元写真を比較する方法です。比較の結果崩れている部分が分かったら、自分の描く手順の中でどこが問題なのか・どう改善できるのかがある程度分かりやすくなると思います。もちろん写真ではなくイラストでも良いですが、デフォルメされていることや意図的な崩しがある可能性も考慮にいれる必要があります。
頭の中に思い浮かんだものの参考資料を探すのが難しいです。調べてもピッタリ合うものはなかなか出てこないのですが皆さんはどのような感じに参考資料を探しているのか参考にしたいです
分かる
僕は全体がピッタリ合う資料ではなく、部分ごとに資料を集めることがあります。例えば、手だけ別に資料を探したり写真を撮ったりして別の資料と組み合わせながら描くことがあります。描きたい構図を複数資料を組み合わせて再現できれば、ピッタリ合う資料を探す手間は省けます。この際、特に人体では、実際にできる動きなのかを確認しておくのが良いです。資料を組み合わせた結果無理のある動きになる可能性があるので。
また、なんとなくの色や雰囲気の資料を探したいなら、色名やシチュエーション・場所の名前で検索してみると良いと思います。
今だと3DCGも活用できると思うので、Blenderやクリスタのモデルも使ってみると良いかもしれません。
人間を描くときに髪の毛先を描くのが難しいです いい感じに分けるのが難しい
できるだけランダムに描けると自然な髪になります。
簡単に意識できるポイントだと、毛束の幅を一定のリズムで増やさない、分かれ目の深さを変えるなどがあると思います。

一回描いた後に引きで見て調整してあげると良いです。
また、髪を捻らせたり交差させたり隙間を作ったりするのもアリだと思います。

これらを組み合わせて描いてみるとかなり良くなるんじゃないかと思います。
また、観察が不十分な可能性もあるので、好きなイラストレーターさんの作品や写真を観察してどのように髪の作画をしているかを学ぶのも良いと思います。
髪の塗り方を教えてください
あくまで僕の描き方なのと、僕自身描き方がいくつかあるので参考程度にお願いします。
最近描いたイラストからタイムラプスを抜いてきました。
手順は大体以下の通りです
- 下塗りした髪に立体が分かる程度の影を入れる(~00:26)
- ハイライトの位置と色を決める(00:26~00:39)
- より暗い影をハイライトとの境界や髪の立体を補強できる位置に置く&ハイライトの明るさを調整(00:39~01:10)
- 細かなハイライトを入れる(01:10~01:18)
- シルエット、ハイライトの調整(01:18~01:30)
- シルエット、ハイライトの調整2(3:10~)
細かく描き込む時以外は引きで描くと全体を整えやすくなると思います。
背景まで描こうと思ってもキャラクターで力尽きて描けない / 描き込めない
僕もよく背景アリのイラストを描くことがあるのですが、その際はある程度背景から描き込むようにしています。キャラクターメインのイラストでも背景メインのイラストでもそのようにしています。
キャラクターを描くと満足してしまうというのもそうですが、背景をある程度描き込んでシチュエーションを明確にした方がキャラクターの描き込みがやりやすいと思っているからです。
また、キャラクターメインのイラストであれば、それっぽい背景を描けるようになると負担が減るとも思います。しっかりとした背景を描くのではなく、少なめの描き込み量でそれっぽく見せることができればそれだけで負担は減ります。
まずは背景を先に描いてみつつ、ざっくりとした背景の描き方を研究できたら良いのかなと思います。
背景付きの絵の時間配分の構成について教えてください。
そんなに決めてないし意識してないのでざっくりで
キャラクターメインのイラストだと、ラフ:背景:キャラクターで2:1:2くらいだと思います。ラフは背景とキャラクターを同時に詰めていく感じです。キャラクターメインだとそんなに背景を描き込むわけではないので、ラフの延長的な感じで描いていきます。
落書きするときのキャンバスサイズや解像度
あんまり気にしたことないのですが、落書きであんまり描き込みたくないならA6くらいの小さめのサイズにすると良いと思います。物理的に描き込めなくなるので。また、デジタルなら解像度はそんなに関係ないので気にしなくて良いと思います。
自分の絵が醜いせいで続きを書かないといけないのに見ていられなくなって作業できなくなってしまうのはどうしたらいいですか
これ系のお悩みは結局精神論的な返答になってしまうのであんまり参考にならないかもしれませんが、”描かないと上手く描けるようにならないのでとりあえず完成させる”のが大事だと思います。僕もB2からイラストを描き始めたので、最初から上手く描けるわけではないのはよく分かります。僕の場合は最初の頃、”素人なんだから下手なのは当たり前”・”上手くなりたいのに上手く描けないからやめるのは甘え”と考えながら描いていたのでそんなに手が止まることはなかったと思います。とにかく描きまくるのが対処法だと思います。
それはそれとして、上手くいかなくても続ける方法はあると思っています。これは僕が何をやるにしても大事にしていることなのですが、自分がその物事においてどの部分が好きなのかをはっきりさせておくことが継続・上達ともに有効だと考えています。論語の有名な一節に「子曰く、之を知る者は之を好む者に如かず。之を好む者は之を楽しむ者に如かず」がありますが、僕はこの言葉をとても大事にしています。義務感でやっていることに関しては伸びに限界が生じてしまいますが、それ自体を好いていたり楽しんで取り組めれば限界を引き上げることが可能です。また、それだけでなく、義務感でやることよりも好きだからやることの方が続けやすいというのは感覚で分かると思います。まずはなぜ自分がイラストを描きたいのか、何が好きでイラストを描いているのかを今一度考えてみるのが良いかと思います。
3年前に収録されているソシャゲがサービス終了し、2年前に完結してから、推しのコンテンツが伸び悩んでいます。こんな状態で絵を上げてもみてくれるのは知り合いばかり、同じコンテンツを描いている絵師も大半が知り合いという状況です。この状態でTwitterバトルはできるのでしょうか?画力を伸ばすモチベにならないです。
Twitterバトルがしたくてイラストを描いているなら無理に描かなくても良いのかな、とは思います。おそらくそのコンテンツが今後跳ねることは無いでしょうし、活発にTwitterバトルができるかと言われればそうではないと思います。
一方で、画力を伸ばすモチベを取り戻す方に目を向けるなら、ひとつ前の質問と同様に、何が好きでイラストを描いているのかを考えてみると良いと思います。それがTwitterバトルだけならそれまでですが、そうでないなら別の部分にモチベーションを持って取り組めると思います。
人体の練習って30秒ドローイングとかデッサンとか色々ありますけど、結局何がいいんだろう、、、、、、って悩んでます
僕は絵を描き始めた頃、同期の@botoku_izmにおすすめされたモルフォ人体デッサンを割と楽しんでやっていましたが、内容的に継続してやるのがしんどい人も多そうな内容なので別のものを挙げてみます。
それなりに楽しく学べる練習法として、写真模写があると思います。ちょっと長めに時間をとって、シルエットを重視して写真の人物を模写する方法です。hidechannelさんのこの動画が参考になると思います。具体的な構造は一旦無視してシルエットから慣れさせていっても良い感じの人体が描けるようになると思いますし、それが描けるようになってから具体的な構造の勉強をしても全然遅くないと思います。模写する際のコツとしては、全体のシルエットを重視すること以外に、比率や個別のパーツのシルエットに気をつけてやるのが挙げられます。どちらかというと観察メインで、描く時間と同じくらい観察に時間を費やしても良いくらいだと思っています。
人のポーズがどうしても考えられません!どんなに試行錯誤してもなんかしっくりこなくて、決めるのに凄い時間がかかってしまいます。ポーズの決め方や意識していることなどがあれば教えて欲しいです!
僕はよくポーズを決める前に何を見せたいイラストなのかを考えています。何をメインに据えるかによって適切な構図・ポーズが変わってくるからです。また、自分が「何の、どんなイラスト」だというのを言えないイラストは、見る側に伝わりづらいイラストになりがちだからというのもあります。何を見せたいかが決まったら、それがメインに据えられたイラストや写真を見て、どんな構図・ポーズが合うのかを観察していくと良いと思います。また、自分で身体を動かしてみるのもアリだと思います。何度も繰り返していくうちに脳内の構図・ポーズのバリエーションが増えて、自然と思いつくようになると思います。
イラストの色選びがムズいです!カラフルなイラストが好きなんですが、中々まとめるのが難しいです
僕はそんなにカラフルなイラストを描かないのですが、色価を意識すれば複数色を使ってもそんなに違和感を生じさせにくいと思います。色価とはざっくり言うと色相を加味した明るさのことで、クリスタだと”彩度or色相レイヤーを無彩色で塗りつぶして1番上のレイヤーに配置”することである程度確認できます(厳密な色価を確認できるわけではないので注意は必要です)。これで表示できる白黒のイラストを確認しながら、白黒の状態でも見やすいイラストになるようにコントラストを意識することでかなりまとめやすくなると思います。
余談ですが、明度が同じでも色相によって人の目が感じる明るさは異なります。明度はあくまでシステム上の数値であることを理解しておくと良いです。分かりやすいのがマンセル表色系です。これは色の見え方で色を体系化する、顕色系と呼ばれる表色系です。

wikipediaより引用
上に行くほど知覚的な明るさが大きく、外側に行くほど彩度が大きくなっています。これをみると、同じ彩度maxでも青色よりも黄色の方が明るく感じられることが分かると思います。色々意見のある表色系ではありますが、イメージするために用いる分には十分かな、と思います。
自分のオリキャラをデザインしようとしてもなかなか難しいです。どこからキャラデザのアイデアを仕入れたらいいと思いますか?
キャラデザのアイデアの仕入れ先として挙げられるもののひとつに、身の回りの物があります。この方法がとても上手いと思うのが、Rinotuna先生です。Rinotuna先生は身近なアイテムをモチーフにしてキャラクターをデザインされています。特に、モチーフからの連想ゲームやシルエットで魅せるのがとても上手だと思っています。Rinotuna先生の作品を観察してモチーフの取り入れ方を研究してみると良いかもしれません。また、Rinotuna先生はColoso.の講座も開講されているので、もしお金に余裕があれば購入を検討してみるのもアリだと思います。
おわりに
今回は部員から集めたイラストに関するお悩みに答えていきました。
楽しんでいただけたでしょうか?何かしら参考になった!と思ってくれたら嬉しいです。
明日の投稿者は@IT_2006君です!
お楽しみに〜