この記事はサウンドの知識皆無のド素人が書いています。あんまり刺さないでください。
概要
2日連続こんにちは、姑息な音MAD制作者の非常識です。動画投稿者って使ってるVSTを秘伝のタレの如く教えてくれませんよね。なので、どんなVSTを使えばいいか分からない…と最初は悩んでしまうもの。この記事はそんな人たちに1つの解答を与えます。
VSTって何?
そもそもVSTって何?って方もいると思います。VSTとは簡単に言えば音にエフェクトをかけることができるプラグインのことです。例えば音を反響させたり、音圧を上げたり、歪ませたり…といった感じです。そもそもVSTは曲を作るDTMerが使うものですが、動画投稿者も動画の「音」を扱う関係上クオリティの高い動画を作るためにはVSTとお友達になることが必要です。
紹介するVST
前提として、音声編集ソフト、いわゆるDAWを既に持っていてVSTを導入し使用できる状態にあるとします。まだそこまで至っていなければググって環境を整えて下さい。私はDAWはニコニコ動画の民御用達のREAPERを使っています。無料です。
さて、この記事では以下のVSTを紹介します。全て無料です。持っていないものがあれば適宜手持ちのVSTで代替して大丈夫です。
- ReaEQ (REAPERのイコライザー)
- OTT (コンプレッサー)
- YOU WA SHOCK! (マキシマイザー)
- W1 Limiter (リミッター)
- Acon Digital Multiply (コーラス)
- KarmaFX Reverb (リバーブ)
- LoudMax (リミッター/マキシマイザー)
- Ozone Imager V2 (イメージャー)
また、今回はVSTの効果を分かりやすくするためにデモ音声を用意しました。使用するのは、皆さんご存知魔王魂フリー楽曲「Burning Heart」を東北きりたんに歌わせた音声です。
これはNEUTRINOで作りました。本記事の趣旨はここではないので、「いやお前いきなりなんちゅうもん持ってきてんだよまずその作り方を教えろよ」という方はググってください。もしかしたらいつか解説するかも。
紹介本編
紹介する順番通りにVSTをかけてください。この順番で正解かは分かりません。
1.ReaEQ
イコライザーです。これじゃなくても好きなのを使えばいいと思います。元音声の耳障りで不要な音を削る役割があり、例えば不快に感じやすいサ行の音を削るなどの用途で使いますが、今回は別にいらないかな~と思ったので設定は弄りませんでした。イコライザーのかけ方は正直僕もちゃんと把握してないのでググって下さい。
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2.OTT
界隈では有名の過激なコンプレッサーです。「とりあえず挿しとけ」と言われるほど音を派手にすることができますが、結構きつくなるので私は挿さないことも多いです。設定は画像の通り。ボカロにOTT挿す時はこうしろってママが言ってたんだもん。
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3.YOU WA SHOCK!
一 転 攻 勢我らがニコニコ民御用達のマキシマイザー。ノブをいじるだけで高音と低音が強調されたいわゆるドンシャリにできてお手軽です。お手軽すぎてアンチも存在します。古事記によると、Aを最大までかけ、足りなければ二重三重にかけてもいいらしいです。あほんだらすぎる…私はいつもとりあえずAを一重でMAXまでかけています。
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4.W1 Limiter
一応リミッターらしいです。Thresholdを小さくすればするほど音圧が上がりますが、やりすぎると音割れてしまいます。が、私はいつも音割れに注意しつつとりあえずMAXの-30にします。あほんだらすぎる…
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5.Acon Digital Multiply
コーラスです。1つの音声をあたかも複数の音声が鳴っているかのようにするものです。「厚く滲んだようになる」とも形容されます。結構威力があるのでやりすぎ注意ですが、今回は違いを明確にするためにそこそこかけています。
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6.KarmaFX Reverb
リバーブです。反響を追加するものです。これ結構大事だと思ってて、いまいちパっとしない音声が一気に引き締まる印象です。しかしやりすぎると「なにこれ風呂場で録音した?」みたいな感じに籠もった音になるので注意です。用意されているプリセットでもかなりいい感じなのでその中から選んでます。
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7.LoudMax
リミッター兼マキシマイザーです。ただ挿すだけでも音割れを防ぎ細かなノイズを取っ払ってくれます。音が整えられると言えばいいでしょうか。挿し得。
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ハモリ追加
これでメインのボーカルは完成したので、今度は元音声を3度上げたもの、下げたものをそれぞれ用意し、メインボーカルとハモらせます。このとき、ハモリの音量はメインボーカルよりも落としてください。
上3度
下3度
合成
8.Ozone Imager V2
イメージャーです。これで最後です。マスタートラックに挿して全体の音を整える役割です。これを挿してメーターをいじることで音を広げることができます。音が広がるって何ぞ?と思ったらメーターをMAXまで上げてみてくでさい。「広がり」ます。
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完成!
これにて完成です!最後に出来上がった音声とVSTを一切挿さずハモリも入れなかったときの音声を比較してみましょう。もはや別物ですね。というかこれ本当にきりたんか???ボイロと思うにはあまりにもふつくしい…
VSTなし
VSTあり(完成品)
まとめ
どうです、VSTを使うのと使わないのとでは、文字通り天と地の差があるでしょう。皆さんもこれらのVSTを使っていい動画を作りましょう。それでは良き動画編集ライフを。サラダバー!