こんにちは、liquid1224です。こちらは、traPアドベントカレンダー2023 24日目の記事です。
この記事は何?
DTMだけで毎年5000兆円を稼ぐITベンチャー社長が教える究極の作曲メソッドを解説する記事です。この記事を読むだけで、あなたもDTMだけで毎年5000兆円を稼ぎ出すことができる可能性を秘めている場合が考えられるかもしれません。
同じような記事を何回か書いてます。
信頼できる情報源として色々なものを挙げてますが、それも年々変化していきますので、今回は【2023年最新版】ってことでここはひとつ。
DTMだけで毎年5000兆円を稼ぐ究極の作曲メソッド
それはズバリ...
英語で情報を集めることです。
なぜ英語で情報を集めるべきなのか
英語話者のほうが圧倒的に多いという話なんですが、だから発信者が多いというよりは、需要者が多いということな気がしています。英語話者向けのコンテンツビジネスでは、適当な情報を流布するような奴はすぐに淘汰されるわけです。生き残った発信者は情報の内容にも気を使いますし、動画のクオリティアップにも金を使います。これが日本語話者のような少数集団だと、何も知らない人に、適当なクオリティの動画で適当なことを言って、(故意か過失か)騙して集金したほうが効率がいいわけです。
御託はともかく、英語のコンテンツのほうがクオリティが高く、情報の信頼性も高いので、よくわからん日本語の情報漁って一喜一憂するくらいなら英語で学びましょう。
とは言え、日本語の情報でも良いものはあるので、別け隔てなく良い情報源を紹介します。
初心者向け
SleepFreaksのDAW解説記事
正直あまり好きなサイトではないのですが、初心者がハンズオンとしてDAW解説記事を読む分には良いと思います。
ただ、個人的に素晴らしいと思えるDAWは、Steinberg Cubase、Ableton Live、Cockos Reaperだけなので、それ以外のDAWを選ぶのはおすすめしません。このサイトでマトモに解説されているのはCubaseとLiveなので、Reaperは別の方法で学ぶ必要があります。
日本語のサイトがやたらプッシュするStudio Oneは、昔から安いだけが取り柄のDAWだったのですが、今や安くもないので、Studio Oneに惹かれる人はCubaseを買ったほうが幸せになれると思います。
閑話休題。SleepFreaksのそれ以外の情報は、あまり見なくていいと思います。主にセール情報なのですが、そういう情報は別にもっと良いメディアが存在しますので。あくまで本業のレッスンビジネスへの誘導だと思って閲覧するのが吉でしょう。
The REAPER Blog
最初のポケモンでReaperを選んだ賢明なトレーナーの皆さんには、ぜひこのチャンネルを登録してほしいと思います。クッソ細かい機能まで解説してる老舗サイトのYouTubeチャンネルです。
Let's Talk About Reaper
Reaperの解説専門チャンネルその2。SWSやJSプラグインなど、コミュニティーベースのツールの話など、ディープなテーマも多めです。
Reapertips | Alejandro
Reaper解説専門チャンネルその3。動画の更新はまばらですが、サイトの方はそこそこ更新されてます。Reaperを見た目含めて改造する方法なんかが書いてあったりします。
SoundQuest
自由派音楽理論を標榜する、音楽理論の教科書的サイトです。よくまとまっていると思います。
ですが、初心者はまず理論を学ぶよりは、実際に手を動かして作品を作ることから始めたほうが良いと思います。理論だけ覚えてもただの頭でっかちです。理論はあくまで既存の手法に対するラベルでしかないので、中身のない瓶にラベルだけ貼っても無意味なように、まずはアウトプットをひたすらして瓶に中身を詰めるところから始めましょう。
Learning Synth by Ableton
世界最強DAWの1つLiveを開発するAbletonが提供している、シンセサイザー学習用のサイトです。非常に直感的な操作で、シンセサイザーの基本的な挙動を知ることができます。
ここで提示されている機能が高度に発達し、組み合わさることで、SerumやVitalやCurrentやMassiveなどのような現代的なシンセが可能になっているのだなぁ、という理解ができれば、シンセサイザーはマスターしたも同然です(自在に音作りができるようになるとは言ってない)。
生音系
Spitfire Audio
オーケストラ音源メーカー大手Spitfire AudioのYouTubeチャンネルです。製品のトレーラーやらWalkthroughやらに紛れて、いろんなチュートリアルやプラグイン比較やらが配信されています。
Kevin Kuschel
オーケストラ中心に、生音系の音源比較やレビューを行っている人です。生音系は音も大切ですが、操作性も同じくらい大事なので、その辺も注意して観察すると良いと思います。
電子音系
Alice Yalcin Efe
エレクトロ系のチュートリアルを上げまくってる人です。編集にかなり力入ってて、スッと頭に入ってくる解説が癖になります。
Au5
超有名なプロデューサーAu5のチャンネル。楽曲の発表以外に、Serumの音作りだとか、コンボリューションを用いたエフェクトの作成だとか、色々面白いことをやってます。
Eric Bowman
Vitalを用いたサウンドデザインがめちゃくちゃうまい作曲家・エンジニアです。流行ってる曲のサウンドを完コピしてる動画が多いのですが、再現度がヤバいです。とても勉強になります。
MK / Shadw
zetaくんからのおすすめです。観念的でジャンルに特化した内容だなぁとは思いますが、すぐそれっぽくしたいという場合はいいのかもしれないと思いました。かなり初心者向けを意識して作ってる感じを受けました。
ポスプロ・プラグイン系
White Sea Studio
Snake Oilのお兄さんです。歯に衣着せぬ感じのレビューが有名で、かなり信頼できます。ミキシング・マスタリングの様子を動画でまとめてたり、実機とプラグインの音の違いを見せてくれたりと、かなり盛りだくさんのコンテンツ。
sseb
EQとサチュレーションとOTTの動画が置いてあります。かなり論理的で、しかもとっつきやすい図解付き。惜しむらくはもう3年近く更新がないことです。
Streaky
現役マスタリング・エンジニアの方。動画のテンポが良くて見やすい、すぐ実践できる内容が多いということで、意外と万人向けの内容が多いです。
In The Mix
スコットランドのエンジニア。他と一味違った、ロジカルな動画が多めで、結構好みです。
Produce Like A Pro
強面ダミ声プロデューサーWarren Huartのチャンネル。プロデュースからレコーディング、ミキシングなど、幅広い範囲の話をしてくれます。優しそうなおっちゃんです。
White Noise Studio
最新のプラグインをレビューしたり、類似品と比較したりしてる人です。有名なメーカーのものならだいたい網羅されてるはずです。評価がかなり甘めなので、心の底からは信用してないですが...。
Hardcore Music Studio
ロック・メタル系の音楽に強いチャンネルです。ジャンルの偏りが大きいので注意が必要ですが、普遍的な知識とかもあるので参考にはなります。
Waves.com/blog
老舗メーカーWavesのブログです。自社製品の宣伝がほとんどですが、同じようなことが他社製品でも真似できるので、結構参考になります。あと色々言われてますが、最近のWaves製品はかなり優秀ですよ。
FabFilter
みんな大好きFabFilterのYouTubeチャンネル。最近の新製品はパッとしない印象ですが、ずっと使われているものには良いところがいっぱいあります。自社製品紹介だけでなく、ちょっとしたtipsなんかもあったりします。
江古田アコースティックレコーディング
日本人のエンジニアさん。コンプレッサーオタクのようです。動画のテンポが悪いのが難点。
セール情報
各メーカーのメルマガ
色んなメーカーの公式サイトから、メルマガに登録しましょう。日本法人があるメーカーもありますが、本国のサイトから登録したほうが情報が早く、安いことが多いです。でも最近は円が弱すぎるので、日本の代理店や楽器屋の通販のほうが安いことも多いです。そんな中でもBestServiceはめちゃくちゃ安いです。
Computer Music Japan
日本語のセール情報と言ったらこのサイト。もちろんメルマガよりは遅いですが、かなりの速度で情報を出してくれるのでとても助かります。
ただ、セール情報からストアへのリンクが、大して安くないPlugin Boutiqueや日本の代理店の場合が多いので、そこがマイナスポイント(アフィリエイトの関係なのでしょうが)。為替やセールの状況、販売サイトのポイント等を比較して、どこが最安なのか一旦自分で調べるフェーズを挟むのが吉でしょう。
超DTM情報局
Discordのサーバーです。ネット上のいろんなソースから、セール情報や新着リリースなどの情報を流しまくっているサーバーです。各ジャンルごとに自動で仕分けてくれているので、自分の気になるものだけを選択してキャッチアップすることも可能です。
ADSRX
https://twitter.com/adsrx?t=oxGJmCFi8I1dg16cViJuKw
kashiwadeからのオススメです。この人もセール情報流してくれる。劇伴寄り、ちょいニッチ寄りかも?Twitterなんとなく眺めてたら良さげな情報流れてきた!というとき、大体この人かもしれないってくらいには情報が早い気がします。
その他
Venus Theory
イカした海外の音楽家・YouTuberです。どちらかというと心構えとか、そういう漠然とした話が多いですが、サウンドデザインの腕前が凄いので、そういうチュートリアルもあります。
Charles Cornell
爆速耳コピジャズピアニスト。色んな音楽を聴いて、聴いたそばからピアノで弾き始めるので、見ていて怖いです。コード進行の解説が丁寧なので、参考になったりならなかったりします。
オタクくん向け
Junkey XL
大物劇伴作曲家Junkey XLのYouTubeチャンネルです。とんでもない量の動画があります。大作曲家の制作風景や環境、ルーチンワークなどなどいろんなものを学べるのですが、いかんせん量が量なので...。
Simple Studio
有名機材の歴史を解説した、出所不明のサイト。やたら詳しいのできっと正しいんでしょうが...。普通に読み物として面白いです。
Dan Worrall
プラグインの挙動を徹底的に解析する、リバースエンジニアリング専門のチャンネル。一本一本の動画が長いですが、とてもわかりやすいです。
NK Productions
やたら硬派な日本人エンジニアのブログ。予備知識がないと読むのつらいかも。
Infinite Wave SRC Comparisons
DAWやオーディオソフトなどのリサンプリングやらパスバンドやらの特性を比較することができるサイトです。エンジニアが大好きなProtoolsは実際どのくらい音が悪いのかとか、結構面白いです。
Studio Gyokimae
「とーくばっく」の作者さんのサイトです。DSPを中心に、ポストプロダクションに役立つ基礎的な知識がまとめられています。著書も良いものなので、機会があればぜひ入手してください。
Mastering Audio Third Edition by Bob Katz
書籍です。マスタリングエンジニアBob Katzの名著です。マスタリングエンジニアの現場を、教科書的に解説したデカい本です。現在第3版が刊行されていますが、過去のバージョンは内容が古くてちょっと参考にしづらいと思います。入手性に難アリですが、最新版を見つけて買うといいでしょう。
いかがだったでしょうか?
参考にしつつDTMしましょう。
最後に。本シリーズ第1回目の記事で、ど初心者の頃の私が書いていたことが、我ながらいい内容だと思ったので引用しておきます。手前味噌ペタペタ。
僕自身まだ初心者なので話半分で読んでほしいのですが、DTMにしろ何にしろ上達の手段は唯一つ、「やること」です。
無論始めたばかりの時は右も左もわからない状態なので、「何かインプットしなければ」と考えがちですが、とにかく最初はアウトプットです。 アウトプットをある程度行うことで、知識を入れるための原型ができます。そこに初めて知識を流し込むことで、今までのアウトプットにラベルが貼られていき、知識自体が自然と整理された状態になります。逆に何もわからない状態でインプットしても、未整理の状態で知識が散乱し、スムーズにアウトプットできません。音楽理論や作曲テクニックのようなものは、あくまで既存の手法に対するラベルでしかないからです。中身を知らなければラベルは貼れません。
具体的には、どうすれば良いのか?
ではまず自分の好きなアーティストを1人挙げましょう。挙げましたか?ではその人の作ったような曲を全力で作ってみてください。耳コピではありません。その人っぽく、かつ今までその人が作ったことのない曲です。こう言うと難しく聞こえるかもしれませんが、どうせ趣味の範囲なので、半分パクリみたいなものでも全く問題ありません。むしろ全力でパクろうとしてください。どれだけ必死にパクろうとしても、完全にはパクりきれない自分を発見するはずです。
そのパクりきれない部分が、学びの取っ掛かりになります。どんな知識や技術が足りなくてこのサウンドをパクれないのか、そのアーティストについて、その楽器について、その音を作るための処理や音楽的知識について、と順番に調べていくのです。
それと同時に、また別のアーティストや、同じアーティストの全く毛色の違う曲などを、同じ手順でパクってみてください。前回よりも成長した自分と、それでもなおパクりきれない自分を発見するはずです。
あとはこの繰り返しです。1人をパクったら盗作ですが、100人をパクったらそれはあなたのオリジナリティです。
明日は@ogu_kazemiyaさんの記事です。お楽しみに!