この記事は新歓ブログリレー46日目です。
私はUnityでのゲーム開発やWeb開発(バックエンド)を主にやっています。そこでtraPを観察して思ったことを書きます。
プログラマとしての感覚で書いており、もしかしたら他の分野で当てはまらない例があるかもですが……。
traPのよいところ
あなたが、ある分野について上達したいとしましょう。
コミュニティ(共同体)の必要性
ある分野に関して自分より詳しい人がいるコミュニティに所属することが重要と、私は考えています。理由は以下の通りです。
- わからないことを質問できる(自分で解決するには数時間かかる「創作部分ではなく、補助ツールの使い方がわからない」といった非本質的な問題が数十秒で解決できる)
- 詳しい人の姿勢・成果物を参考にできる。詳しい人の自身と比較することで、自身に足りない部分がわかる
- 自身の学習・実践が誤った方向に進んでいた場合、詳しい人がそれを訂正してくれる可能性がある
しかし、コミュニティを探すのはむずかしい
自身の知らない分野について、個人でコミュニティを探すとなると大変です。
- あたかも良さそうに見えるが、実際は理解の浅いコミュニティを見つけてしまう。
- ある分野についての解像度が低いので、一般的な単語で検索するのが精一杯(特にプログラミングに関しては、単にプログラミングと検索するだけでは偏った情報が提示されます。具体的な技術名や分野名で検索する必要があります)
- コミュニティがどこにあるかわからない。コミュニティに詳しそうな人が見つからないか、見つかっても(ある分野を自身が触ったことがないので)全く接点がない。
- 「ある分野を学び、ある分野について詳しそうな人と雑談することで、詳しそうな人と仲良くなろう」という戦略を立てると、「ある分野を学ぶ」という部分で誤った学習法をした場合に誰も修正してくれない可能性がある。
もちろん自力でコミュニティを見つけられる人もいます。彼らは非常に優秀な人です。しかし、自力でコミュニティを見つけられないけど何か上達したい、あるいは今知らない分野についても面白いと分かれば頑張れるという人もいるでしょう。
そこで、traP
traPには色々な人々がいます。絵が描ける人、音楽が作れる人、ゲームのプログラムが作れる人、Webアプリが作れる人、複雑で高速なアルゴリズムが書ける人、CTFができる人などです。
もちろん、全員がプロフェッショナルではないです。模索段階の人々や、忙しい中で少しでも創作をしようとしている人もいますね。
traPは立派な「創作したい人が集まったコミュニティ」です。あなたが今読んでいらっしゃるサイトの運営元で、まさしく「ここ」にあります。しかも、東工大の学生証があって学生であれば誰でも入れます。
traPの活用法
上記の「コミュニティの必要性」を深掘りしてみます。
わからないことを質問できる
- なにがなんだかわからない。検索するキーワードもわからない
- ドキュメントに専門用語が多すぎてわからない
- 調べられるものはすべて調べたつもりだが、手詰まりになった
完全に何もできないまま、時間だけを溶かしていくとモチベーションが落ちていきます。そういうときは、15分考えてわからなければ質問しましょう。
詳しい人にとって、それは大抵簡単な質問です。あっさり回答してくれるか、回答へのリンクを渡してくれるはずです。
余談:好ましい質問の方法というのもありますが……これは別の話題になってしまいますね。
https://www.ranvis.com/articles/smart-questions.ja.html
詳しい人の姿勢・成果物を参考にできる
この人すごいな、という人々を観察してみましょう。最初に気がつくのは、彼らは素朴に非常に長い時間練習しているということだと思います。
自身の学習・実践が誤った方向に進んでいた場合、詳しい人がそれを訂正してくれる可能性がある
何かを学ぶとき、自分の視野の範囲内でとりあえず見つけたものをやる、という戦略が考えられますがこれは最適でない可能性があります。今やっていることを説明すると、場合によっては議論が発生する過程でより良い目的・それを達成する手段を得られる可能性があります。
ということでtraPを最大限活用しましょう!
明日のブログリレーは@noc7tさんです!