この記事は新歓ブログリレー2023 34日目の記事です。
はじめに
お腹が空いた。ということでパスタを食べます。
今日食べるのは「青の洞窟」シリーズのボロネーゼ。
作り方を見てみましょう。
「湯煎」か「電子レンジ」か。大抵のレトルトパスタソースではこの2択が提示されます。
うーん。
既存手法の問題点
この2種類の手法は、どちらも絶妙にめんどくさいポイントを抱えています。
湯煎
茹でたてのパスタに温めたてのソースをかけたい場合、ソース用の湯と麺用の湯を並行して沸騰させる必要があります。すなわち、コンロが2つ必要です。
コンロが1つしかない場合、ソースと麺を同じ湯に入れるか、茹でたて・温めたてのどちらかを諦めなければなりません。
1つの鍋でソースと麺を一緒に茹でるのは、衛生面等気になるかもしれません。
電子レンジ
一度皿にソースを開けて電子レンジで温めることで、コンロが1つの場合でも麺の茹でとソースの温めの並行が可能です。
しかし、ソースの上に麺がよそわれる形になります。見栄えが残念になってしまうのもそうですし、きっちりソースを麺に絡めようとするとそれなりのサイズの皿を準備しなければならなくなります。
課題
よって、代替手法には主に次の2点が期待されます。
- 家にコンロが1つしかない場合でも実現可能であること
- 皿に盛り付ける前に、十分に麺とソースを合えられること
さらに、これらを満たした上で、既存手法と比較して総合的な負担が増えすぎないことが期待されます。
提案手法
本記事では、「パスタ専用鍋で直火でソースを温める」手法を提案します。
準備する器具
こちらの鍋を準備します。
専用の蓋に穴があいており、麺を鍋の中に残したまま湯切りすることができます。
同様の湯切りが可能であれば、厳密にこの商品でなくともかまいません。
調理方法
まず湯を沸騰させます。
湧いたら適当な量の塩を入れます。1Lに10gが目安なので、今回は小さじ2杯としました。
次に麺を入れます。
麺は好みのもので大丈夫です。
この鍋は市販のパスタをそのまま中に入れられる長さになっています。最初に麺を無理やり曲げるなどして鍋に押し込む作業が発生しないので便利です。
とはいえ、鍋が大きい分中央と端で茹で上がりに差が生じやすいので、麺は途中で混ぜるようにしましょう。茹で時間の半分ほどで一度大きくかき混ぜれば問題ありません。
茹で時間は、麺の表記と好みに従ってください。このあと追加で火を通すことになるので、気持ち短めにした方がいいとする説もありますが、ぶっちゃけなんでもいいです。
時間になったら火を止めて、鍋蓋を用いて湯切りをします。
ほんの少し、茹で汁を残した方がよいです。鍋を傾けて湯が出てこないくらいが目安です。無理に鍋を振ってきっちり切る必要はないです。
ここからが本手法の重点です。
要は、なんらかの方法でパスタソースが温まればいいんですよね?
今手元にあるのは鍋ですよね?
ならここで温めてしまえばいいんじゃないですか。
ということで、鍋の中にレトルトの中身を入れます。
この状態で鍋を中火にかけます。万一焦げると怖いので常に混ぜるようにしましょう。
しばらく加熱すると、ソースがふつふつと泡立ってきます。そして、麺を動かすたびにじゅうじゅう炒め物かのような音が鳴り始めたら、全体的に温まった合図なので、火を止めましょう。
皿に盛り付けるときは、麺をトングで掴んで、
皿の上にトングを移動させる→トングを回しながら下ろす→トングを開いて麺から離す、を繰り返すといい感じの見た目になります。
完成です。
提案手法のメリット・デメリット
メリット
提案手法は、先述の課題を満たしています。すなわち、コンロ1つで実現可能で、麺とソースを十分に合えることができます。
さらに、鍋で湯切りを完結させるため、洗い物が増えません。発生する洗い物は、
- 鍋
- トング
- 皿
- フォーク
のみです。
デメリット
まず、ソースのパッケージで推奨されている作り方ではありません。ソースの性質によっては何らかの不都合が生じたり、美味しく作れない可能性があります。
また、洗い物の個数は増えない分、鍋がソースで汚れることになります。鍋で麺を茹でるだけの場合よりも、鍋を洗うのが大変かもしれません。
おわりに
便利なパスタの作り方です! と称して結論が「鍋を買え」なのはいかがなものか……と思ったりもしました。
が、一人ぐらしでも1つは大きい鍋を持っておくと便利です。この記事を読んでくれるような新入生はまだキッチン用品を揃えきっていないはず、と信じて書いています。
まだ鍋買ってない人はぜひこの「パスタ湯切りができるタイプ」を買ってみてください。筆者が持っているものはちゃんと焦げ付きにくく、パスタ以外の用途でも使えた[1]ので、あれば色々役に立つはずです。
これでぜひ、いろんなパスタソースを試してみてくださいね。
明日の担当は @toruthi さんです。お楽しみに!
筆者はこの鍋で魚の煮付けを作りました。 ↩︎