この記事は2022年夏のブログリレー34日目の記事です。
こんにちは、@Asumarです。普段はゲームオブジェクトを作ったり、イラストを描いたりしています。
概要
最近サークル内でVRChatが盛り上がっています!!
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8月中にVRChat記事が3つ出ていることからもよくわかりますね!!
VRChatに触れていると、自分でも何か作ってVR世界に持ち込みたいと思うことがあると思います。
一方で、3DCGの中でも様々な方向性がありわかりにくいです。(少なくとも自分はそうでした。)
有名なドーナツのチュートリアルをやった後に、どうしたらいいかわからないといったことはありませんか?
自分もまだまだ初心者ではありますが、今回はゲームに特化したCG記事を書くことで、少しでも何をしたら良いかわからないという状態から脱却するお手伝いができればなと思います。
今回は自分がゲームオブジェクトを作る際に、使っているソフトを紹介します!
使っているもの
モデリング編
Blender
言わずと知れた神ソフトです。えっ、これが無料でいいんですか!?ってなるソフトですね。
自分はBlender上で、モデリング、UV展開、リギングを行っています。Blenderはテンキーかペンタブが無いとなかなか苦しいため、どちらも無い場合は購入をオススメします。
Blenderは公式サイトからのダウンロードとSteamからのダウンロードがありますが、自分は後者を利用しています。というのもBlenderはかなり頻繁にアプデがあるのですが、Steamの場合は自動でアップデートされるため、手間がかかりません。Blenderで完結するような作品制作をしない場合は、バージョンアップデートによる仕様変更よりも自動で行われることの恩恵のほうが大きいと自分は思います。また、Steam版でも環境を引き継ぐことができるため、あまり困ったことはないです。
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テクスチャ作成編
CLIP STUDIO PAINT
ペイントソフトの定番といえば、このソフトでしょう。有料であるため、少し買いにくいですが、多くの知見と素材があり、テクスチャを作成する場合のクオリティアップに繋がります。円を描きたいときや、着物の模様をつけたいときなど、イラストチックな部分での編集をしたい際には、一番に使用するソフトです。
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最近自分が大学の講義で作成したゲームのテクスチャもすべてこのソフトで描いています。以下のような模様を描いたりするのは、2Dペイントソフトが楽です。
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また、作成したテクスチャを、Unity上でモデルに適用しているマテリアルに割り当てたテスクチャに上書き保存することによって、擬似的に3Dビューができるため、オススメです。
Substance Painter
お金に余裕があるなら使いたいソフト第一位であるところのSubstance Painterです。このソフトは、3DCG特化のテクスチャペイントソフトであり、Adobe製品の1つです。学生なら無料で使用することができますが、学生ライセンスは商用利用不可であるためご注意ください。
このソフトでは、常に3Dモデルを表示しながらペイントを行うことができます。そのため、完成した際のモデルの状態をイメージしやすくワンランク上のテクスチャ作成が可能となります。2Dペイントソフトとは異なり、モデルの質感や凹凸なども同時に塗ることができるため、非常に素晴らしいソフトです。以前ハッカソンで作成したクジラも短時間である程度のクオリティにすることができました。
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Quixel mixer
上記のSubstance Painterと同様の役割を持つソフトです。Epic Games系列のソフトですが、このソフトは無料です!学生の懐に優しいですね。また、商用利用が可能となっています。(インストールする際の素材に関しては、別の利用規約がございますのでご注意ください。)
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操作性は、Substance Painterの方が若干良いものの、無料でアルベドマップ以外もまとめて作成することができるのは嬉しいですね。外部のライセンスフリーのテクスチャ配布サイトと組み合わせることによって、かなり良いテクスチャを作成することができます。ノーマルマップなども同時に配置してくれるため、塗りというよりも以下のように、素材をいかしたテクスチャを配置をする場合に利用することが多いです。(以下は[PrestoRay](https://trap.jp/post/1458/)のオブジェクトです。是非遊んでみてください。)
まだ日本語での知見は少ないですが、youtube上でVRChatに持っていくまでの一連の流れを公開されている方がいらっしゃいますので、そちらを参考にして学習すると良いと思います。
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NormalMap Online
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このサイトは、画像からノーマルマップを作成するサイトです。クリスタと組み合わせることによって威力を発揮します。ある程度調整しないとノーマルマップの影響が強く出すぎてしまうため、自分はUnity上で効果を弱めて使っています。
シェーダー編
Shader Graph
3DCGをやる上で、1つの難所となるのがシェーダーです。特にゲームオブジェクトの場合は、持っていった先のゲームエンジンに合わせたシェーダーの学習が必要となるため、なかなか大変です。
そんなときに役に立つのがノードベースのシェーダーエディターです。コーディングすることなく、シェーダーを作成することができます。コーディングする前の入門として非常にオススメです。Unity上にはデフォルトでShader Graphが備え付けられています。最近VRCなど多くのゲームで利用されているレンダーパイプラインであるBuilt-inに対応したため、触ってみてはいかがでしょうか。(なお、現状ではVRCのUnityバージョンが古いため、持っていくことができるかは怪しい…)
Amplify Shader Editor
Shader GraphがBuilt-inに対応する前には非常に重宝していたUnityのアセットです。高クオリティーのサンプルデータが沢山含まれており、それらを見ているだけで非常に勉強になります。あまりシェーダーのことがよくわかっていなかったとしても、そこそこ良いものを作成することができます。
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その他
キャラクターモデルつくりたいなら、まずVroidを使ってみることをオススメします。絵がかければ、あとは根気でどうにかなるすごいソフトです。
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まとめ
箇条書きのような形になってしまいましたが、少しはゲームに持っていく流れを伝えることが出来たと思います。3DCGは総合格闘技です。なかなか形にしていくのは難しいですが、一緒に頑張っていきましょう!!
明日はchuukunn さんの記事ですお楽しみに!