「じゅ」です。ブログリレー27日目です。
美術館巡りを始めたので、学生がオトクに回れる東京の美術館をまとめました。
目次
- 初めに~美術館のススメ
- キャンパスメンバーズとは
- 1.国立西洋美術館
- 2.東京国立近代美術館
- 3.国立新美術館
- 番外1.あとろ割
- 番外2.アーティゾン美術館
- 最後に~展覧会の情報を集めよう
初めに~美術館のススメ
大学の講義が午前だけで午後は暇ということもあるでしょう。そうなるとパソコン大好き東工大生は一目散に自宅に直帰しますが、そんなことをするとわざわざ朝早くに起きて満員電車を押し合いへし合いしながら大学に来た苦労が報われません。せっかくだから、帰り際に美術館への小旅行を、それもキャンパスメンバーズを使ってお得にしてみませんか?
キャンパスメンバーズとは
国立美術館が提供する、大学・短期大学・高等専門学校等を対象とした会員制度です。ご入会いただいた学校の学生や教職員の皆様は、展覧会等を無料または割引料金で何度でもご覧いただけます。
―国立美術館キャンパスメンバーズHPより
つまりは、加盟校は国立美術館をオトクに回れるということです。(ただし学校によって対象となる国立美術館が異なります。)チケット購入時に学生証を提示すれば大抵の場合、常設展は無料、企画展は200円割り引いてくれます。どうでしょう、これを使わない手はないと思いませんか?
では、キャンパスメンバーズ割引の対象の美術館を一部紹介します。
1.国立西洋美術館(上野)
上野公園内に位置し、主に中世以降の西洋の絵画をコレクションした国立美術館です。宗教画から風景画、抽象画まで幅広い年代の作品を楽しむことができます。また、美術館自体が「ル・コルビュジエの建築作品-近代建築運動への顕著な貢献-」という世界遺産の構成建造物になっています。
常設展では、まず吹き抜けの開放的な空間とブロンズ像が迎えてくれます。静かな空間に銅像の緊張感が広がり、観覧者の心を一気に常設展へ引きつけます。2Fへ行くと、まずは宗教画が、続いてルネサンスの絵画、ゴーギャンやモネと言った日本で名の知れた絵画も見ることができます。(特にモネは多くコレクション、展示されています。) 指輪などの工芸品やブロンズ像も多く展示されています。
また、上野公園には多くの美術館、博物館があり、このうちの東京国立博物館と国立科学博物館も多くの大学と提携してオトクな特典を提供しているので是非活用してください。
国立西洋美術館
- 開館時間 : 9:30~17:30、(金,土曜日 9:30~20:00)
- 休館日 : 月曜日(ただし月曜日が祝日の場合は翌平日に休館)、年末年始
- 最寄駅 : JR上野駅から徒歩1分
- 常設展観覧料 : 学生
250円⇒キャンパスメンバーズ加盟校の学生は無料 - URL : https://www.nmwa.go.jp/jp/
Tips : 東京藝術大学
言わずと知れた日本最高峰の芸術系学校です。国立西洋美術館と同様に上野公園内に位置しているため、ついでに回ることもできます。現在はコロナ禍の影響により関係者以外は入校できませんが、大学に付属する美術館とアートギャラリーは一般の方でも入場可能です。アートギャラリーでは東京藝術大学の学生やOB・OGなどの作品を無料で観覧することができます。中を覗くとやはり藝大生らしいというか、西洋美術館とは打って変わってビビットで棘のあるような、現代の潮流を感じる作品が多いです。ちなみに作品の購入も可能です。(一学生には到底手の出せるものではありませんが…)
2.東京国立近代美術館(竹橋)
Wikipediaより引用
皇居に隣接し、日本中・世界中の20世紀から今日までの作品をコレクションした国立美術館です。
コレクション展(常設展)では明治から現代にかけて日本芸術がどのように変化したかを感じることができます。また、会期ごとに展示する作品を入れ替えたり、特集を開いたりするので飽きることなく何度でも楽しめます。
また美術館内にある休憩室「眺めのよい部屋」からは皇居と大手町のビル群を眺望することができます。森と高層ビルという正反対の性質を持った二者が景色の中でうまい具合にコントラストを為し、まるで一つの絵画を見ているような心持になります。
美術館を楽しんだ後は皇居や丸の内の周辺を散策して、東京の垢抜けた街並みを楽しむのもいいかもしれません。
東京国立近代美術館
- 開館時間 : 10:00~17:00、(金,土曜日 10:00~20:00)
- 休館日 : 月曜日(ただし月曜日が祝日の場合は翌平日に休館)、年末年始
- 最寄駅 : 東京メトロ竹橋駅より徒歩3分
- 常設展観覧料 : 学生
250円⇒キャンパスメンバーズ加盟校の学生は無料 - URL : https://www.momat.go.jp/am/
3.国立新美術館(六本木)
東工大から一番近い国立美術館です。この美術館、なんとコレクションがありません。従って常設展がなく、その代わりに企画展や公募展を複数開催します。
最寄りは東京メトロ乃木坂駅、しかも駅から直結しているので雨が降ろうと濡れずに行けます。美術館の南側は波状のガラス壁となっており、開放感のある吹き抜けのロビーには目いっぱい光が差し込みます。
展示室は計10部屋、延べ1,4000mととにかく広い。そのため大きい企画展を同時に2つ開催することもよくあります。こうなると1日ではとても回りきることができません。(筆者は一日ですべての展覧会を回ろうとして失敗しました。) つまり同じ会期中でも行くたびに別の展覧会を楽しむということができます。筆者一番のおすすめ美術館です。
ただし、新美術館は他の大抵の美術館とは違い火曜日が休館日なので注意してください。
国立新美術館
- 開館時間 : 10:00~18:00、(金,土曜日 10:00~20:00)
- 休館日 : 火曜日(ただし火曜日が祝日の場合は翌平日に休館)、年末年始
- 最寄駅 : 東京メトロ乃木坂駅直結
- 観覧料 : 展覧会によって異なります。
- URL : https://www.nact.jp/
番外1.「あとろ割」
あとろ割とは
六本木エリアは美術館が密集しており、美術館巡りがしやすくなっています。そこで、まるで一気に複数館回れと言わんばかりに、国立新美術館、森美術館、サントリー美術館の3館は互いの展覧会チケットの半券での相互割引を実施しています。それが「あとろ割」です。
あとろ割の概要は次の通りです。
- 新美術館 展覧会ごとに異なる。
- 森美術館 他館の半券で200円引
- サントリー美術館 他館の半券で100円引
あとろ割とキャンパスメンバーズを組合せてよりお得に!
しかし、これのみでは最初に回る美術館の割引がありません。そこで、キャンパスメンバーズと組み合わせると…
- キャンパスメンバーズで新美術館の観覧料が割引
- 新美術館の半券で森美術館、サントリー美術館の観覧料が割引
このようにすることで、最初に回る美術館も含め常に割引の状態にすることができます。つまり、森美術館もサントリー美術館も"実質"キャンパスメンバーズの対象になるのです。
(余談ですが、この六本木の3館は火曜日が定休、または短縮開館なので注意してください。)
番外2.アーティゾン美術館(京橋)
アーティゾン美術館公式HPより引用
前身はブリヂストン美術館であり、その名の通り石橋財団が運営する私立美術館です。私立ですからもちろんキャンパスメンバーズの対象外なのですが、実はこの美術館、学生は企画展を含めすべて無料です。キャンパスメンバーズ対象の美術館でも企画展はさすがに割引までだったのですが、アーティゾン美術館はそれも無料してしまう。しかもタダにもかかわらずその内容は1日中楽しめるくらいの質、ボリュームです。
まず初めにどの美術館に行きたいか迷ったら、とりあえずここに行ってみるのもアリです。
アーティゾン美術館
- 開館時間 : 10:00~18:00、(祝日でない金曜日 10:00~20:00)
- 休館日 : 月曜日(ただし月曜日が祝日の場合は翌平日に休館)、年末年始
- 最寄駅 : JR東京駅、東京メトロ京橋駅、日本橋駅から徒歩5分
- 常設展観覧料 : 学生無料
- URL : https://www.artizon.museum/
最後に~展覧会の情報を集めよう
以上、学生がお得に巡れる美術館を紹介しました。もちろん今回紹介した美術館の他にも多くの美術館・ギャラリーがあり、様々な企画展を催しています。すると、正直どこでどんな展覧会を催しているかの情報が集めきれなくなってきます。そこで活躍するのが日本全国の展覧会の情報を発信しているサイト、artscapeです。このサイトでは多くの展覧会を地域や会期で絞り込んで検索することができます。また、批評家によるレビューも読むこともでき、芸術の知見が広がります。是非参考にして下さい。
以上ここまでお読みくださりありがとうございました。
次回のブログは でっていう(d_etteiu8383)さん です。お楽しみに!