この記事は2022年traP夏のブログリレー31日目の記事です。
ご挨拶と概要
はじめまして、学部一年、グラフィック班所属のHacoです。iPadで絵を描いています。
一ヶ月ほど前、iPadに「CLIP STUDIO PAINT」を導入しました。この記事のタイトルに関心を持っている方々の多くはご存知でしょうが、CLIP STUDIO PAIN(以下、クリスタ)はイラスト業界で覇権を握っていると言っても過言ではないイラスト・漫画・アニメーション制作アプリです。
私自身、クリスタを使うことに憧れを抱いていた部分もあり、これからはクリスタ一本で創作活動をしていくものだと思っていましたが、結局以前使っていたイラストレーションアプリと二刀流の状態が今なお続いています。
え、クリスタって大したことないの??
違います。
クリスタが大したことないのではなく、以前使っていたアプリが、実はめちゃくちゃ優秀なアプリだったのです。
そう、そのアプリこそが、今日みなさんにご紹介する、「Procreate」です。
Procreateとは?
Procreate公式HP
クリスタやフォトショはPC、タブレットなどの様々な端末上で利用できるのに対し、Procreate(以下、プロクリ)は iPad専用 のイラストレーションアプリです。
クリスタやフォトショ、SAIといった液タブ(PC)で動かせるアプリケーションソフトウェアが主流となっているイラスト業界で、液タブで使用できないにも関わらずその存在感を発揮できている数少ないアプリの一つです。
Procreateのここが凄い!!
というわけで、主にクリスタと比較して、個人的に「プロクリすげ〜!!」となった場面について紹介します。
注意 : あくまで "iPadで絵を描く" という条件下での比較と評価になります。私はPCや液タブを利用した制作の経験がないので、その点についての比較はできません。
リアルな描き心地に限りなく近い、快適な使用感
プロクリを紹介するときに外せないのがその描き心地です。
他のアプリと比べた時、その快適な使用感に勝るものはありません。
特に差を感じるのは、ペン先を置いているところと線が引かれるところの遅延がほとんどないところです。
どれだけ素早く線を引いても、カクつくことなくリアルタイムで線が引かれます。
筆圧感知は当然のこと、ペン先の傾きによっても引ける線が少し変わったりするブラシも存在するので、描き心地はアナログのそれにかなり近いと思います。
洗練されたインターフェース
先述の通り、プロクリはiPad専用のアプリです。
それゆえ、iPadで書くことに特化した、無駄が非常に少ないインターフェースとなっています。
クリスタと比較してみましょう。
↑クリスタ
↑プロクリ
クリスタは液タブで動くことを前提にしたPC用のUIをほとんどそのまま流用しているがための、詳細な、外周の枠スペースを広く取るインターフェースです。
対してプロクリは、クリスタに比べると画面のインターフェースが占める割合が小さく、より広い画面がワークスペースに割かれているのがわかりますね。
後述するタッチジェスチャーを活用すれば、なんとここから完全にインターフェースを消し、ディスプレイ全体をキャンバスとして使うこともできるんです。
豊富すぎるタッチジェスチャー
これもiPad専用アプリならではの強みですね。
先述のプロクリとクリスタの両者で使える機能にはほどんど差がないのですが、プロクリはインターフェースがとても簡潔に纏まっていました。
それを可能にしたのが、このタッチジェスチャーです。
正直これに関しては、この記事を書くにあたって改めて自分で調べた時に、知らないジェスチャーがたくさんあり過ぎて困惑しました。
クリスタの左手デバイス、キーボードショートカットに匹敵する使用感と言っても過言ではないと思います。
あまりにも安い
先日クリスタの買い切り版のアプデ終了の告知があり、今後はクリスタも実質完全サブスク化するらしいですね。
そんなクリスタ、絵を描くための最低限の機能が使えるPROプランで考えますと、月額料金480円or年額料金5000円の二つの購入方法があります。
また、フォトショに関しては、フォトショを利用できるうち一番安いプランでも、月額料金1078円/年額料金12936円です。
対して、プロクリはというと、アプリインストールに1220円、アプリ内課金は一切ありません。すなわち、一回1220円払ってしまえば、あとは生涯プロクリを使い倒せるというわけですね。もちろんアプリ内に広告なんてありません。破格でしょう??
ちなみに、大学生のiPadに必須級のアプリ GoodNote5が980円、Minecraftが860円なので、これにプロクリを加えた三つをまとめてかえば3060円です。
3000円分のApple Gift Cardと、絶妙に使いきれていないアカウントのクレジット残高を足し合わせれば簡単にこのスターターキットに手が出ますね。
まとめ
プロクリ、興味を持っていただけたでしょうか?
これから絵を描きたい方、既に他の製品を使ってっを描いている方も、是非一度Procreateを体験してみてください。
いや、絵なんて描いたことないし、下手だし…と思っているそこのあなた!traPの過去のブログに、先輩方が執筆したイラスト初心者向けのブログがたくさんあるので、ぜひ覗いてみてください。
最後に、有名な方なので既知の方も多いかもしれませんが、Procreateを利用している(少しだけ情報が古いので、今は環境が変わっていらっしゃるかもしれません)私の好きなイラストレーターさんを紹介します。
Sheya
最後まで読んでいただきありがとうございました。明日の担当は@liquid1224さんです。お楽しみに〜