こんにちは19Bのカシワデです。
このブログ記事では稲妻の戦闘曲(三味線が主体となってる非オーケストラのやつ)を耳コピしようと試みた話をしたいと思います。
やろうと思った動機
Soica InstrumentsのTsugaru Shamisenという音源を使ってみたかったのと、原神の稲妻曲の良さに気が付き始めたからです。
結論
原神の稲妻戦闘曲の、三味線が主体の曲を一部耳コピしてみた
— カシワデ (@Kashiwade_music) September 11, 2021
(三味線パートだけ) pic.twitter.com/4NYSdg5flD
- 音色が似ない
- どことなく漂う「これじゃない感」が残念
- Sonica Instrumentsはすごい
打楽器部分については、代用できそうな音源がパッと思いつかなかったので省略してしまいました。
曲の途中までの耳コピになります。
それでは作っていきたいと思います。
注意 : 僕自身あまりこの音源(Sonica Instruments Tsugaru Shamisen)に慣れていないので不適切な使い方がある可能性大です!!!
また本人は三味線のことも良く分かってないので、無茶苦茶な打ち込みをしている可能性大です!!!
いざ作業開始
前準備
原曲のテンポを取ってみるとBPM144ということでしたので、プロジェクトのテンポを設定。
まずは主となる三味線を2棹(LとR)読み込み、Tuningを二上りにしてTransposeをDにします。(『6本の二上り』に調弦したと言うらしいです)。
またベロシティ範囲が0から127だと少しベロシティ調整がやりにくく感じた(打ち込み時デフォルトのノートのベロシティ100だと、叩きの音が強すぎてやる気が無くなる)ので、0から112程度に抑えています。
またせっかく三味線を打ち込むので、同じ糸では和音が演奏できない『Singleモード』で打ち込むことにしました。
画像だと『さわり』(一の糸の上駒付近にある「吾妻さわり」の効果により、二の糸や三の糸を演奏すると同時に一の糸も響くというもの)の音量を少し下げていますが、これはミックスの過程でいろいろバランス調整をした結果何となくこうなったという程度のものです。
打ち込み
とりあえず打ち込んでみます。この音源にはストリングモードといって、どの糸でどの音を出すかを指定することができる機能があります。どの糸で演奏させたいかは音で判断するか、後続の音をどの糸ではじくかで決めると良いと思います。
個人的なイメージとしては、一の糸はベース系。三の糸ははじきの音がいかにもそれっぽい。二の糸はこれらの中間って感じです。
糸を指定するのが少々厄介に感じられますが、基本は『三の糸で演奏』と『二の糸で演奏』を軸にしていけば良さそうな雰囲気があります。
はじきについて
はじきは言葉で説明しにくいので音を聴いてもらった方がいいです。
いかにも津軽三味線な気がします。
このようにノートをかぶせるだけではじきを演奏することができます。これがめちゃめちゃ偉い。
ベロシティもほぼベタうちでこの音はやばい。
具体的な演奏方法については詳しくないのですが、はじきは三味線の棹側で弦をはじいて音を鳴らす奏法のようです。
すくいについて
救済。打ち下ろし(弦の表→裏の方向に撥を当てる)の逆(弦の裏→表の方向)です。言葉で表現すると「ベケベケベケベケベケベケベケベケ...」なんですが、これも音を聴いた方がはやいです。
Sustainをオンにすることで、ノートオンの時に打ち下ろし、ノートオフの時にすくいます。
前半の部分は初めてこの機能を知った時に実験として作ったもので、後半の部分は実際の演奏場面を考えるとすくいではなくはじきで演奏する方が多いのでは?と思って一部改良したものです。
上記の奏法を使えば何となくそれっぽくなります。
耳コピしてたら...
ということで耳コピをしていたのですが、音が似ない!!!
エフェクトプラグインではどうにもなりませんでした...。録りの時点で違う気がする。わからないです。
原曲は三味線で演奏されてると思ってるんだけど実は違ったりするのかな?
何もエフェクトかけてないときの音がこれです
ちょっと撥がバチバチうるさい(ベロシティの問題な気もする...)のとアタックが強いので、EQで削ってコンプで調整して、おまけにテープをはさみました。
エフェクトはこんな感じ
ミックス全くわからないので参考にしない方が良いと思います。
一部琴もいれた
三味線の部分だけ耳コピする予定だったのですが、一部琴を入れた方がモチベーションが上がるなぁ~となったので入れました。
多分本来だったら十三絃筝で打ち込むべきなのですが、手持ちの十三絃筝の音源より二十絃箏の音源の方がそれっぽく演奏できそうだったのでそっちにしました。
toneとpitchを少しいじって
ミドルを削りました。
おわり
いつかちゃんとした和風音楽をつくってみたいですね。今までは琴の音源しか持ってなかったので琴をまるで三味線のように演奏させて(?)その場をしのいでました