この記事は、traP夏のブログリレー27日目の記事、及びHgame班ブログリレー9日目の記事です。
はじめに
こんにちは、21Bのmeraです。traP夏のブログリレー2021の記事の担当は2度目なので自己紹介は割愛させていただきます。前回のビジュアルノベルゲーム紹介記事で自己紹介しているので、気になればそちらでどうぞ(ついでに記事を読んでくれると嬉しい)。
Hgame班ブログリレーの後半は、班員が紹介し合ったゲームをプレイし、そのレビューを行うという企画だったので、この記事では実際に紹介されてプレイしたゲームの感想をつらつらと書いていこうと思います。
やったゲーム
あの晴れわたる空より高く
たった5人で始めたロケット開発。予算も設備も技術も足りず、
多くの人が「不可能だ」と口にした。だけど俺は……
俺たちは、誰一人として諦めなかった――本土から遙か南、俺が住むこの天ノ島では宇宙航空研究が盛んだ。
‘天ノ島学園’の宇宙航行学科には、未来のロケット技術者を目指して毎年、
全国から多くの学生たちが集まってくる。「ね。一緒にロケットを作らない?」
だから正直、驚いた。普通科で、自他共に認めるバカの俺を
‘暁 有佐’が誘ってきたときは。だけど、
彼女の目はあまりにまっすぐで……俺は心を揺さぶられた。有佐が部長をつとめる弱小ロケット部‘ビャッコ’への
入部を俺が決意しようとした、その時――「ビャッコじゃ無理」
現れたのは、学園内に数あるロケット部の中で最大規模にして
最高の実績をほこる‘ARC’の副部長‘黎明 夏帆’
彼女が俺たちに突きつけたのは突然の廃部通告だった……!?ビャッコが廃部をまぬがれるための条件はひとつ。
それは「二学期までにロケット大会で優勝すること」だ。「ビャッコでもロケットちゃんは作れます」
ロケットに恋する先輩部員‘伊吹 那津奈’に、
「ほのかはまたせんぱいと部活したい」
いたずら好きな幼なじみ‘導木 ほのか’を加え、
ライバルであるはずの夏帆まで巻きこんで、
俺たちはロケット開発に挑戦する。目指すは大会優勝、ビャッコの存続だ!
そして、なんとしてでも自分たちの手で、
ロケットを宇宙に打ち上げてみせる……!!高度100km――
あの晴れわたる空より高く――
そこに夢の結末があると信じて、俺たちは今日も走りつづける。
今回のこの企画では、20BのHmcmchさんに紹介された、チュアブルソフトの『あの晴れわたる空より高く』をプレイしました。学生のロケット開発という異色のテーマで制作された本作品。以下、プレイした感想を書いていきます。
感想
まずプレイし終わった後の一言、マジで面白かったです。
「ロケット開発」とかいう一見エロゲとはどうやっても結びつかないテーマだったので、一体どんな話になるのやらと思って進めていたら、超王道の青春部活動作品でしたね。グダることもなく次々と問題が起きては解決しと、本当に読んでいて飽きないシナリオでした。
記憶を消してもう一回最初からプレイしたいところ。
OP曲
ロケット☆ライド (Duca)
アップテンポでノリノリになれる曲調なのが良いですね。「ロケット開発」という未知の冒険を始めるワクワク感を感じられます。歌詞の中に人工衛星の名前が所々に入っているのも面白い。
各ルートの感想
攻略した順に書きます
ほのか√
後輩キャラ&幼馴染キャラということで真っ先に攻略。ギャグ的な意味での面白さならぶっちぎりでトップですね。全√の中でも特にハラハラする展開が多かった印象。終盤で、主人公とほとんど一心同体になって競技に挑む姿には目頭が熱くなりました。あと喋り方は断トツで刺さりましたね。
那津先輩√
ただの年上キャラ...と思いきや、まさかの超電波キャラ。癖の強さで言えば群を抜いていましたね。√全体としては面白いことには面白いんだけど、いまいち盛り上がりに欠けるというか、正直電波すぎて苦手かな...となってしまいました。でも終盤の競技シーンではしっかり胸熱な展開が用意されており、後味も良いシナリオでした。
夏帆√
本当に良いキャラ。臆病で真面目で、そして大のお人よしで、何となく守ってあげたくなるようなキャラでした。物語が進むにつれて感情表現に乏しかった彼女が様々な表情を見せてくれるようになる様子が、見ていてとても心地良かったなと。主人公の機転が特に輝いた√でもあって、読んでてとても楽しかったシナリオでした。
有佐√
ストレートに最高に良かった√。昨今ではほとんど見なくなった王道ツンデレキャラということで、プレイ前から攻略するのが楽しみでした。実際攻略してみて、これが本当に楽しかった...。色んな意味で主人公との相性が良かったというのもあり、次第に主人公に心を許していく流れが見ていて微笑ましかったですね。こんなタイプのヒロインが正直刺さりすぎるので、√が終わった後の余韻が凄まじかったです。この√は主人公の家庭事情にも触れた重要なシナリオでもあり、特に主人公の父親とのくだりでは涙腺が崩壊しました(是非ともプレイしてみてほしい...)。
その他の感想
主人公
これがまた良いキャラしているんですよ...。最初はロケットのロの字も知らなかった赤点上等の劣等生が、ロケットにハマって急成長していくという、王道少年漫画の主人公みたいな性格で好感が持てました。漁師を目指していたかつての経験を生かしてピンチを乗り切るという展開も熱かったです。
名脇役
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高乃酉
ライバル部の部長。こいつの存在なしではこの作品が名作になることはなかったんじゃないかというくらいの名脇役。終わってからマジで好きになれるキャラだったなと。ほのか√で高乃酉の過去について触れるシーンがあったけど、個人的にはもう少し掘り下げて欲しかった感がありますね。 -
おやっさん
ほのかの父親。こういう昔ながらの職人って良いですよね。普段はとても厳しい、でも憧れるっていう男として眩しすぎる。エピローグのシーンもgoodです。 -
妹ちゃん
主人公の妹。特に有佐√での活躍が良かった。兄妹の関係が描かれる作品は多いけど、今作の2人の関係は特に好きでした。 -
親父
主人公の父親。有佐√でのくだりでは思わず涙腺をやられました...。 -
明里先輩
なんで明里先輩√が無いんだ...
BGM
全体的にBGMがとても良いなと思いました。場面に合わせてBGMを採用するのが上手いというか、どのBGMも読み手の臨場感を高めてくれるような素晴らしいものばかりでした。
専門用語の解説
やはりロケット工学というと、一般人はまず知らないような用語やら仕組みやらが沢山登場するわけですが、その辺は分かりやすい図解で丁寧に解説してくれています。
あと、作中で登場する専門用語をまとめて確認できる用語集も便利でした。
総括
最初にも言ったけど、マジで面白かったです。高校時代に部活に打ち込んだ身としては共感できる部分もあったり羨ましく思う部分もあったりと、遠い過去の青春を思い出させてくれる作品でした。本当はネタバレ込みでグランド√とかも色々話したいけど、それはアウトなのでここでは省きます。是非ともプレイしてほしい(n回目)。
最後に
こういうオススメ作品を紹介しあう企画も良いですね。今回紹介した作品は元々まとめ買いセールで購入済でプレイするかどうか迷っていたところを紹介で後押しされた形ではありますが、自分がやろうと思わなかった作品が思いのほか神ゲーだったと気付けるのは面白いです。これもビジュアルノベルを愛する紳士が集まれるコミュニティがあるからこそですね。こんな活動に興味をもったそこのあなたもHgame班に入りませんか?
軽く宣伝をしたところで私の記事は終わりとさせていただきます。
明日の担当はhosshiiさんです。お楽しみに!