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2021年8月28日 | 作品紹介

あなたの知らない音MADの世界

※※※当記事は音MADにおける著作権侵害行為を推奨する意図はなく、音MADの文化的側面について尊重し、記述したものです。※※※

この記事は2021夏のブログリレー21日目の記事となります。

鵜崎です。まだまだ暑さが残るこの頃、いかがお過ごしでしょうか。

今日は僕の人生の半分くらいを構成している「音MAD」について紹介したいと思います。

好きなこと書いてるだけでtraPの一員認定されていいのかと思う今日この頃です。

みなさんは音MADについてどれくらい知っていますか?

音MAD(音系MAD・音声MAD)とは、主に音楽を基に作られるMADムービーのことを指す。現在では、編集された映像と音声を合わせたものを指すことが多い。また、海外ではYouTubeに投稿されるものを特に「YTPMV」と呼ぶことがある。(WIkipediaより)

「音MAD」と聞いて、十数年前に流行って無垢に大爆笑した動画や、

ニコニコ動画が衰退しつつある現在、YoutubeやTwitterでバズった動画を思い出す方も多いのではないでしょうか。

今回は懐古や流行とは少し離れた音MAD作品や界隈の楽しみ方について、様々な側面から紹介してみようと思います。気になったものがあったら是非、再生・シェアをよろしくお願いします。

ネタ系音MADの世界

上記のみんな知っている(主観)音MADは、文脈や小ネタを知らずとも、なんか笑っちゃう、なんか見ちゃうというものが多いですが、ここではそうしたいわゆる初心者向けネタMADをご紹介します。

エンドーショージにパンツ一枚とハイテンションを添えて

サムネからもう画の強いこちらの作品。芸人を題材とした無駄に壮大なストーリーが笑いを誘う動画です。

頭空っぽにしてみてるだけでも面白いですが、わずか3分弱という時間にこれでもかと詰め込まれている小ネタを追うのも楽しいです。

切り抜いた動画像がぐるぐる回転したり、爆発しまくってるのがなんだかんだ結局一番面白いというコロコロコミックを読んでた頃の感情を思い出します。

実話との噂があります。

肌WOW 肌WAR TONIGHT

向井理が出演した花王のメンズビオレのCMを素材とした作品。同CMを題材としたものは肌男と呼ばれます。

いわゆる「謎素材」と言われることも多いですが、素材がどんどん多様化してる現在そのカテゴリ分けはもう意味を成してないと思います。

話を戻すと、こちらも無駄に壮大なストーリーすぎて笑っちゃいます。

単純に自分の好みが「ギャグ題材でシリアスをやる」なのかも知れません。

投稿者の味噌煮さんは「肌男MAD」の第一人者であるのですが、この動画を最後に「肌男MAD」の投稿をやめています。

そうした最終回的な文脈を踏まえると、謎の感動すらある非常に奥深い作品です。

モーレスター

すいません、これは初心者向けではないので見なくてもいいかもしれないです。

原曲は一応星のカービィシリーズのポップスターです。

音楽に合わせるのが音MADという固定概念をぶっ壊してくれる作品です。

一回はまったら死ぬほど面白いです。でもこれを面白いと思う感情は一般的には正常でないのかもしれません。

同作品をリスペクトした作品も数多く投稿されており、近年の界隈において大きな文化的側面を持つ作品でもあります。

音楽的要素の世界

音MADには、その高い中毒性から「電子ドラッグ」と呼称されるものや、音声素材がある種の楽器となり作品に深みを出しているものがあります。

ここでは界隈を語る上で欠かせない、音楽的要素が高い(独断)作品を紹介します。

柴又

葛飾柴又のPRの一環で開催された「2012年柴又宵まつり『おいでよっ!MADコンテスト』」で提供された素材を使用した作品です。

この作品の特筆すべき点は、「オリジナル曲の音MAD」であることです。

通常、音MADは音ゲー曲や流行曲を原曲とするイメージが強いですが、「柴又」は音声素材が楽器となった1つの楽曲であると言えるでしょう。

楽曲「柴又」を原曲とした音MADやアレンジも数多く投稿されており、今なお愛される作品です。

同氏の投稿した音源には多くのファンがおり、同氏の作風やそれによく似た作品の世界観をリスペクトした楽曲や作品は様々な界隈である種のムーブメントになっています。

※「申し訳ないが過度な神格化はNG」というお声は甘んじて受け入れます。申し訳ありません。

ブライガーの音MADを作ってたら

動画を再生してみると、普通(?)の音MADが流れ始めますが、動画時間00:37から様子が変わってきます。

まるで、連想ゲームのように次々と多種多様な音声が移り変わったり、重なったりします。

一見無秩序に思える繋ぎや重ねも、聞いているとだんだんと音楽MIXとしての完成度に圧倒されます。

自由に音を組み合わせたり、重ねたりする。そんな音楽の根源的な楽しさに気づかされる音MADです。

特に「ブライガー→恋愛サーキュレーション」の繋ぎは大きな注目を集め、界隈ではその繋ぎが一種のルーティンのような存在になっています。

otoMAD-synthesis.mid

音MAD界隈で流行した曲や界隈を象徴する音MADの原曲を使った打ち込みメドレーです。「音MAD版ニコニコ動画組曲」といった方がいいか。

音MADに関連する作品ということでピックアップ。

繋ぎやアレンジの巧さもさることながら、曲や音MADの「それをそれたらしめる要素」を抜き出して打ち込んでるのがすごい。(語彙力)

ホドモエシティとかくぶつだんのとこが好きです。(自分語り)

作者さんのブログも必見です。構成の美がすごい。

当たり前の事実として音MAD作者ってDTMめっちゃうまいってことを思い出します。そりゃそーだという感じではあるんですけど、やっぱすごい。尊敬。

映像美の世界

ますます映像技術の重要性が高まる現在。音MADを構成する要素として映像技術ももちろん大きな役割を持ちます。モーショングラフィックスや映像加工のすばらしさを紹介します。

Please kill my love

モーショングラフィックスの効果的な使い方を知ろう。

原曲は東方アレンジ「Please kiss my love」です。

音MAD、映像のループや左右反転を多用しがち。(これももちろん好き)

『Please kill my love』はそのイメージに反し、激エモな演出でオシャレ系音MADというジャンルを確立しています。

キルミーエモエモ路線は俺が得するのでもっとやれ。

トラァーーーーーッシュ!!!!

「アイドルマスターシリーズ 日野茜」×「BEMANI楽曲 TRASH」。

映像担当の葛飾出身さんは、

退廃的な風合いや自らレタリングした書体によるキネティック・タイポグラフィなどによるアナログ・テレビ的な映像表現を特徴とした音MADクリエイターであり、1950〜80年代に流行した洋楽などを原曲とすることも手伝い独特の雰囲気が作り出される。(ニコニコ大百科より)

と、その独自の作風で高い評価を受けています。(説明丸投げ)

先述した味噌煮さんとのタッグで作成されたこの作品は、エネルギッシュで最高にノれる音楽と頭がバグるほど激熱な映像ががっちりと噛み合い、まじで最高!!!!!!!!!!

おかしすきかい

一部のかわいそうなお友達に大人気のコンテンツ「チャージマン研!」。

ピノキオピー「すきなことだけでいいです」を原曲とした本MADはらしからぬオシャレな仕上がりとなっています。チャー研はオシャレ。

マツコつながりじゃん↑

‌ニコニコ動画でよく「努力の方向音痴」「技術の無駄遣い」と称されるものに、「手書き素材」「3Dモデル」が挙げられますが、このMADではその2つを1口で同時に楽しめます。お得。

ラーメン屋の親父コア

モーフ変形?がうまい

内輪ネタの世界

作品のリスペクトが活発なこの界隈で、音MADを楽しむコツは題材やネタの理解のために文化や文脈を知ることですが、これが行き過ぎると内輪ネタと言われます。先述の「モーレスター」シリーズもその代表です。

ここでは文脈の理解が必要なもの、そもそもの文化の元凶となっているものを紹介します。

シュガークンナとビターダッシュ

詳しい経緯は大百科を参照してほしいが、元凶となるこの動画が投稿された同日に36本のバージョン違いが投稿され、(作者のゴリ押しにより、)シリーズのリスペクト作品が多く投稿される、空前のシュガークンナとビターダッシュブームが巻き起こりました。

近年の音MADでは、比較的メジャーな素材へと成り上がることとなりました。本人巡回済らしい。

瑛士シリーズ

どの動画が一番このシリーズを代表するか分からなかったので割愛。

ウエンツ瑛士が出演している素材(だいたい2つ)を使用した音MAD群の総称。

モーレスターと密接な関係にあり、そのせいか動画に現れると必ずと言っていいほど音割れ大爆音を引き起こします。そのインパクトから、瑛士シリーズそのものを題材としたMADよりかは、合作などでいきなり出てくることが多いです。

後から出てきた音割れポッターに人気をかっさらわれたので今後有名になることはなく、一生内輪ネタになるだろうと考えられます。

マイマイマアム

音MAD作者が素材になることも多いこの界隈で、その中でもとんでもないことをしている作品。

なんと新宿アルタのモニターで自分を素材にしたMADを流しました。

当然公開時には大きな話題を呼び、「問題作」の烙印を受けることとなりました。

しかしながら、「音MADの新たな可能性」として評価するもあります。

オールスターの世界

音MADではしばしば、特定の素材にこだわらないよくばりセットのようなものが投稿されます。「ニコニコオールスター」タグのついた動画が代表的です。

内輪ネタさえ知っていれば、スマブラやアベンジャーズのような高揚感が味わえる作品をご紹介します。

BEAT-NICONICO-WORLD

平成のニコニコ動画を総括する音MADです。

約6分間にわたって、古今東西あらゆるネタがこれでもかと詰め込まれています。

このネタの密度と量の音MADをたった一人で作り上げたというから空いた口がふさがりません。

ニコニコ動画に少しでもかぶれたことがある貴方なら、きっとどこか懐かしい気持ちになることでしょう。

見事、「みんなで決める!平成の音MADベスト100」の第一位に輝きました。

音MAD DREAM MATCH 告知動画

音MAD DREAM MATCHとは、名だたる音MAD作者達が、『史上空前!! 笑いの祭典 ザ・ドリームマッチ』のようにスペシャルタッグを組み、音MADを発表するイベントです。

作品のクオリティはもちろん最高で、今回紹介した音MADの多くがそこでの発表作品だったりします。

そんな音MAD DREAM MATCHの開催にあたって、イベントを盛り上げる目的で投下されたのがこの動画群です。

特に参加者発表動画は、音MAD製作者を全く知らない人でもワクワクするほどに映像がヤバいです。観よう!!!!!!!!!!!!!!!!

音MAD作者が選ぶ今年の音MAD2017 開催決定!

こちらは2017年に投稿された音MADのなかからNo.1を決める「音MAD作者が選ぶ今年の音MAD2017」の告知動画です。

名作音MADを数多く回収しつつ、またこれ単体で作品として観れる程のクオリティで、「告知で優勝」とネタにされる程です。

平成版もやばいので是非。

ぼくはこういうのを聴いて泣いています。

合作の世界

音MAD作者が複数人で協力して作ったMADを「合作」と呼びます。

複数人で制作する以上、メドレー楽曲などを担当パートを分けて制作されることも多いです。

そのため、これまで書いてきた「おもしろ」「音楽性」「映像美」「内輪ネタ」「オールスター」全ての成分を含みます。

CƟNCᒧUSIƟN CƟNNE✕IƟN

先述の音MAD DREAM MATCHの優勝作品。

キャラクターの台詞から音階を抜き出し、それをオリジナル曲音MADにする台詞イントネーション作曲という手法の最高傑作。

owataxさんと2÷すさんの技術が組み合わさって初めて出来た至高の音楽です。

こういった「特別感」「超ハイクオリティ」が合作音MADの醍醐味と言えるでしょう。

自転車泥棒合作2021

岡山県の公式Youtubeチャンネルで公開された、万引き啓発動画「ダメよ〜万引きなんて」をテーマとした合作。

?となった方、こちらの素材は界隈では比較的有名なので詳しい説明は省かせてください。すみません。

全3部作(!)の構成となっており、とんでもない規模での制作となっています。

個人的にはボーカロイド編がいちばんすきです。

ドカベン合作2011~ああ青春よいつまでも~

ドカベンをテーマとした合作。。。と思いきや実態は関係のない謎素材や内輪ネタのオンパレード。

合作にはしばしば「問題のパート」と呼ばれるような、少し変わった(オブラート)パートが登場することもややありますが、全員がふざけた結果こうなることも少なくありません。

界隈の良さと悪さを全部ひっくるめたのが「こういう合作」だと思います。

最悪かつ最高。

まとめ

あなたの知らない音MADの世界と銘打って様々な作品を紹介してきました。

あなたのお気に入りの音MADは見つかりましたか?

界隈を知っている人には、有名な音MADばかり取り上げることとなり、少々退屈であったかも知れません。機会があれば、俺的音MAD10選などもどこかで発表したいですね。

発表の場がYoutubeに移りつつあったり、公式が音MADの認可をだしたり、YTPMVとして海外からの注目も高まったりする界隈ですが、今後この音MAD文化がどうなっていくかは私たち次第です。

つまり…

みんなも作ろう、音MAD!!!!

最後までご拝読ありがとうございました。

明日はcomingさんです。

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この記事を書いた人
Uzaki

たすけてください。

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