(画像は関係)ないです
短調の曲を長調にする方法。
極力作曲やったことないという方でもゆるふわな理解を得ることができるように高度な話はせずざっくりと書きたいと思います。
1.
- コードとメロディー
現代の楽曲の多くは、大まかに分けると曲の華となるメロディとそれを裏で支えるコード進行の二つの要素からなっています。
(ブレイクコアやIDMを聴く人にとっては関係ない話かもしれませんが)
メロディは歌謡曲でいうところの歌詞に当たる部分で、ユニゾンの場合などもありますが単音のことが多いです。
コード進行とは簡単に言うと伴奏のことです。伴奏の和音がある順番に沿って動く流れのことをそう呼びます。
- キーとスケール
キーは聞いたことのある人も多いのではないでしょうか。カラオケなどで耳にしますね。曲全体の高さを上げ下げするのによく使います。
多くの楽曲は、基本的に登場する音の種類が限られています。その音の種類の集合は、主音と呼ばれるある音からの位置関係によって定まる規則にのっとって決められていて、それがスケールと呼ばれています。そのスケールを構成する音を構成音といいます。キーのCメジャーとかのCが主音です。
2.
- メジャースケール(長調)と(ナチュラル)マイナースケール(短調)
長調、短調というのは先ほど述べたスケールの種類です。
おおざっぱに言うなら明るい曲なら長調、暗い曲なら短調みたいな感じですが、ここではスケールの構成音に着目してみてみましょう。メジャー、マイナーを構成する音は主音をドとすると次のようになります。
メジャー:ドレミファソラシ
マイナー:ドレミ♭ファソラ♭シ♭
メジャースケールというのは実はドレミファソラシドのことです。マイナースケールはあまり見ないかも知れません。
次に、主音がラの場合の構成音を考えてみます。
メジャー:ラシド#レミファ#ソ#
マイナー:ラシドレミファソラ
ここであることに気づいた人もいるのではないでしょうか。
よく見なくても、ドから始まるメジャースールとラから始まるマイナースケールの構成音は同じですね。このような関係を平行調と呼びます。
さて、ピアノの白鍵しか使わない曲、つまりドレミファソラシドしか使わない短調の曲があったとして、これを長調にするにはどうすればよいでしょうか?
上から、この曲の主音はラです。
これをAメジャースケールにするには、ド、ファ、ソを半音ずつあげればよいことがわかります。
長調→短調の場合は逆のことをすればいいですね。
これが大体のやり方なのですが、そのまま調を変換するとコードがおかしくなってしまい、そういう場合は無理に変換せず元の調の音を使ったり、あるいはまったく別のコードに変えたりするなど臨機応変に一工夫加えたりする必要があります。
これは1から説明するとややこしいので多少わかる人向けの説明です。
たとえば元の曲のコード進行が
F→G→Am だったとき、そのまま長調にすると
Fm→Gm→A となりますがこの進行はちょっと微妙です。
そこで、スケールがAmajの場合でもAminから借用してきます。
そうすると、F→G→Aとなり結局A以外を変えない形になりますがこれでまぁ自然になりました。
以上を踏まえて、オレンジレンジの「SUSHI食べたい」を長調にしてみました。
これが元を適当に耳コピしてきたもの
https://soundcloud.com/saihate-1/sushi1
そしてこれが長調にしたものです
https://soundcloud.com/saihate-1/sushi2
おまけ
今日新宿で「**心が叫びたがっているんだ」**を見に行きました。
ネタバレになるので多くは書けませんが、成瀬順かわいかったです。最高でした。
もうすぐ映画館での公開が終了してしまうので、まだ見てない人は急いで見に行きましょう。
おわり