こんにちは。アドベントカレンダー12/9担当のtsukatomo(塚友)です。
この記事ではクロスワード・パズルの**「作り方」**について説明します。初心者ゆえに稚拙な文章ですが、最後までお付き合いいただければ幸いです。
クロスワード・パズルの基本ルール
まずはクロスワード・パズルを作るうえで必要となる基本的なルールを挙げていきます。
1)言葉に関するルール
・文字はすべてカタカナで埋める
・小さい文字(ャ、ュ、ョ、ッ 等)は大きい文字として扱う
・濁点・半濁点は取り外さず、清音と区別する
・同じ言葉は2回以上用いない(同音異義語を含む)
2)黒マスに関するルール
・黒マスは縦、横で連続しない
・黒マスで盤面を分断してはいけない
特にこの「黒マスルール」は、ほとんどのパズル誌で採用されている重要なルールです。パズル誌によって若干異なる場合もありますが、この3つに注意すればほぼ問題ないでしょう(まあ必ずしも遵守する必要はありませんが)。
※「黒マスルール」は言語によって異なります。詳しくはこちら→「クロスワードパズル」-wikipedia
これらのルールを踏まえて、早速作っていきましょう。
作成手順
1)盤面のサイズを決める
まずはパズルの大きさを決めます。ここでは8×8で作っていきますが、初めての方は6×6位から試してみると良いでしょう。勿論正方形にこだわる必要はありません。
2)マスに文字を入れる
続いてパズルの「答え」を作っていきます。盤面のサイズが決まったら、好きな単語をマスに入れてみましょう。左上から埋めていくのが無難です。
3)黒マスを書き足す
単語を入れたら、その周りに黒マスを書き足していきます。ここで注意すべきことは以下の3点です。
・「黒マスルール」に従う
・単語の終わりには必ず黒マスを書く
・「ン」や「ー」が単語の先頭にならないように配置する
特に「ン」と「ー」の扱いには気を付けましょう。例えば画像のように左側が壁になっている「ン」は、右側が必ず黒マスになります。
4)同じ要領で単語を継ぎ足していく
手順2と手順3を繰り返して、盤面をどんどん埋めていきます。終盤になるほど融通が利かなくなってくるので、うまく交差できるような単語を選びましょう。
単語の先頭にあらかじめ印をつけておくと、手順5の番号を振る作業が楽になります(やったことないけど)。
5)番号を振る
盤面がすべて埋まったら、単語の先頭を探して番号を振っていきましょう。縦横で共有する番号もあります。
画像では上から下に番号を振っていますが、左から右に振っていっても構いません。
6)カギを作る
番号をもとに、単語を導くためのヒントとなる「カギ」を作っていきます。今回は内輪ネタばかりですが、誰でも納得できるようなヒントにするのが好ましいです。
カギの形式など詳しい内容は後述します。工夫次第でパズルがより面白いものになりますよ(^ ^)
7)清書
あとは盤面を用意し、さっき作ったカギを隣に書いて完成です。
稀に二重解が生じることがあるので、公開する場合は必ず誰かにテストしてもらいましょう。
コツなど
より面白いクロスワード・パズルを作るためのコツなどを紹介します。
1)カギの形式にバリエーションを持たせよう
カギにはいろいろな書き方があります。ここでは、私が特によく用いる書き方を紹介します。
(カッコ内は「作成手順」で用いたクロスワード・パズルのカギ。)
・普通に説明(縦2、横8 etc.)
答えの単語を説明する、もっともオーソドックスな形式です。横6のように雑学チックに説明すると面白いかもしれません。
・穴埋め式(縦1、横17 etc.)
カギの一部を空欄にして、そこに入る言葉を答えの単語とします。言葉で説明しにくい単語に有効です。
・曖昧な説明(横12 etc.)
あえて説明を曖昧にすることで、答えの単語を思い浮かべにくくします。難易度を上げるのに有効ですが、やり過ぎると解けなくなってしまうので注意。
・候補がいくつか存在(横23)
答えが複数あるカギです。単語が一つに定まらないので、必然的に後回しになります。せっかちな解答者のミスを誘うこともできます。
・他のカギと連動(縦16、横24)
カギの文中に他のカギが書かれています。先に文中のカギを埋めておかないと解くことができません。
ここで紹介したのはほんの一部です。市販のパズル誌にはもっと面白い工夫がなされているものもあるので、参考にすると良いでしょう。
2)「答え」を実装しよう
懸賞パズル誌のクロスワード・パズルは、上のように「二重枠に入った文字をつなげてできる言葉」がそのパズルの「答え」となっている場合がほとんどです。
このような「答え」のついたクロスワード・パズルを作るときは、次のような手順を踏みます。
「答え」を決める →「答え」の文字を全部使うように単語を選びながらパズルを作る
これだけです。ただし使う単語を厳選する必要があるため、作成難度は上がります。
また「答え」が早く決まってしまわないように、「答え」の文字が入るマスはできるだけ分散させましょう。周辺の単語のカギを少し難しくしておくのもオススメです。
3)黒マスを対称的に配置してみよう(割と上級者向け)
新聞などに掲載されているクロスワード・パズルは黒マスが対称的に配置されており、見た目が綺麗です。
点対称な黒マスの作り方は簡単です。黒マスを設置するとき、設置した場所と点対称な位置にも同時に設置しましょう。ついでにその周りの単語も決めておくと、後で苦しまずに済みます。
私が紹介できるコツは以上です。初心者なので説明が至らない点も多いですが、作っていくうちになんとなく分かると思います。
記事は以上です。最後まで閲覧いただきありがとうございました!
良いお年を!
参考になったサイト様
「クロスワードパズル」-wikipedia