EastWest「俺ならもっとお前を幸せに出来る…」どうしよう…このセールをふりほどけない…
この記事は新歓ブログリレー334日目の記事です。
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19のリキッドです。新歓ブログリレー4度目の登場です。
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今日のお題
ズバリ課金です。課金をしましょう。
DTMは非常にお金のかかる、人類史上最低最悪の趣味ですが、にもかかわらず「大学に入ってDTMをやりたい!」という人もたくさんいるでしょう。
そんなみなさんが闇雲に音源やエフェクターを購入して、懐が北極圏...なんてことにならないように、おなじくDTM1年目のワタシが買って良かったと思えるプラグインをご紹介します。
あくまで個人の感想なので、自分の作りたいジャンルやお財布事情に照らして、手を出す前に一歩踏みとどまって、なんなら本記事を参考にしたことによる損害に対しては一切の責任を負わないものとする。良いね?
参考 : 筆者の作る音楽
こんな感じのを作っています。
忙しい人のためのラインナップ
音源
- Hollywood Orchestra Diamond / EastWest
- Synthmaster 2.9 / KV331 Audio
エフェクト
- Trash 2 / iZotope
- MTurboComp / Melda Production
- Horizon / Waves
- Lindell Audio 80 series / Plugin Alliance
- bx_console N / Plugin Alliance
- Phoenix Verb / Exponential Audio
音源編
Hollywood Orchestra Diamond / EastWest
これは買って良かったと言うより、DTMを始めたときから欲しかった音源です。
その名の通り、お手軽簡単(要出典)にハリウッドの音を楽しめちゃう、優秀なオーケストラ総合音源です。
ワイ「聴いてみたいでしょ~?」
おまいら「うん、みたーい!」
ワ「行きますよー!」
お「はい!」
ワ「せーのっ!」
「あぁ~~ハリウッドの音~~!!」
それもそのはずHollywood Orchestraとは、トレーラー音楽の大手Two steps from HellのNick Phoenixや、同じくTwo steps from Hellの設立者で、パイレーツ・オブ・カリビアンやハリー・ポッターなどの音楽を手掛けるThomas Bergersenらによってプロデュースされ、スター・ウォーズなどの音響技師を務めたShawn Murphyによって開発された音源であり、総容量は680GBという超弩級音源なのだ!
発売当初は定価$2996(2020/4/9のレートで37万円くらい)で販売されていましたが、現在は価格改定で大幅に安くなり、セールも頻繁に行われているため、一般庶民にも手が出しやすい音源になっています。
これを書いているまさに今も、「STAY AT HOME, CREATE, AND SAVE 60%」セール中で、$372.80で購入可能です!お安い!筆者も昨年末の60%OFFセールで買いました。定価で買っちゃいかんぜよ。
オーケストラ楽器は無料で手に入れるのが難しく、手に入ったとしても音の貧弱さや奏法の少なさが原因で使い物にならないものが多いです。生楽器が使いたかったらまず課金しましょう。話はそれからです。
Synthmaster2.9 / KV331 Audio
アナログ臭さ満点のシンセサイザーです。特にフィルターの効きがアナログっぽくてカッコいいです。アナログ機材からサンプリングした波形も大量に収録されており、古めの電子音が出したければコレ一本で間違いなしです。
ただUIがわかりづらすぎて、正直今でも使いこなせてないです。あとアナログ臭さがウリなので、最新のゴリゴリEDMみたいな音はチョット苦手かもしれない(筆者がそういう音使ったこと無いからわからない)。
ブラックフライデーなどでセールをするので、そのタイミングを狙うとお安くゲットできます。学生の方は、公式サイトから申請すると、学割が効いて更に安くなります。ちょっと手間ですがかなり安くなるのでぜひやっておきましょう。
エフェクター編
Trash2 / iZotope
信号処理技術に定評のあるメーカーiZotopeの変態ディストーションです。一口に音を歪めると言っても色々あるんだな、という面白さが詰まったプラグインです。面白い音がほしいときに、適当なシンセにこれを挿して、プリセットガチャガチャイジると楽しいです。
iZotopeは頭のおかしいセールを頻繁に行うので、そのタイミングで買うといいでしょう。単品で買うより、バンドルで買ったほうがたいてい安いです。
MTurboComp / Melda Production
数多くの変態プラグインで知られるMelda Productionの変態十徳コンプレッサーです。何がどう変態かと言うと、
- コレ1つで有名所のコンプがだいたい再現できている
- 加えてMeldaならではの機能が盛りだくさん
- 僕の考えた最強のコンプを作れる(←?????)
- マルチバンド版がタダで貰える(←?????)
1つずつみていきましょう。
- コレ1つで有名所のコンプがだいたい再現できている
いやもう、ええんかコレ???
Meldaと掛け合わせてボカされてはいますが、明らかに○eveとかFair○○ildとか○PI-2500とか...。このように、往年の名機と言われるような伝説のコンプが、1つのプラグインでだいたい再現されているのです。マジで。
- 加えてMeldaならではの機能が盛りだくさん
まず左上。ThresholdやRatioとは関係なく圧縮率を上下できるCompressionツマミ、音の飽和量をコントロールするSaturationツマミ、何でもニューヨーク式にしてくれるDRY/WETツマミなど、実機には存在しないような飛び道具が早くも顔を揃えています。
真ん中の灰色のバーは圧縮量を可視化するグラフで、単純な圧縮量に加え、時系列的に圧縮量の変化を表すこともできます。
右端のメニューにはオーバーサンプリング、チャンネル設定、A~Hまでの比較用スロット、WAVファイルを通して処理させたり、MIDI信号によって操作することもできます。ワケワカラン。
- 僕の考えた最強のコンプを作れる
右上のEditボタンを押すと、こんな画面が現れます。そうです、コンプレッサーのありとあらゆるパラメータが、この画面で弄れてしまうのです。最大4段の圧縮段を搭載、各段の挙動を詳細に設定することはもちろん、圧縮後のEQ、サチュレーションの設定に至るまで、マジで全てです。頭おかしいよこの会社。
- マルチバンド版がタダで貰える
MTurboCompをインストールすると、勝手にインストールされます。その名の通り、MTurboCompがそのままマルチバンドになったプラグインです。やっぱり左側に名機の名前が並んでいますが、マルチバンドとしてはもはやこの世にあったことすら無いコンプです。
ちなみにMBもコンプツクールできます。君だけの最強マルチバンドコンプを作ろう!
と、これだけべた褒めしてきましたが、正直DTM始めたてでこれを導入するのは厳しいという印象を受けます。というのも、Attack、RatioやThresholdなどすべてのパラメータが%表示になっており、コンプの基本的な動作を知っている人が感覚とグラフだけ見て操作することを想定して作られているからです。
よってほんとに初心者だという人は、まずはMFreeFXBundleを導入して、様々なプラグインに対する理解を深めてからにしたほうが良いでしょう。
ただこいつはほんとに驚くべき高機能コンプなので、持っていて損はないでしょう!
執筆時点でEaster Saleを行っており、半額の\11,854で購入可能です。
さらに購入画面でMELDA7650925というクーポンを使うと、ここからさらに20%値引きされますので、ぜひご利用ください!
Horizon / Waves
言わずとしれたWaves社の最上位バンドルです。Mercuryが最上位だというあなたとは宜しいならば戦争だ。
Wavesプラグインの有名所がだいたい揃っちゃうこのバンドルですが、発売当初の価格は\480,000!エンジニアたちが当時血涙を流しながら買っていたというHorizonですが、僕は\21,000くらいで入手しました。ソフトウェア産業の残酷さたるや...。
Wavesといえば毎年恒例のブラックフライデーセールですが、ブラックフライデーで買ってしまっては実は損な場合があります。実際2019年のブラックフライデーでは\28,000くらいで公式ストアで販売されていたのですが、クリスマスセールでは\21,000で入手できました。しかもこれ公式ストアじゃなくてEveryPluginsという別の販売サイトです。ビジネスは情報で制す。
Wavesについてはggってみると、過去のセール情報がボロボロ出てくるので、ぜひ調べてみてください(YNY23とか)。
金の話ばっかりしててもアレなので、Horizonのなかでも使用頻度の高いプラグインをご紹介します。こいつら単品でも販売されているので、お財布がすでに氷河期のあなたはそちらもご検討あれ。
VComp
Neve2254を再現しているらしいです。
基本的にはバスコンプや2mixの仕上げ用に使っています。通すだけでも良いですが、浅めのRatioで2dBくらい圧縮してやると、ガッツのある男らしい音になります。ストリングスに掛けるのが最近のマイブームです。
HComp
Wavesオリジナルらしいです。ReleaseがBPMと同期できるあたりダンスミュージックを意識しているのだと思いますが、生楽器でも普通に使えます。個人的にはANALOG4が好みです。
コントラバスやチェロに掛けてわずかに圧縮したり、PUNCHを少し上げてやると、スッキリしていてかつ圧のある音になります。
Kramer Master Tape
テープシミュレータです。マスタリングの最終段でよく用いますが、音作りにも使えます。
テープ特有のコンプ感が簡単に得られるので、†いい感じ†のマスターを手早く仕上げられて大変気に入っています。音の変化がわかりやすい反面、掛けすぎになりがちなので少々気を使いますが。
Vitamin
ガッツリ音が変わるエンハンサーです。デフォルトで掛けすぎになるくらいに音が変化するので、音作りで重宝します。女性Vocaloidにハイハットのプリセットを掛けるのが好みです。
Center
MidとSideの音量調整をワンタッチで行えるプラグインです。オーケストラにダンスミュージック的な要素やボーカルを入れるときに、たとえばストリングスのCenterを下げてやると、自然に音の入る余地が生まれ、Mixがしやすくなります。地味ですがかなり便利です。
Lindell Audio 80 series / Plugin Alliance
コンソール再現プラグインです。NEVE1073/1084/2254/1272のプリアンプと、8028のコンソールをエミュレートしたもの...らしいです。
左からプリアンプ、3バンドEQ、コンプ、ゲート、フェーダーとなっており、基本的な音作りはこれ1つで完結します。中でもプリアンプの色づきが良く、ノブを捻れば捻るほどゴリゴリ倍音が付加されていきます。最後の方はもはやディストーションです。EQも効きがよく、アナログ感と同時にスッキリした感じが得られます。大のお気に入りです。
コンソールとか買うつもり無かったんですが、カシワデ大先生に唆されたり、Plugin Allianceの全品29ドルセールがあったりして最近買ってしまいました。
カシワデ先生は大のコンソールヲタクで、最近コンソール全集みたいな記事を書いたので、そっちもぜひ読んでみてください。
bx_console N / Plugin Alliance
またしてもコンソールです。唆されてセールで買いました。
左上からフィルター、コンプ、EQ、アンプとなっています。コンプとEQは交換できます。こっちのアンプは控えめで、ノブをひねっても劇的には変化しませんが、通すだけでグッと重たい音になります。これもカッコよくてほぼ全トラックに挿しています。
Phoenix Verb / Exponential Audio
こんな見た目でフェニックスです。ついこの間まで1000円くらいで売られてたので買いました。
スッキリした音のアルゴリズミックリバーブです。音量上げても掛かってるんだか掛かってないんだか分からないくらい自然な音です。特に初期反射の響きがきれいなので、ERだけ使って別のコンボリューションリバーブに渡す形で使っています。
書きながら調べてみたら、今(2020/4/10)別のところでセールやってるみたいです。買うなら今ですよ!
まとめ
音源に関しては好き嫌いやジャンルの向き不向きがあるので参考にしづらいかもしれませんが、エフェクターはオススメできるものばかりです。特にWavesのHorizonは、いくら型落ちとはいえ持っていて損はないプラグインばかりですので、できるだけ早いうちに、でも安くなっているときを狙って購入するといいでしょう!
先の見えないご時世ではありますが。みなさんと一緒にDTMできる日を楽しみにしております。あ、これで最後じゃないですもう1回ブログ書くので。もうちっとだけ続くんじゃ。
あしたは@fomalhautの記事です!