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2020年4月12日 | ブログ記事

Growl Bassの研究【新歓ブログリレー2020 35日目】

 

こちらは新歓ブログリレー2020 35日目の記事となります。


皆さんこんにちは。
サウンド班のfomalhautです。
去年の12月にこんな記事を書いた者です。

新歓コンピの曲について話すことも考えましたが、ちょっと微妙だったので今回はなんとなくGrowlBassについてお話しします。

Growl Bassとは

まず、"Growl Bass(グロウルベース)"っていうのは所謂"Dubstep(ダブステップ)"と呼ばれるジャンル等によく入っているアレです。

こういうやつです。だいぶ好みが分かれる音です。
今日ではいろんな曲に入ってるので、聞いたことがある人もいるんじゃないかと思います。
因みにこういうベースのことを「ワブルベース」って呼ぶこともありますが、今回は「グロウルベース」で統一します。

どうやって作っているのか

実はこのベースの作り方はネット上にたくさん転がっています。
Growl Bassで検索していただければチュートリアル動画が割と多めにヒットします。
中には、アーティストの方があげてる動画もあります。[1]
なので、そういう動画と比べると雲泥の差があると思われますが、参考になれば幸いです。

<用意するもの>

今回はSerumを使います。
----------2020-04-12-1.13.57
チュートリアルも多いし、UIも分かりやすいと思うのでSerumはおすすめです。
というかMassive持ってません。
2万円ちょいするけど。[2]

Growlを作ってみよう

今回作る音です。

最初からSerumに入っている波形で作ります。
因みに順番は作業順ではないです。
すごい長いので適当に読み飛ばして構いません。

<オシレーター>
選ぶテーブルですが、ぶっちゃけなんでも良いです。グワングワンさせたいなら波形の多いテーブルを選ぶと良いと思います。キーボードで音を鳴らしながらWTPOS[3]というつまみを動かして見て良いと思ったものにしましょう。
SerumならとりあえずMonsterというテーブルをおすすめします。(Spectralにあります)
----------2020-04-12-2.29.44
今回はMonster4にします。
UnisonとDetuneはお好みで使いましょう。
OscBについては後述します。

<フィルター>
SerumだったらフィルターはMultiのHN12かHP12が良い感じです。
RiddimというスタイルのDubstepならFlangesのflg-も候補になります。
----------2020-04-12-2.46.51-1
今回はHN12を使います。

<ルーティング>
グロウルは

を時間経過で操作することでできます。
このため、各種つまみをLFOやオートメーションを使って操作することが物凄く重要になります。
どのように動かすかどうかは個人のセンスです。多分一番大切なのはこれ。
今回はSerumのLFOを使って操作していきます。
----------2020-04-12-3.24.44
LFOのMODEをTRIGにします。(音が鳴ると適用されるモード)
----------2020-04-12-3.31.26
こんな感じでルーティングします。
因みにSerumのLFOはオートメーションのように書けます。
SerumのLFOでなく、オートメーションを使いたい場合は左のMacroというつまみを使い、オートメーションでMacroを操作します。
----------2020-04-12-5.08.40
オートメーションは鳴らしながら書いたほうが音の変化が分かりやすいです。
今の音です。

OscBですが別のテーブルを使ってOscAと同じようにルーティングするか、FM変調のモジュレーターとして使います。
今回はFM変調のモジュレーターにします。OscBの音量は基本0です。
----------2020-04-12-3.53.27
FMのつまみもルーティングしてます。

因みに操作するつまみの選択も個人のセンスに依ります。また、オートメーションも2つ、3つとか用意してつまみを動かすことでより複雑な音になります。面倒臭いけど。

<エフェクト>
Serumにはいい感じのエフェクトがついているので使いましょう。こちらも必要に応じてルーティングしていきます。
----------2020-04-12-4.05.23
順番はこんな具合。この順番もセンスです。
個人的にディストーションとコンプ、ハイパー、EQは必須級です。
自分は基本的にEQ、ディストーション、コンプを最初に、後から空間系エフェクト(ハイパーを除く)をかけます。

こんな感じになりました。

話は変わりますがサブベースを分けずに鳴らしたい場合はSuboscでサイン波を選んだ後、ルーティングしてDirect Outというボタンを押してください。
----------2020-04-12-5.03.22
これでフィルターもエフェクトもかからなくなります。
ここまでは全部シンセ内の話ですが、ここから外部でエフェクトをかけていきます。

<外部プラグインについて>
基本的には圧をあげるのと微調整をする感じです。
自分はEQ、サチュレーター、OTTを使っています。
OTTは良いプラグインでしかも無料です。
----------2020-04-12-5.12.03
これ、実はSerumのマルチバンドコンプと同じものです。
因みにOTTはAbletonLiveというDAWのマルチバンドコンプのプリセットの1つです。(違いはあるらしい)
----------2020-04-12-5.22.44
サチュレーターも無料のを使っています。

微調整した後の音です。

<ピッチベンドを使う>
音の高低の操作はピッチベンドを操作するのが良い感じです。これはオートメーションを使うしかありません。
----------2020-04-12-5.27.18
Serumは左下にピッチベンドがあります。
----------2020-04-12-5.33.24
こんな具合にして完成です。

ピッチベンドいじらないほうが良かったかも

最後に

途中からSerumの紹介になってしまいました。
こういう音の練習方法はプリセットの作りを真似てみるのが良いと思います。
後、すごい人はテーブルの自作[4]までやるそうです。
そこまでできたら偉い人になれます。

一応参考になりそうな動画をあげておきます。全部英語でSerum使ってますけど。


ここまで見ていただきありがとうございました。
明日はhosshiiさんの記事になります。お楽しみに。


  1. ほとんどの動画は海外の人が挙げているため基本英語で解説しています。 ↩︎

  2. Massiveも同じくらいしますがセールで安くなる時があります。Serumは安くなりません。 ↩︎

  3. ウェーブテーブルを動かすノブ、Serumでの名称。 ↩︎

  4. Serumはウェーブテーブルの作成機能がある。 ↩︎

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この記事を書いた人
fomalhaut

sound班の端くれです。適当に生きてます。

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