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2019年12月26日 | ブログ記事

SCP財団を知ろう

タイトルに惹かれた皆様、こんにちは。chuukunnです。

つい先ほど、AdCの全日程が終了しました。僕はギリギリで出した身なのであまり偉そうなことは言えませんが、全員がそれぞれの個性を生かした素晴らしい記事を書いていたなあと思います。

さて、本題に入りましょう。

今回は、「SCP財団とは何か?」について解説していきます。
twitterやらを見ていると、「ねこです」という画像とともに目が怖いねこが出てくることがありませんか?あるいは、何らかのネットのトレンドに対して「ミームだ」「ミーム汚染だ」という話を耳にしたことはないでしょうか。

それらの元ネタについて調べてみると、この「SCP財団」というものに深い関わりがあることがわかります。

「財団」という名前から、一瞬「何かのカルト宗教?」と思ってしまうでしょうが、実際は全然そんなことありません!しかし、多少調べてもよく実情がわからず、なかなか取っつきにくいのも事実です。

というわけで、今回はそんなSCP財団の秘密に迫っていきましょう!

そもそもSCP財団って?

SCP財団とは、自然法則に反した物品/人物、場所、あるいは概念を、確保(Secure)して、収容(Contain)して、保護(Protect)するための秘密機関・・・という体で描かれた、架空の組織のことを指します。(以下、「財団」は描かれている世界観を指し、「SCP財団」はそれが描かれているサイトのことを指すものとします)

簡単に言うと、「うわ、常識では考えられない物品がある。捕まえて世間の目から離し、保護観察しなきゃ!」みたいな組織の物語を描く創作物、ということですね。

財団内で管理されるのは、例えば見ると人をおかしくする絵画だったり、特定の条件で異常な能力を発揮する人間、あるいは周りの人間をおかしくする場所などです。この世界観では、そういった異常な物品が多数存在します。ゆえに、財団はそれら異常な物品を市民の目に届かないように隔離し、その性質を調べなければなりません。

そうやって調べ上げた性質は「報告書」というフォーマットに則ってまとめられます。SCP財団の創作者側が書くのは主にこの「報告書」です。報告書以外にも、財団の日常などを題材にした物語もよく書かれますが、今回はそちらには触れないでおきましょう。

つまるところ、SCP財団は「小説家になろう」や「カクヨム」と同じような小説投稿サイトなのです。ただ少し違うのは、財団の創作物は「ある一定の世界観を基にした」「(基本的には)怪奇創作を投稿する」サイトなのです。

SCPの報告書

とりあえず、この「報告書」による物語がSCP財団の創作物であることはわかっていただけたでしょうか。
ここで一つ、財団が回収した異常な物品の報告書を覗いてみましょう。下のリンクから読むことができます。

報告書1

どうでしたか?
読んでいて、何となく不気味さを感じたり、その不可解さに興味がわいた人は財団に向いているかもしれません。この「なんともいえない読後感」が、SCP財団の魅力なのです。
一見報告書のようですが、その中にはきちんとしたストーリーがあり、読者をひきつけるようなフックが存在しています。これにより、読者はその世界観に浸っていくことができるわけですね。

この時点で、もし財団に興味が沸いているなら次の記事も読んでみましょう。

報告書2

先ほどの記事を楽しめた人なら、間違いなく楽しんで読めるはずです。

これらのように、SCP財団の創作者は財団の世界観に則って「報告書」と呼ばれる創作物を執筆します。
その細かな実情は異なることもありますが、創作者がそれぞれ多様な記事を執筆し、それを評価しあうことでSCP財団というサイトが成立しているわけですね。

SCP財団に興味がわいてきましたか?もしそうなら下のサイトを覗いてみましょう。

ライブラリ

実は、ここにあるリンクは全て上記のような記事につながっています。
初めて見た人は驚くかもしれません。そう、報告書はここにあるだけでも1000以上存在するのです。しかもここにあるのは全体のうちごく一部。全体を合わせれば、およそ7~8000ほどの記事が書かれているのです。恐ろしいですね。

さて、ここまで読めば、今まで持っていたカルト宗教のような胡散臭さがなくなってきたでしょう?
もし先ほどのような報告書に興味があるのであれば、下の項目へ読み進めていきましょう。

私のお勧め作品

先ほども言った通り、SCP財団には数多くの報告書が存在します。正直なところ、私ですら記事全体の1割も読めていません。全部読むのはどだい無理な話です。
というわけで、今回は私のおすすめをいくつか取り上げていきましょう。初心者にもわかりやすいような記事を集めたので、もし興味を引くタイトルやキャプションがあればぜひ読んでみてください。

シンプルですが狂気の感じられる作品です。ちなみに、「オブジェクトクラス」というのは管理の難易度を表しており、「Euclid」はおよそ中くらいの危険度に位置します。それより下は「Safe」、逆に上は「Keter」と名付けられています。

シンプルにえぐい記事です。よくよく考えればどの液体でも非常に嫌ですね。加えて、その性質からある日突然これにかかってしまうかもしれないという恐怖感があります。

戦隊ものらしき人間の報告書です。救命士というだけあり、火災現場から子供たちを救助するためのヒーローのようですが、果たして…
ちなみに、この超電救助隊heroにはほかのシリーズも存在します。

これまでとは打って変わって、感動系の物語になっている報告書です。単純に怖いだけでなく、こういった作品があるのも財団の良いところです。

Keter、つまり最も危険な部類に入る物品の報告書です。財団は収容活動を行おうとしていますが、現在とても収容できているとは言い難い状況です。γ線バーストやら高電圧を伴う津波やらを打つさまはさながらバトル漫画。

これまでに比べだいぶ長いですが、素晴らしい作品なので一番読んでほしいです。

あとがき

どうでしょうか?報告書が長いぶん紹介は短めになってしまいましたが、それでもSCP財団の魅力を十分に伝えられたかなと思います。いきなり記事を読み進めるのはハードルが高いかもしれないので(もう読ませた後ですが)、まずは解説動画や紹介漫画から見始めてもいいかもしれません。
もしサイトに興味があれば、簡単な登録で作品に投票することも可能です!好きな作品があれば、ぜひサイトに参加して+評価をしましょう!

権利表記

本記事で取り上げた報告書は、全てCC BY-SA3.0(表示 - 継承 3.0 非移植)ライセンスに則って共有されています。よって、ここにライセンス表記を行うとともに、本記事について同様のライセンスを継承します。

SCP-040-JP - ねこですよろしくおねがいします 著者:Ikr_4185 様
SCP-186-JP - 異世界運搬車両 著者:grejum 様
SCP-070-JP - わんわんらんどと犬ではないなにか 著者:broken_bone 様
SCP-036-JP - Shock in 会議 著者:shinjimao 様
SCP-198 - コーヒーを一杯 著者:Soulbane 様 翻訳:m0ch12uk1 様
SCP-990-JP - 特装救命士トリアージ・レッド 著者:shinjimao 様
SCP-544-JP - 孤独な放送室 著者:me_te_de_ko 様
SCP-910-JP - シンボル 著者:tsucchii0301 様
SCP-1970-JP - 13(サーティーン) 著者:fennecist 様

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壺男五分切りしたい。

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