盛夏の候、皆様いかがお過ごしでしょうか。最近は東京でも猛暑日が観測され、クソ暑い日々が続いています。体調にはお気を付けくださいね。
16のオレスタです。
さて、ハッカソンの参加記的な奴です。まだ「あつい」じゃなくて「あたたかい」だった、いやむしろ当日は小雨だったので「はだざむい」だった頃のハッカソンです。私はTAとして参加し、新入生チームのお手伝いやらなにやらをやっとりました。で、記事を書いてねと言ったわけですが、みんな忙しくて書く暇がねえよ、ということになりまして。結局4年生の老害が記事を書いています。
うーん、これでいいのか…? 読む人が求めてるのはもっとフレッシュな、新入生の声じゃないのか…?
…ということで、新入生それぞれに、簡単なインタビューをしてみました。それを掲載することで、ハッカソンの体験記に換えられたらな、と思います。
TA:OrangeStar
他の記事でも散々書かれていますが、今回のハッカソンのテーマは「あい」と「わ」でした。チーム内では、シューティングを作りたいということになり、「アルファベットのiが自機となり、円弧上を動くシューティングゲーム」という着想が得られました。
ここで、ゲームのタイトルがどうなるのか…という問題に衝突。「あい」と「シューティング」を合わせると…「i Shooting」。
「えっ?」と思いました。だって、これ…既存のゲームのタイトルどころか、
私の個人製作の音ゲーとほぼ同じタイトルなんですよ。[1]
おかしいなー、なんなんだろうなー、って。そんなことを考えながらもプロジェクトを走らせてますと、「助けてください」って、新入生が言うんです[2]。
Gitの使い方が分からないと。俺も分からん。うわあどうしよう。助けてえらい人。ってことで、技術的には他のTAさんにお世話になりっぱなしでした。面目ない。
とはいえ、私自身も今年で4年目になる部員ですし、チーム開発の重要な点である、相互のコミュニケーションを図ることはかなり注意してみていました。これを公然と書いていいのか分かりませんが、traP内のプロジェクトは、毎年いくつか宙に浮いたまま解散しています。そのくらい、チーム開発っていうのは難しいし、失敗も多いんです。正直、今回のハッカソンはどちらかというと"失敗"になってしまったのかな…と思います(事前に技術的な話、Unityのバージョンはどれを使うか等はもっと詰めておくべきでしたし、それをTAの私も意識しておくべきでした)。ですが、今回の失敗を次に活かして、実際の開発時にはどの言語、どのエンジンを使うか? gitのリポジトリはどうするか? などをしっかりと考えてもらえたら、この経験も無駄ではなかったのかなと思います。
Program:Francepan
自己紹介をお願いします。
フランスパンと申します。当日はプログラムを担当しました。
当日はどうでしたか?
苦労したことは、Unityやgitの扱い方です。特にgitの使い方が全く分からなくて、戸惑っていたら一日が終わっていました。正直、作品を作っていた時間よりもgitに手間取っていた時間のほうが長いんじゃないかと思います。また、Unityの扱いにも慣れなくて、C#のシの字もわからない状態で、調べながらやりました。ほかの人にも結構迷惑をかけてしまったと反省しています。
ハッカソンに参加した感想は?
この機会を経て、もっと精進したいと思うようになりました。グループの皆さんに、この場をお借りしてお礼を言いたいと思います。ありがとうございました。
悲しかったことはお昼ご飯を買いに行く時間がなくて、お昼ご飯を食べられなかったことです。[3]
Program:shisei_youki
自己紹介をお願いします。
- 名前:shisei(しせい)、理学院に所属
- プログラミングに興味がある(特にバックエンド)
- デジタルでの制作経験なし
- 役割
- プログラミング(バックエンド)、Unityで制作することに(チュートリアルが詳しくて良さそうだったため)
- リーダー(進捗管理)[4]
当日はどうでしたか?
- ジャンル:シューティング(近未来な)
- 当初あったアイデアを色々詰め込んだ(結果時間内に実装するには盛り込みすぎた)
- テーマに沿うものとして自機を「i」にしたり動ける場所を輪にしたのは良かった
- 苦節
- まずGitHubの操作に慣れきっておらずGit Bash周りのトラブルが多数発生し開発時間が溶けていった、開発環境を完全に一致させていなかったことやGitに未習熟だったことが原因、でも学べたので良かった
- Unity開発も思っていたよりバグが多数発生しタスク振り分けも効率の良いものとは言えなかった、事前のシミュレーションが足りなかった
- デザインの細部をメンバーと共有するのが大変、特に優先事項(ボタンの縁など)をいちいちみんなで決定していたら終わらないので、判断力もリーダーには要請されると実感
- 成果
- スタート画面…ボタンでプレイ画面に移ったり終了する、タイトル文字を入れ忘れた
- 自機…輪上を動くので、キーに対応させて自然に動かすためには位置以外にもオブジェクトの角度も調整する必要があり、その際三角関数などで計算した(実際に動いたときの楽しみがはっきりとあったので良かった)
- 自分の弾…直進弾一種類だけ何とか実装、ネット上から色々情報を集めて何とかするスキルが上がった気がしている
- 使用できなかった音楽・グラフィックが多く申し訳ない
ハッカソンに参加した感想は?
- 皆の制作物が一つになるのを見るのは楽しい、特にプログラミング次第で好き放題動かせる楽しみをプログラミング班の一人として得た
- プログラミングは難しいが、出来ないことはほぼないのでやる気が無くならないことに気づいた
- 切迫感のある現場の空気を体験できたので将来炎上案件にかかわったとしも冷静でいられる気がしている
Graphic:pepper
自己紹介をお願いします。
Pepperです。グラフィックを担当しました。絵を描くのは昔から好きだったんですけど、デジタルで作品を作るのはほとんど初めての経験で、急遽仕入れたペンタブを使って参加しました。
当日はどうでしたか?
- プレイヤーや敵、背景などのイラストを描きました。後半はゲームのタイトル画面を作ったりもしました。
- 初めは、デザインに色々悩みました。デザインセンスが皆無なので、フリー素材を参考にしたりベースにしたり工夫しながら、作りました。また、一通り完成しても、背景にプレイヤーが同化して見えづらくなってしまったり、プレイヤーが浮いて見えてしまったりして、それの調整に苦労しました。
- ゲームの仕様上プレイヤーは環状を移動するのですが、この環のデザインを弾や敵のイラストにも使いました。一見分からないですが、同じイラストを使っていることで、全体のバランスが取れて見やすくなったと思います。
ハッカソンに参加した感想は?
プレゼンで自分の描いたイラストでゲームが動いているのを見て感動しました。事前のアイディア出しも含めて、作品を作り上げていくのはとても楽しかったです。ありがとうございました!
あと、traQがリソース提供に有能であることを知りました。
pepperさんの制作物
タイトル画面の画像
Sound:fomalhaut
自己紹介をお願いします。
初めまして、音楽担当のfomalhautというものです。フォーマルハウトと呼びます。これまでバリバリdawには触れていましたがキック(バスドラムのこと)の音作りしかしていなかったので今回が初作曲でした。
当日はどうでしたか?
当日、タイトル画面の曲はすぐできたのですがプレイ時の曲は滅茶苦茶悩みました。それに加えて時間の進みもすごい早く感じ、いつの間にか4時になっていました。ギリギリ完成はしましたけどもうちょい考えたかったです。ビーフジャーキーなんか食べてる場合ではなかった。
あとはプレゼンも前半だけ行いましたがかなり滑っていたように感じたのでそこも反省点でありました。
ハッカソンに参加した感想は?
hackathonはどこの班でも学ぶことは多いと思います。私は今回時間内で作ることやアイデアを出すことの難しさを知りました。前日に出来るだけ準備をしておくのも重要なことであることも分かりました。[5](アイデアは運に近いですけど)今回の反省点は出来るだけプロジェクトに生かしていきたいです。
fomalhautさんの制作物
※念のため、音量にお気を付けください!
おわりに
いかがでしたか?[6] 新入生の率直な感想、TAとしても刺さりました。主に「Gitに手間取っていた」の部分で。
※gitの使い方はTAがちゃんと見てあげてね! と言われていたが、私はgitがかなり苦手です…
かれこれtraPに所属して4年目になりますが、技術力はまだまだ新入生レベルです。というか、高校からやっているガチの新入生から見たら私は「えっ3年間何してたの???」と言われるかもしれません。これからも、先輩や後輩など関係なく、みんなでレベルアップしていけたらなあ、と思う所存です。
この辺の言葉遣いが「おかしいなー、なんなんだろうなー」と思ったあなたは「怪談 カーナビ」とかで検索掛けましょう。 ↩︎
TA注:だいたいgitのせいです。ごめんなさい。ちなみにTAの私も昼食食べる暇がありませんでした…自業自得ですが。 ↩︎
TA注:shiseiくんには、今誰が何をやっているのか把握する役としてのリーダーをお願いしました。1時間に1回くらい、今何をやってる? というのを共有することで、軸がズレてしまうのをある程度防ぐことができます。少し面倒臭い役、ありがとうございます。 ↩︎
TA注:個人的には、ハッカソンでの事前準備は1週間くらい前からやっても遅くないと思っています。というか、今回は割と遅くなってしまったかな…と思っています(期末テストのせいなので仕方ない)。また、出来るだけ早くに、オフラインで顔合わせをやる方が良いです。実際にチームで開発するんだ、という意識が生まれると思います。 ↩︎
…いかがでしたか? で終わるブログの記事って微妙なことが多いですよね。それはさておき、この記事はいかがでしたか? ↩︎