2018年11月19日 | ブログ記事

教養卒論のための文章水増しテクニック講座

masutech16

こんにちは。masutech16です。最初は現在チーム制作でプログラム班のリーダーを経験して得た知見などを書いていこうと思ったのですが、綺麗にまとまらなかったので急遽こんな変な記事を出すことにしました。

なんでこんなの書こうと思ったの?

東工大には3年の後期に教養卒論という講義があります。

何をする講義かというと、自分が学んできた教養や専門知識を武器にどのように世界に貢献していくのか、みたいな文章を5000字~10000字で書いて提出するといったものです。

東工大にいる人は大抵文章を書くのが嫌いです。更に文章を長くするのも苦手です。数学とかの文章を想像してもらえるといいのですが、ああいう文章は必要な文言以外が切り落とされた非常に簡素なものになっていますよね? そのようなものはみんな得意ですが、このくらいの字数が要求されるとつらいようです。

一方、ぼくは無駄に長い文章を書くのが得意です。実際、この前書きすら既に少し長いと思いません?

というわけで、これから教養卒論を受ける人が少しでも楽にこの苦行を乗り越えるために、文章量をいい感じに水増しするテクニックを紹介していこうかと思います。

対象読者

冗長な文章とは

定義せずに議論しても意味がないので、とりあえずぼくがここで想定している冗長な文章の定義を最初に述べておきます。

冗長でない文章とは、本質、言いたいことのうち重複していない文章のことを指します。

それに含まれないものを冗長であるとします。即ち要約するといなくなるような文章のことです。

回りくどい言い方で本質を濁したり、謎の比喩を使って文章を増やしたりすることもできますが、ぼくはこの手法が好きではないので今回は使わないことにします。文章力が試されますしね。

では早速本題に行きましょう。

冗長な文章を書くテクニック

繰り返し同じことを表現する

読者は書いた人が思っている以上に文章をまともに読んでいません。全ての文章をまともに読んでいたら時間がいくらあっても足りません。みんな目を滑らせて適当に文章を読んでいるのです。

ということは、同じ意味の文章をいくつか忍ばせておかないと確実に伝えるのは難しくなると思いませんか? 逆に、同じ文章を何個か混ぜてもばれないような気がしませんか?

この手法なら水増しと言え、本質で本質を薄めるようなものなのでそこまで文章が雑になった気はしません。文章を書くのに疲れたら、後半に最初に言ったことを引っ張ってくると全体が引き締まります。文章も増えます。一石二鳥です。

この構造は各段落などにも言えます。各意味段落ではじめと最後で同じことを言うのは文章水増しをする上では非常に重要なテクニックだと思われます。

繰り返し同じことを書くという手法に関しては、恐らく普通に文章を書くときにも有効です。人間は誤解しやすいので、自分が言いたいことを何度も書き、強調しておくのは読者の分かりやすさのためにも重要でしょう。

実際、Twitterなどでは字数制限のために本当に伝えたいことがうまく伝わっていないシーンが散見されますね。十分な文章を用いて表現すればクソリプはぐっと減るんじゃないでしょうか。

指示語を減らす

あれ、それ、これ。とっても便利な言葉ですね。ですが文字数の観点から言うとこいつらは文字数泥棒です。たいていの場合、あれやこれが指す内容というのは二文字よりも多いのですから。

指示語を減らすことは文章のあいまいさを排すことにもつながります。長い文を書いた経験がある人なら、昔書いた文章を読んだときに、あれってどれや! みたいな気持ちになったこともあるのではないでしょうか?

一般に、自分の文章は自分が一番読みやすいはずなので、自分で読みにくいと思った文章は誰が読んでも読みづらいです。

読みづらさの原因の一つとして指示語の多用はあります。自分の文章に指示代名詞がたくさんあるなあと思ったら、その内容を少し言い換えながら指示語を減らしてあげましょう。

言い換えを増やす

上の話とつながりますが、言い換えというのは水増しの観点から見ても非常に重要なテクニックです。

即ち、つまり、言い換えると、これは~を意味する、などを用いれば、前後の文で大体同じことを言うことができます。これも言いたいことを言いたいことで水増ししているのであまり薄まりません。

むしろ、こういう手法をちゃんとしたタイミングで使うと自分の言いたいことがクリアになります。どういうことかというと、こんな風に補足の説明を付けてあげることで読者と筆者の認識のずれをある程度は補正してくれるんですね。

上の文章も言い換えを使っていますね。少し抽象的なことを言ってから具体で言い換えるというのは便利な手法です。これも多用しなければ普通に文章を書くときにも使えるかもしれません。

少し本筋からはそれますが、抽象から具体の流れをずっとやっているとテンポが一定になって飽きるので、たまには具体例から文章を始めるのもいいですね。そういう場合は体験談など、少し長めのものを置くと文章が稼げますし、後にもつなげやすいです。

漢字をひらく

ちょっと閑話休題として、せこいテクニックを紹介します。

ひらく、というのは漢字をひらがなで書くということです。ぼくは雑な文章を書くときなどはひらがなの比率を高めにしています。とくに、こと、とき、ものなどは一般的に漢字にするべきではないとされているので、もし漢字で書いていたのならば改めましょう。けっこう出てくると思います。

漢字にする、開くというのはけっこう個人の感性で決められていることが多いです。漢字にするかどうか迷ったらひらがなにしてみる、というのは悪くないかもしれません。

ちなみに、類似の手法として外国の人の名前などをアルファベットで書くというものもあります。カタカナ表記よりはアルファベットのほうが字数を稼げることが多いと思います。あと横書きならアルファベットのほうが見た目が映えます。

実はこの項目に限り少しひらがな多めにしていますが、意外に読めますよね? そういうものです。(補足:この項目では、とくに、けっこう、など、等をひらがな表記にしています)

一文を短くする

だから、であるが、等を用いてだらだらと続く文章はあまり美しくありません。それに加え、そのような文章は意味が曖昧になってしまったり、主述がねじれたりします。一般に一文が長くていいことはほとんどないと言って良いでしょう。

「でも、一文が短いのは論理的な文章もそうじゃない?」と思った方はご明察です。その感覚は正しいと思います。ですが、一文を短くすればある文節を複数回登場させることができるようになります。

それは主節です。

一文を短くし、更に主語を省略しないこと。これが文章の量を水増しする上で重要です。日本語は主語を省略しやすい言語ですが、これをあえて明記することで文章量が必然的に増えていきます。特に動詞が複数ある場合はこの手法を入れると文章が長くなるでしょう。

具体的に「○○が最初にあれをして、その後これをして、そして向こうに行った」という文章を考えてみましょう。この文章を分割してあげると、「○○は最初にあれをした。その後○○はこれを行い、そして向こうに行った」という感じでしょうか。さすがに三回連続で主語を出すと冗長すぎるので自重してますが、なりふり構わなければ最後のところも分割してよいと思われます。

上にも書いた通り、論理的な文章は一文が短い傾向にあります。したがって、この手法は論理的な文章を書いている人には適用しづらいかもしれません。

例示をする

抽象論だけでものごとが理解できる人は多くありません。数学を勉強している人たちでも具体例を通じて不慣れな概念を習得していきます。

筆者の頭の中では完璧なロジックだって読者が理解できなければ意味がないでしょう。少しでも抽象的な話をしているときは具体例を提示することを忘れないでください。

具体例考えるのは難しいですが、それがいかに的外れだったとしても文章は増えます。その具体例が適切かどうかは冗長な文を書く上ではあまり重要ではありません。良い例じゃないなと思ったら少し視点が違う具体例をもう一個書けばいいのです。それで二倍文章が増えます。

この文章で書かれていることくらいの抽象度であれば、積極的に具体例を挙げるべきです。具体例を挙げる具体例は少し思いつかないのですが、一応他の項目では何かしらの例示をしています。

まとめ

といった内容について見ていきました。実は、この文章自体が冗長になるように書いているので、これを参考にするといい感じに無駄な文章が書けるかもしれません。

ちなみにここまでで書くのに大体1時間しかかけていませんが、すでに3000字を超えています。(最終的には1.3hくらいで約4000字でした)慣れれば駄文の生成はこんな感じで素早くできます。まあ章分けされているから文章が書きやすい、というのもあるかもしれませんね。

雑談

ここからは教養卒論の話を見てちょっと思っていることを少しだけ。あまり綺麗にはまとまっていませんが。

本質だけで構成された文章って美しいとは思うんですけど、読みやすいかと言われるとそうではないんですよね。数学書とかなら読みやすいんですが、それは数学をするために文章を読んでおり、更に文章外の数式などが具体例になっているので例外です。

文章というのは人に物事を伝えるための道具なので、伝わりやすく書くというのは筆者に課せられている使命だとぼくは思います。

もちろん、言いたいことを文字にするのは重要です。しかし、その上で自分の言いたいことをわかりやすく構成するということも同じくらい重要です。後者の重要性にも気づいてほしいなと少し思っています。このテクニックはどちらかというとプレゼンとかに近いんでしょうかね。

最後に一つだけ補足しておきますね。今回は教養卒論に向けた話なので文章だけで完結させましたが、分かりやすくするなら図や表に頼るのももちろんありです。そっちのほうがより分かりやすいはずです!

ぼくの記事はこれでおしまいです。明日の担当はTom-iくんです。お楽しみに!

(この記事は4247文字(スペース抜き)です)

この記事を書いた人
masutech16

16/数理・計算科学/プログラマです。数学とゲームが好きで、最近はjs, golangをよく使っています。

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