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2018年3月18日 | ブログ記事

【新入生向け】東工大学士課程1年の授業について

この記事は新歓ブログリレー2018 3月18日の記事です。


新入生のみなさんご入学おめでとうございます!
こんにちは!traPのさくといいます!

さて、2018年に東工大に入学するみなさんは1〜7類に配属されると思いますが、一年のうちは共通の教養科目を中心に講義を受ける形になります。また、大学講義として専門的な科目を本格的に受け始めるのは2年次に “類” とはまた別の “系” に所属してからになります。そこで今回は私が1年で受けたものを交えて東工大の講義内容の紹介をしたいと思います。また、この記事の最後のほうに私が受講したものとコメントを少々載せるのでみなさんの今後の参考になればと思います。

ちなみに系所属のシステムについては去年の 世界一わかりやすい系所属解説+スコアアタックのススメ の記事を参考にしてください。私自身とても参考になりました。

数学

線形代数学

基本的な行列演算、行列式、ベクトル空間、線形写像、内積空間

微分積分学

広義積分、重積分、偏微分、数列、級数

東工大の1年次の数学では大まかに分けて線形代数学と微分積分学をやります。テイラー展開などの整級数展開やε論法なども微分積分学の範囲に入ってきます。個人的に前学期は高校数学の延長で後学期になって大学数学っぽい内容をやり始める感覚です。線形代数学では主に行列を扱い、個々の行列の意味・気持ち・性格などを理解してあげること、微分積分学では曖昧な言葉を厳密に数学で定義することが求められます。微積関連として学部1年の数学、特にε-δ論法に殺されないために の記事をおすすめしておきます。

ちなみに線形代数学第一の授業は必修ですが、第二の授業は必修ではなく選択科目となります。たまに第二受けない人もいます。

物理

力学

運動、エネルギー、角運動量、慣性モーメント

電磁気学

クーロンの法則、ビオ・サバールの法則、アンペールの法則、電場・磁束密度に関するガウスの法則、マクスウェルの方程式、電磁波

前学期に力学、後学期に電磁気学をどちらも必修としてやります。基本的に高校物理の見直しから始まり、そのあとに新しい概念が取り入れられる感じです。

また、1年の数学で特に触れられませんが様々な微分方程式を解いたり、全微分、線積分・面積分・体積積分、ベクトルの回転・発散なども普通に物理では出てきます。私の場合、物理の授業が1時間半数学の解説で終わるときもありました。

化学

無機化学

原子、周期律、結合、混成軌道、結晶構造、原子間ポテンシャル、電子のバンド構造、半導体、酸塩基、酸化還元、錯体

有機化学

混成軌道、有機分子の構造、酸塩基、結合の分極、有機化学反応・配向性、反応機構、共役

量子化学

前期量子論、ハミルトニアン、波動関数、箱中の粒子、水素原子、多電子原子、水素分子イオン、水素分子、LCAO-MO法

化学熱力学

状態方程式、熱力学諸法則、エンタルピー、クラウジウスの不等式、エントロピー、ヘルムホルツエネルギー、ギブズエネルギー、化学ポテンシャル

前学期に無機化学・有機化学、後学期に量子化学・化学熱力学をやります。直接化学に関わらなくても割と1〜7類全てに関連する分野だと思います。パソコンとかスマホとか使ってるならバンド構造理解しといたほうがいいんじゃないですかね(適当)。

試験のことをいうと、化学は全体的に教授によって難易度が分かれやすい気がします(いわゆる教授ガチャ)。まあこれは化学に限った話ではないかもしれませんね。時には諦めも大事(至言)。ちなみに4つすべて必修です。

生物

生命科学

セントラルドグマ、細胞の構造、がん、細胞の増殖、初期発生、形態形成、幹細胞、脂質、エネルギーと代謝、好気・嫌気呼吸、筋肉、神経系、3ドメイン、ウィルス、組織、器官、細胞内タンパク質、DNAクローニング、遺伝子工学、再生医療、遺伝と遺伝病、進化と系統、生態学

前学期に第一の1・2(必修)、後学期に第二の1・2(選択)をやります。1クォーターごとに分野が分かれているわけではないです。難易度もそんなに変わらない印象。上で内容をなんとなく抽出しました。後学期の3クォーターで生命科学の単位を落とし4クォーターで取らない人がちらほらいました。4クォーターで生命科学の教授が悲しそうだったので今年入学の方は4クォーターでも生命科学を取ってあげましょう。受けて損ということはないですし、何より教授陣が喜びます(要出典)。これからはバイオの時代ですよ(要出典)。ちなみに試験は全てマーク形式、全クラス一斉に行われます。教授ガチャも発生しません。ただ予備知識なしかつノー勉で突撃すると痛い目にあうのでそのつもりの人は後学期でとらないほうが無難です。

英語

各クォーターごとにそれぞれ英語第一から英語第四まで必修であります。教材は前学期・後学期ともにイギリス英語でした。あと、5月下旬頃に新入生全員に受けさせられるTOEFLのスコアで3クォーター以降の英語のクラスが振り分けられます。同時にReadingWriting系とListeningSpeaking系のどちらか一方を自分で選択します。前学期は入学時に振り分けられるUnitでとりあえず分けられるようです。

例年、東工大の学部生の9割超が大学院に進学するようですが、東工大の大学院では数年後に専門科目が全て英語での授業になるそうです。MSMの改革にはついていけない部分も多々ありますね(今年度から学長はMSですが)。大学だけで英語力が身につくかはお察しください。留学、しよう!

文系教養科目

立志プロジェクト

前学期1クォーターに週2必修であります。全東工大1年生が一堂に会し、様々な講師の方に講演をして頂きます。それから講演の数日後に学生同士少人数で議論するという形式で行います。いちばん印象に残っているのは池上彰氏の講演ですかね。私は記憶にありませんが確か学長も講演していたようです。

成績は合格か不合格のどちらかになります。この時間の中で一度書評を書くという課題が出るのですが、これを出さないと不合格になります。普通にやっていれば合格します。

文系選択必修科目

2〜4クォーターでは文系科目を3科目必ず受ける必要があります。人文学系14科目、社会科学系10科目、融合系10科目(科目数変わるかも)からそれぞれひとつずつ選ばなければなりません。受講定員があり、人気の科目は抽選になります。履修希望調査が入学後早めにあるので気をつけて下さい。私の周りにも2、3人忘れている人がいました。その場合、追加申告という面倒なステップを踏むことになります。


ここまで話をしてきましたが1年の必修科目はいままで出てきたもので以上で、単位にして全部で23単位です。ちなみに学士1年で取れる単位の上限は基本48単位前学期でGPA3.0(平均85点)を超えると後学期から52単位になります。また、系所属に必要な単位数は31です。詳細についてはこちら(再掲)。1年次は基本的に1科目で1単位(週1授業)ですがたまに2単位(週2授業)のものもあります。得点が2倍になる2単位の授業で高得点を取ると系所属に有利です。

ここから先では私が1年で受けたものだけですが軽く各科目について紹介したいと思います。太字は必修科目、太字以外は選択科目、マーカーを引いたところは2単位科目、†は類専門科目、※は系所属点に含められない科目(合否科目)です。類専門科目は私自身が5類だったので5類のものしか書けません。また、科目ごとのクラスによって内容がまちまちだったり今年も同じ内容をやるかは断言できないので、雰囲気だけでも感じていただければと思います。

※東工大立志プロジェクト
哲学A(人文学系)
科学史A(融合系)
政治学A(社会科学系)
英語第一
英語第二
英語第三
英語第四
微分積分学第一・演習
線形代数学第一・演習
力学基礎1
力学基礎2
電磁気学基礎1
電磁気学基礎2
無機化学基礎
有機化学基礎
量子化学基礎
化学熱力学基礎
生命科学基礎第一1
生命科学基礎第一2

微分積分学第二
微分積分学演習第二
(関数、ε-δ論法、連続性、平均値の定理、陰関数、テーラーの定理など。)

線形代数学第二
線形代数学演習第二
(ベクトル空間とか線形写像がメイン。行列の対角化が肝。)

物理学実験第一
物理学実験第二
(1年生は絶対に取るべき。内容的に物足りない人もいるかもしれないが、お得な科目。隔週授業。関数電卓があったらいい。スマホの関数電卓で十分かも。)

物理学演習第一
物理学演習第二
(こちらもおすすめ。隔週授業。私のところは事前に解いた問題で好きな問題を黒板を使って1分弱で解説する形式。発表回数は半年で1人平均2,3回くらい。講義と連動している。)

生命科学基礎第二1
生命科学基礎第二2
(好き嫌いが分かれる(分野的に)。多分嫌いな人が多い。でも講義は丁寧だから私は好きです。これからはbio(ry 試験は全て一斉マーク形式。)

宇宙地球科学A
宇宙地球科学B
(Aでは宇宙の変遷や恒星、あとは距離測定などの話で、Bでは主に太陽系の惑星、地磁気、潮汐力、断層の話。ほぼ毎授業の終わりに少し頭を使う計算問題が出る。試験で関数電卓使った。試験の出来が良くなくても割と高得点がくる科目。)

健康科学概論
(要約すると大岡山駅の階段を使おうという話。毎授業の終わりにちょっとした感想を書く。私のところは期末A4レポート1枚弱でほぼ90点くらいきました。内容は自分のBMIについて。私のBMIは16(唐突な自分語り))

※科学技術の最前線
(毎時間、違う講師の方に講演をして頂く。こちらは理系寄り。内容は1〜7類まんべんなく扱う。私のときは最後の授業で東工大出身の白川英樹氏による講演があった。)

情報リテラシ第一
情報リテラシ第二
(第一では東工大ポータルの話やメールサーバー、ファイルシステムの話とかをさらっとやった。第二ではgnuplot、TeX(テック、テフとも)の課題が出た。Macのterminal使うよ(iTerm2とかも良さみが深い)。東工大の推奨OSはMac。)

コンピュータサイエンス第一
コンピュータサイエンス第二
(Rubyを使う。第一ではアニメ作ったり暗号解読したり。第二ではソートアルゴリズム、浮動小数点数、計算可能性理論(P≠NP予想とか)の導入をやった。)

†5類リテラシ
(5類からいけるシステム制御系・電気電子系・情報通信系・情報工学系の紹介、科学技術倫理の話、残りの授業でなぜかディベートを少人数でしました。5類なら7割くらい受けていた印象。)

†科学技術の創造プロセス(5類)
†エレクトロニクス概論
(これらは本来電気電子系で1年間通してやるものをそれぞれ8回の授業でやってしまおうという企画。全部一度に理解する必要はない。普通にラプラス変換とかが出てくる。でも試験はとても簡単で暗記モノが中心。回路もそんなに複雑でないのでそこまで身構えなくてよい。“大岡山さくら”という電気電子系の公式キャラが学習をサポートしてくれる。)(新入生は「ソープ コーラ事件」でTwitter検索するといいかも。5類が限界集団である由縁の1つを推察できる。大岡山さくらも大概です。)
†情報基礎学第一
†情報基礎学第二
(第一では集合論、第二では組合せ回路、グラフ理論などをやる。私のところは東工大スパコンTSUBAMEの見学会とかCを使った実習とかがあった。ちなみに私の5類クラスを担当したのは@m_sekijima氏。)


化学・生物実験や他の英語科目、文系ゼミ、図学系、各類専門科目などここでは挙げられなかったものもTOKYOTECH OCWで一般公開されていたり、東工大の在学生の方のページにも時間割が載っていたりするのでいろいろ見てみると良いかもしれません。2019年には学院別入試になるので今後変わってくる部分もあるかと思いますが参考までに。それでは、よい大学生活を!


最後までお読みいただきありがとうございました。明日の担当はyoujoさんとなります。お楽しみに!

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この記事を書いた人
saku

traP17のさくです。プや数学などをしている。

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