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2017年12月10日 | ブログ記事

り!: ゼロから始めるボードゲーム制作

こんにちは。12月10日のAdCを担当するアヒルです。
昨年ボードゲームマーケットに初めて行って感銘を受け、「すごい!僕もゲームを作ってみたい!」と大興奮。

と心に固く誓ったのはいいものの、
でも作りた方が全くわからない!
となった皆さん。
あるいは最近のボドゲブームに触れて
ゲームマーケットには行ったことないけど同人ボードゲームを売ってみたい!
となっている皆さん。

皆さんが夢破れて-------------

とならないよう、同人ボードゲームの作り方をお教えしたいと思います。あなたもこの記事を読んで**り!**して行っていただけたら幸いです。


大事なこと

さて、初めてのゲーム制作に初めてのゲムマ出場。
色々とやることは多いけど、はたしてそれらを全て滞りなく行えるでしょうか?
・・・もちろん最初からそう簡単にはいきません。
でも大丈夫。先人の皆さんも一様に乗り越えてきた壁です。

大切なのは何でもかんでも「上手くやってやろう」とは思わないことです。

上手くいかない事は最低限どうにかなればいいのだと割り切りましょう。

幸いな事にインターネットにはこの記事よりも役に立つ備考録がたくさんあります。
先人の失敗を知り、二の舞にならないように注意したいものです。

既にあるゲームの良い要素は大いに参考にさせてもらいましょう。

全くのオリジナルゲームを作るのはとても難しい、というかムリです。
ゲームの要素に多少先人のリスペクトが混じるのは仕方ありません。


発注とかよく分かんないんだけど

基本的に最初の出品では50個以下の発注が良いでしょう。
「腐らないんだからまとめて注文したほうがお得じゃん?」とお考えの方もいらっしゃるかもしれませんが、
そもそも50個というのは初出展のサークルが容易に売り切れる量ではありませんし、後述するようにゲームの売り上げにはゲームの内蓉以外の多くの要素が介在しますから、作ったゲームが実際どの程度売れるのかを予想するのは大変難しいです。
何より、一度不要在庫を抱えてしまうと新しいゲームを発注するためのキャッシュが不足したり、大量の在庫を見て悲しくなります。初めての時は少な目の発注を心がけましょう。


説明書

説明書はゲームのルールそのもの。
説明書のわかりやすさは場合によってはゲーム内容そのものより大事です。
説明書の内容は何度も吟味して精査する必要があります。

印刷はカラーとモノクロ、どちらにもメリットとデメリットがあるので自分に合ったものを選びましょう。
カラー印刷で画像入りのものは値段こそ張りますがやはり判りやすいです。
モノクロはその逆、枚数が複数に渡るようならこちらもいいでしょう。その場合カラー版をwebに上げておくと効果的です。

ただ、どちらの場合も印刷は自宅の家庭用プリンターでやったほうが安上がりでいいと思います。


値段

これはシビアに決めていきたいところです。
ゲームマーケットの相場としては同人の小〜中規模サークルの場合、

コンポーネント20~100枚程度の小さいもの(ボーナンザぐらいのサイズ)で1500~2000円
東方ドミニオンぐらいの中くらいのもので2000~3500円
ドミニオンぐらいの大き目のもので4000~8000円
ぐらいだと思います。

・・・普通の企業の販売しているボドゲと比べると随分高いですよね。しかし、実際のところこれでもかなりカツカツなんです。
ゲムマにゲームを買いに行くような人はそれなりにこの辺りの事情を理解しているので、ここに書いてある相場の範囲の下限の方で販売すれば、少なくとも値段のせいで極端に売れなくなるようなことはないはずです。

そもそも企業の販売するゲームとコストパフォーマンスで勝負するのはほぼ不可能なのでゲームの内容や奇抜なコンセプトで差別化を図る方が建設的でしょう。


プロモーション

事前告知はTwitterでの#ゲムマ での投稿とゲムマ公式HPでの告知はやっておきましょう
また、余裕があれば動画での告知やプレイ動画のアップも効果的です。
ちなみに個人的に一番大事なのは試遊ありで応募することと新作コーナーに試遊を1つ投げておくことです。
申し込みの際、「出展ジャンル」を「ボードゲーム:スタンダード」にすることも忘れずに。


店員数

試遊台無し(一番小さいプラン)で当選した場合、サークルチケットが4枚と一般入場用カタログ1冊が送られてきます。そんなに人いる?って感じですが、経験から言えば販売、インスト用スタッフは2人ずつ最低4人いたほうが都合がいいです。商品説明と金銭管理を同時に行うのは難しいですし、そうでなくても買い物やトイレに行く時に複数人がその場にいなければ悲しいことになります。


つり銭

理想は500円*20個、1000円札*20枚、5000円札*4枚ですが、最低でもこの半分は欲しいです。
たくさんあっても損するわけではないので多めに用意しておきましょう。


最後に

ここまでこの記事をご覧下さりありがとうございます。ちなみにアヒルは同人ボードゲームサークル「クラウン協会」に所属しています。本サークルは来年の春のゲームマーケットで新作ゲーム「イースター」の発売を予定しています。
ゲムマに参加する予定の方、この記事を見て「ゲムマ参加してみようかなぁ」と思ってくださった方、ご縁がございましたら是非、「クラウン協会」にお越しください!

明日12月11日のAdC担当はglahamさんとmaboさんです。

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この記事を書いた人
ahiru

アヒルだよ。たぶんtraP唯一の経営工学系だよ。クラウン協会、ピンゾロゲームスというサークルで同人ボードゲームを作ってるよ。

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