こんにちは、2016年度入学情報工学系学部3年の山田です。
今更ですが新入生の皆さんご入学おめでとうございます。
さて、東工大に入学するにあたり、すべての東工大関係者が必ず読まなければならない「情報倫理とセキュリティのためのクイックガイド」というものがあります。以下のリンクから閲覧が可能です。
http://www.is.c.titech.ac.jp/infoliteracy/
本記事では、このガイドの、特に学生生活に必要となりそうなところを見ていきます。
メール,インターネットサイトの閲覧
インターネット上のサイトの閲覧、知り合いとのメール、危ないメールに気をつけよう、といった内容です。
インターネット上には危ないサイトがいくつもあります。ユーザーの情報を奪おうとするフィッシングサイトや、課金させることだけが目的の出会い系サイトなど、きりがありません。
このクイックガイドでは、そのようなサイトの見分け方の指標の1つとしてSSL証明書の有無をあげています。SSL証明書とは、とても簡単に言うと安全な接続のために必要なもので、これがあるサイトは、URLの先頭がhttps
となります。会員登録サイト等自分の情報の入力が必要なサイトで、https
で始まらないURLのサイトは信用しないほうがよいと思われます。特に情報の入力が必要とされない、他の多くのサイトはhttps
がないからといって必要以上に神経質になる必要がないと思いますが、よくわからないサイトは警戒しましょう。
また、友人へのメールで軽率に過激な発言をしたり、怪しいメールの怪しいリンクを踏んだりすると、大変なことになったりします。最近はメールを使用することはあまりないかもしれませんが、十分注意しましょう。
SNSやブログの利用
この章は特に読んでもらいたいです。
この章には、SNSを使用する全ての人々が常に胸に刻んでおくべき感動的で完結で素晴らしい標語が掲載されています。以下がその引用です。
- SNSは,プライベートな場ではない。
- SNSは,他人を非難する場ではない。
- SNSは,自分の行いを懺悔する場ではない。
- SNSでの発言は,取り消せないものと考えよう。
- SNS上の情報は,いずれ流出するものと考えよう。
- SNSでの発言の匿名性は,いずれ破られるものと考えよう。
- SNSの利用者には,善人のふりをした悪人もいることを忘れない。
- SNSでの不用意な発言は,激しい批判にさらされることもあることを覚悟しよう。
SNSを利用する際は常に上記の言葉を心がけましょう。
もしかしたらみなさんは上記のようなことを特に心がけず、あるいは重要視せずにSNSを利用しているかもしれません。しかし、SNSとは非常に危険なもので、なにか過激な発言をすると大多数から批判されるあ場合があります。近年ではそのような現象を「炎上」と呼んだりします。
炎上なんて他人事だと思っている方もいるかもしれませんが、東工大の学生や教員の発言がTwitter等で炎上したこともあります。十分に気をつけましょう。
研究者の倫理
この章で学生が心に刻んでおくべきことはレポートのコピペについてです。
以下のような記述があるので引用します
レポートや論文作成でのコピペが話題になります。剽窃や盗用というと重大さがわかりやすいかも知れません。レポートや論文作成で,他人の文書や写真図表等を適切に引用せずに切り貼りし,利用することは,剽窃や盗用となります。著作権の問題になるばかりではなく,研究者の倫理にも反します。
ついつい他人のレポートを書き写したいと思ってしまう人もいるかもしれませんが、それは立派なカンニングです。http://www.somuka.titech.ac.jp/reiki_int/reiki_honbun/x385RG00000350.html
によると、カンニングが発覚した場合、半期の単位が全て不合格になるそうです。また悪質な場合は停学や退学などもありえます。
コピペするなら提出しないほうがマシです。レポートや定期試験の不正行為は失敗したときのリスクを考えると期待値が負です(これは個人の感想です)。絶対にやめましょう。
問題が発生したときに
問題が発生したときに、情報倫理委員会に報告することができます。http://www.is.c.titech.ac.jp/infoliteracy/ethics/incident-report/
終わりに
とても簡単にまとめてしまいましたが、ぜひ皆さんには実物を熟読していただきたいです。
明日はnegさんの記事です、お楽しみに。