この記事は新歓ブログリレー2026 5日目の記事です。
はじめに
はじめまして。24Bのあきもです。入学当初からGalaxy Tab S9 FEというタブレットを使っていたのですが、最近Xiaomi Pad 6S Pro 12.4を使いはじめました。めちゃくちゃAndroidタブレットに詳しいというわけではありませんが、異なるメーカーのタブレットを使ったことで比較のポイントが少し分かるようになったので、新入生のタブレット選びの参考になればと思いこの記事を書いています。クソ長いですが最後までお付き合いください。
本当にAndroidがいいんですか???
ほとんどの人は素直にiPadを選んだほうが良いと思います。これは思考停止で言っているわけではなくて、iPadはみんな使っているから自分だけが変な罠にハマるリスクが低いという点で推奨できるということです。本当にAndroidにする必要があるのかは今一度考えましょう。iPadは高価だけど、その分リセールバリューも高いですしね。
それでもAndroidにしたいんだという方は、ぜひ自分にぴったりな1台を見つけましょう!
タブレット向けOSとしてのAndroidについて
ここ数年のAndroidは大画面デバイス向けに様々な改善を続けているので、Androidだからといって極端に使いにくいことはないと思います。また、僕はMacを使っていますが、ファイルの共有にはGoogleドライブやNearDropが使えるので(iPadほどシームレスではないにせよ)特に問題はありません。WindowsにはGoogle公式のQuick Shareアプリがありますし、最近はAirDropとの連携も始まりつつあるので、OS間連携の柔軟性的な面ではiPadより優れているでしょう。
身の回りをAppleデバイスで固めているなら流石にiPadを選ぶべきですが、スマホはAndroidとか、PCはWindowsとかいう場合にはAppleのエコシステムにロックインされないよう積極的にAndroidを選ぶのはかなりアリだと思います。
また、スマホと同じメーカーのタブレットにすると独自の連携機能を使えることがありますが、個人的にはAndroidでありさえすればメーカーは揃えなくてもQuick Shareで十分かなと思っています。
求めるタブレットの条件を考える
タブレットに何を求めるのかを明確にしておくと、比較する際に明確な基準ができて楽になります。僕の場合、
- ペンを使ってノートを取りたい
- 講義資料などをノートと並べて表示したい
- 軽くイラストを描きたい
といった感じです。逆に
- ゲーム性能
- エンタメ性能(音質とか)
は、あっても良いものの重視はしません。
タブレットを使ったことがない人はどこを重視すれば良いのかイメージしづらいかもしれませんが、ほとんどの大学生にとって大事なのは以下の2点だと思います。
ペンによるノートテイキング
紙ではなく電子媒体でノートを取ることのメリットはいくらでもあるのでわざわざ書きません。あとはPCを使うかタブレットを使うかの問題ですね。僕は一時期Typstでノートを取っていましたが、数式は普通に手書きの方が速いな〜と思ってやめました。数学のレポート類も、僕は手書きでないと考えがまとまらないのでタブレットで書いたものをそのまま提出しています。
紙のプリントが配られたりすることもありますが、Adobe Scanなどでスキャンすればタブレットで書き込めるようになります。
PCでノートを取っている人もそれなりにいるので、そういうことができる人にはタブレットは不要かもしれません。
ノートと資料を並べて表示
少し前に「紙のプリントが配られたりすることもあります」と書きましたが、PDFで配られることの方が多いです。教科書なしで教員が用意したPDFだけで進める講義も結構ありますし、教科書があっても補足資料や演習問題がPDFで配布されたりします。
PCで資料を見ながらタブレットでノートを取るという形でも問題はないですが、視線の移動が多くなったり講義室によっては机が狭かったりするので、タブレット1台で表示できたほうが快適です。
タブレットを使った勉強を極めるなら非常識さんの記事が参考になります(iPadですが)。

僕は今まで使っていたタブレットが小さかったので教科書の電子化まではしていませんでしたが、今年はやりたいですね。
ちょっと話が逸れましたが、タブレットを勉強用に使うなら
- ペンがストレスなく使えること
- 十分な画面サイズがあること
このあたりが重要になってくるということです。
画面サイズの目安
個人的な感覚ですが、最低でも12インチは欲しく、14インチだと大きい気がするので13インチ前後で選ぶと良いと思います。
また、アスペクト比も気にしておきましょう。例えば去年むつごくんが紹介していたLenovo Yoga Tab Plusは16:10だそうです。

世の中の多くの動画が16:9なのでそれに近く、映像コンテンツが画面いっぱいに表示されるという点では優れていると思います。一方で、ノートを取るなど文書の作成・閲覧を主目的にするのであれば、もう少し正方形に近い比率(iPadの4:3など)の方が、横画面でも縦方向に多くの情報を表示できるため使いやすいと思います。
性能について
勉強用に使うだけならそこまで高い性能は要りません。僕が以前使っていたGalaxy Tab S9 FEはGalaxy Tabの廉価版(Androidタブレット市場全体で見ると中価格帯)でしたが、ノートを取る分には十分だったし、イラストも超凝ったものでなければ描けます[1]。ただ、ヌルヌルというわけではなく、操作に支障がないレベルで僅かに引っかかるような感じはありました。
参考までに、Galaxy Tab S9 FEのスペックを記載しておきます[2]。
| SoC | Exynos 1380 (2.4GHz × 4, 2.0GHz × 4) |
|---|---|
| メモリ | 6GB |
| ストレージ | 128GB |
これを基準に、より快適な操作性や長く使える安心感を求めるなら一回り高いスペックのものを選んだりすると良いと思います。これより低いスペックのものを選ぶのはあまりおすすめしません。
ペンについて
これが一番難しいところです。タブレットの処理性能に関してはベンチマークなどで定量的に評価することができますが、「ペンが快適に使えるか」はレビューなどで実際に使っている人の声を参考にするしかありません。なので「レビューをいっぱい読みましょう」としか言えないのですが、その際に個人的に大事だと思う着眼点を挙げておくと
- ペンの充電は必要か/必要なら充電の方法(くっつけるだけで充電できるか)
- ケーブルが必要だったり、昔のApple Pencilのようなダサい充電方法を取らなければいけない場合、いつの間にか電池が切れていて困る可能性があるのであまり充電を意識せずに済むと良い
- ペンにボタンなどはあるか
- ペンと消しゴムを直感的に切り替える手段がないと地味にストレスが溜まる
- パームリジェクションの精度はどうか
- ペンを使っているとき、手のひらが画面に当たっても無視する機能のこと。これがカスだととてもストレスが溜まる
などといったところかな、と思います。一方で、筆圧検知や傾き検知レベルはよっぽどガチで創作に取り組むわけでもなければたぶん問題にはならないので、基本的に気にしなくて良いでしょう。
また、もう一つ重要なポイントとして、ペンや替芯の入手性も考慮しておいたほうが良いです。僕は必要になったことはありませんが、万が一紛失したり酷使によりペン先がすり減ったりしたときに代わりが手に入らないと詰みます。Apple Pencilならいくらでも流通しているしサードパーティの代替品もありますが、Androidだとこのあたりがかなり苦しそうです。
一応、僕が今までに使ったタブレットに関しては雑感を書いておきます。
Galaxy Tab S9 FE

この機種というよりはGalaxy Tab Sシリーズに共通することですが、Sペンが標準で付属しています。別途購入する必要はありません。ペンは充電不要で軽く、個人的にはApple Pencilよりも書きやすいと思っています。
その他の要件(ペンのボタン、パームリジェクション)に関しても完璧で、ペン入力の快適性に関して不満を感じたことはありません。使っているときはなんとも思っていませんでしたが、使わなくなると完成度の高さが分かります。
Xiaomi Pad 6S Pro 12.4

ペンは別売りのXiaomiフォーカスペンというものです。15000円ぐらい。
Apple Pencilを見たことがある方なら分かると思いますが、明らかにそれを意識したデザインになっています(そもそもXiaomi Pad自体がかなりiPadに似せて作られている)。僕は駿台でiPadをちょっと使ったことがあるぐらいでApple Pencilをしっかり使い込んだことがないので詳細な比較はできませんが、書き味はかなり似ていると思います。ちなみにApple Pencilの書き味はそんなに好きじゃないので、これは褒め言葉ではありません。
充電・ペアリングに関してはApple Pencil Proと同様にタブレット側面にくっつけるだけなので良いですね。ただ、それ以外の部分については結構不満があります。
ボタンがカスタマイズできない
ボタンが3つもついているのに、全部OS側で機能が割り当てられていて無効化することができません。ペン先の方から順に、
- 長押しでMi Canvasというアプリを起動し書き込める
- 長押しでスクリーンショットを撮れる
- カメラのシャッターを切るのに使えたり、長押しで仮想的なレーザーポインタになる
というボタンになっています。いらね〜〜〜〜〜!!!!
最初の2つのボタンは普通に押すだけだとPgUp / PgDownキーとして機能するようなので、例えばお絵描きアプリなどでキーボードショートカットとしてこれらのキーを割り当てれば一応ボタンを使うことはできます。しかし、GalaxyのSペンのように「押している間だけ消しゴムになる」といった挙動は実現できませんし、そもそもキーボードショートカットを設定できないアプリでは使えないのでかなり使い勝手が悪いです。
最近出たXiaomi Focus Pen Proではボタンが無くなった代わりにApple Pencil Proのようなジェスチャーで操作するようです。これにはデフォルトでまともな機能が割り当てられていそうですが、公式サイトにはMi Canvasアプリに関する言及しかないため他のアプリで機能するのかは分かりません。
3本指タップがデフォルトではできない
お絵描きアプリやノートアプリには、2本指でタップすると取り消し、3本指でタップするとやり直しができるものがあります。がしかし、Xiaomi Padではデフォルトの状態だと3本指タップができません。OS側で3本指タップがスクリーンショットの撮影に割り当てられているのと衝突しているらしいです。
以下の記事にあるように、ゲームターボの設定で対象のアプリをゲームに追加することで解決しました(OSの設定でジェスチャーを無効にする方ではなぜか解決しなかった)。

めでたしめでたし……かと思いきや、この設定をすると今度はペンが反応しなくなります。どうやらゲームターボの設定の「パフォーマンス>パフォーマンスモード」で「最適化されたタッチコントロールを無効にする」と使えるようになるみたいです。
パームリジェクションの精度が悪い
Galaxy Tabでは全く気になったことがなかったのに、Xiaomi Padでは明らかにパームリジェクションの効きが悪いと感じることが増えました。クリスタ以外のアプリではまだあまりペンを使っていないので、もしかしたらアプリとの相性の問題かもしれませんが。特に手のひらとペンで2本指タップしている判定になり取り消しが走るのがストレスフルで、クリスタでは2本指タップのジェスチャーを無効にしています。
それでいて、ペン先が画面の近くにあるときはタップが効かなかったりして使いづらいです。
Xiaomi Pad 6S Pro自体はタブレット単体として見れば非常にコスパが良く満足していますが、Xiaomiフォーカスペンの価格設定も踏まえてペン込みで評価するとそうでもないかな……。
アクセサリについて
カバーや保護フィルムの選択肢はiPadと比べると当然少ないので、自分が買うタブレットに対応したものがあるかは確認しておきましょう。たぶん全く無いということはないと思いますが。
また、カバーはかなり総重量に影響するので重さも考えて選びましょう。Galaxy Tabの純正カバーは重いです。
なお、キーボード付きのカバーなどは基本的には不要です。大学生ならどのみちPCは使うと思うので、わざわざPCではなくタブレットでキーボードを使う明確な理由がないなら買わなくて良いと思います。
アプリについて
もはやタブレットの選び方ではありませんが、iPadとAndroidの最大の違いはOS(≒使えるアプリ)なので大切なことです。特にノートアプリはiPadだとGoodNotesを使っている人が多いようですが、Android版のGoodNotesは評判が良くないので慎重に考えたほうが良いでしょう。
ノートアプリはたいてい独自のファイルフォーマットを使っていて他のアプリに移行するのが大変なので、将来タブレットを買い替えたくなったときに移行先のタブレットでもそのアプリを使えることが重要です。僕はつい最近までGalaxy Tab限定のSamsung Notesというアプリを使っていたのですが(無料なので……)、Xiaomi Padでは使えないので困っています。まぁ無料だから我慢できていただけでちょいちょい不満はあったので、これを機にFlexcilかStarNoteあたりを使ってみようかと思っているところです。
アプリの選択肢自体はたくさんあるので、大変ですが自分で色々調べたり試したりしてみるのが良いと思います。
おすすめの機種
ペンを使う前提だと、やはりGalaxy Tabを選ぶのが一番無難だと思います。画面サイズと性能のバランスを考えると、2026年3月時点ではGalaxy Tab S10 FE+が一番良いのではないでしょうか。最新のS11シリーズには13インチ前後のものがないのでちょっと古いモデルになっています[3]。とはいえ11万円近くするので、そこまで出せるならもう一踏ん張りしてiPad Air + Apple Pencil Proあたりを買ったほうが幸せになれるかも。
コスパを求めるならREDMI Pad 2 Proなどもスペック的には悪くなさそうですが、Xiaomi Padのペンへの印象がそんなに良くないので手放しでおすすめはできないですね。
使ったことがないメーカーのものを勧めるわけにはいかないので、これ以上は頑張って探してくれとしか言えません……。
おわりに
僕は別にAppleが大嫌いでAndroidを選んでいるわけではないので、この記事を書いていてiPadもいいなぁという気分になってきました。次に僕が買うタブレットはiPadかもしれません。
新歓ブログリレー、明日の担当は@ikura-hamuさんと@comaviusさんです。楽しみー
買い替えの主な理由は性能の問題ではなく、画面サイズです(10.9インチは小さすぎる……) ↩︎
【特集】期待の中価格帯Androidタブレット、Galaxy Tab S9 FEとPixel Tabletを比べてみる - PC Watch ↩︎
未発表のS12シリーズではまた13インチ前後のものが出ると言われていますが、出るとしても数ヶ月先なので現時点では選択肢には入れられません。 ↩︎

