この記事は夏のブログリレー23日目の記事です。
みなさんこんにちは、vPhosと申します。普段は曲を作っており、最近BMS制作などもしています。
今回は簡単に作れてなおかつ実践的な音を紹介しようと思います。シンセでの音作りとしてはかなり初歩の段階を説明するので、おそらく作曲をそこそこやってるよ~という人はもうとっくに知ってる内容だと思います。
はじめに:Vitalとは?
VitalはVital Audioという会社が出している現代的なウェーブテーブルシンセサイザープラグインです。特筆すべきは、無料で使えてなおかつ超高機能であるという点です。(一応有料版もありますが今回は特に説明しません。)
「超高機能と言っても、無料の割には、って枕詞がつくんじゃないの?」とお思いになる方もいるでしょうが、これに関しては有償のシンセサイザーと比較しても遜色ないほどの出来です。現代のシンセ環境は今年の3月にリリースされたSerum2が圧倒的な覇権を握っていますが、それがリリースされる前は、トップに近しいレベルの性能を持っていました。
下のリンクからダウンロードできるので、ぜひこれから作曲を始めよう!という方は是非ダウンロードしてみてください!
目次
今回扱う音はこんな感じです:
- Supersaw
- Pluck
- Acid Bass
- Beep
それでは一つずつ説明していきましょう。
Supersaw
SupersawというのはデチューンされたSaw波(のこぎり波)を鳴らしたものの事です。実践的には複数のオクターブを鳴らしたり、ノイズを重ねて高域をきれいにしたりします。
以下の動画のように設定すると良いです。
EffectについてはコンプレッサーでつぶしてEQでローカットしてあげれば十分でしょう。本当はもっと色々設定した方がいい気もしますが、用途によるところもあるので、今回はこれくらいで大丈夫だと思います。(使うときに何かしらの形で空間エフェクトをかけたほうがいいと思いますが。)
Pluck
Pluckは下のよう感じのポコポコしたかわいい音です。
先ほどのSuperSawに対してLowPassFilterをかけてEnvelopeで操作すると作れます。
メロディに使って良し、コードに使って良しの優れものです。
Acid Bass
Acid Bassは本来Roland TB-303という実機からなるミョンミョンとしたベースサウンドが始まりで、その特徴的な音から広くクラブミュージックで使われています。
普通のSaw波に対してBandPassFilterをかけて動かしてあげるとできます。これ以外にもやり方はありますし、やりようによってはドを鳴らし続けているだけでノリノリのAcid Bass Leadになるプリセットなどもあるので、色々調べてみるといいと思います。
エフェクトのDistortionは必須です!Pre設定のResonance強めのFilterをかけて、それを動かすと面白いですよ。
Beep
BeepはHi-tech full onなどでよく使われているような、ピみたいな音です。最近かなり流行ってて、Artcoreとかでも使う人を見かけますね。
今回は矩形波を使います。非常に短いエンベロープを使って音程を変えるとアタック感が出ておすすめですよ。
おわりに
いかがでしたか?正直今回紹介した音はVitalの機能の1割も使えてないと思います。ですが、それでもかなり実践的な音ではあったと思います。みなさんも是非Vitalを使って作曲してみてください!
明日のブログリレーは@Luke256さんです。お楽しみに!!