この記事は新歓ブログリレー 9日目の記事です。
これは何?簡潔に
ネット小説オタクbeferiaが、超ウルトラ厳選したアクが強く面白いネット小説を紹介します。飛翔。
もっと詳しく!(スキップ可)
思うに読者の視点としてネット小説の利点は、一般的に書籍化することはない二次創作や、同様に9割の人間にとっては全く刺さらないが、1割の人間には脳天を貫くような衝撃を与えるような作品が無料で読めるところだ。残念ながらそういった作品は評価の絶対数が足らず大きく評価されることはないためあまり浮上することもない。
本来このような自分に刺さる作品をネットの広大な海から探し当てるには、多大な労力を費やすことに...
その最初の一歩の手伝い、そして布教ができればと思いこの記事を作成。
もちろん、僕の趣向とこのページを見ているあなたとの趣向が合わない可能性もあります。というかそっちのほうが高いと思います。でも一瞬だし、何より無料で見れるので。全くギャグマンガ好きじゃないのに、こち亀全部買ってしまったみたいなことにはならないです。
作品紹介
比較的万人受けすると思ったものを先頭の方に、人を選ぶ作品だなと思ったものは下部に配置しました。文字数の目安は大体10万字で文庫本一冊です。あと無職転生みたいな有名すぎる作品は乗っけてないです。
リビルドワールド
ジャンル:SFサイバーパンク
文字数:約300万字(連載中)
https://ncode.syosetu.com/n9736dt/
書籍化、コミカライズ化、そして少し前にアニメ化が決定した、先史文明の滅亡後の世界を舞台にしたSFサイバーパンク作品。
描写が非常に丁寧で、特に戦闘描写は手に汗握る。
何よりネット小説では珍しく、読者とある程度共有することのできる世界観にプラスアルファというよりは、世界観がイチからカッチリと作られていて、超魅力的!
ストーリーもダレることなく、ずっとワクワクさせてくれる。
僕は僕の書いた小説を知らない
ジャンル:ヒューマンドラマ
文字数:11万字(完結済み)
https://ncode.syosetu.com/n7248el/
(2017年に書籍化)
二年前から1日ごとに記憶がリセットされる小説家の主人公が、自分の小説を完成させる話。
メメントみたいなテイストだけど、内容は全く違ってとにかく"アツい"作品。
二年前から自分だけ進むことができない、明確な解決の糸口はなく、そうして頭を抱えている間にも周りはどんどん先に進んでしまう苦悩、その苦悩すらも寝て起きたら忘れてしまう。
主人公は前へと進むことはできるのか。
学園無双の勝利中毒者
ジャンル:異世界ファンタジー
文字数:38万字(連載中)
https://ncode.syosetu.com/n7429fo/
(2022年に書籍化)
暗殺一族200年に1人の逸材、御杖霧生《みつえきりゅう》が辿り着いたのは、世界中から天才たちが集まる難関校『アダマス学園帝国』。
──そこは強者だけが《技能》を継承し、弱者は淘汰される過酷な学び舎だった。
いわゆる学園モノと言われるジャンル。
ガワ自体は見慣れたものなのでその分中身にとっつきやすく、そして腹の底から熱のこもった吐息が漏れる、そんなアチアチな作品。
作者は非常に文章の"流れ"を作るのが上手で、無機質な文字データでしかないはずの1文字1文字が、暴力的なまでに襲い掛かりその世界へと溺れてしまいそうになる。おススメです。
それでも平凡は天才を愛せるか?
ジャンル:ミステリー
文字数:24万字(完結済み)
https://ncode.syosetu.com/n6792em/
鷹閃大学。世界屈指の名門であるこの大学には奇人が多い。平凡は彼らとの交流に悩み、苦悩し、対立する。
圧倒的な構成力によって織りなされる学園ミステリー。
天才たちによって仕掛けられた罠を、平凡な主人公が『答え合わせ』によって解決してゆく。
多くを語るとネタバレになってしまうので、ピンと来た人は実際に読んでみてください。
異世界SF! FPS! 『カラフ撤退戦』
ジャンル:SF,アクション
https://ncode.syosetu.com/n0432fz/
文字数:34万字(完結済み)
ゲーマーなら慣れていて当然だった。唐突に、壮大で理不尽なミッションを与えられる事に。
次のそれは、世界を救う事。
キャッチーなタイトルとは裏腹に、アルティメットハードボイルドな作品。
立て続けに繰り返す命をBETした分の悪い賭け、終わりの見えないミッション、限界を突破しつづけたその先にあるのは。
異邦人、ダンジョンに潜る。
ジャンル:異世界ファンタジー
https://ncode.syosetu.com/n0260dj/
文字数:200万字(完結済み)
異世界にたどり着けたのは、ポンコツの人工知能とノンプロフェッショナルな一名。
試行錯誤を繰り返して、彼らは生きる、食べる、戦う。そして、ダンジョンに潜る。
(2019年に書籍化)
神話、SFを地盤とした異世界ファンタジー作品。
立ちはだかる障害に泥臭く、そして機転を利かせて紙一重で何とか前進する主人公の姿にアツくなれる。
物語が進むにつれて見えてくる、壮大で、そして救いの無いイセカイの全体像、物語後半の伏線回収は圧巻です。マジで面白い。
転生ごときで逃げられるとでも、兄さん?
ジャンル:異世界ファンタジー
https://ncode.syosetu.com/n7437dj/
文字数:117万字(連載中)
高校卒業から5年間、妹に監禁されていた俺は、やっとの思いで逃げ出した矢先にトラックに轢かれ、異世界に転生した。ようやくあの悪魔みたいな妹から解放される! そう思ったのも束の間、俺と一緒に死んでいた妹も同じ世界に転生していることを知る。俺は今度こそ妹の魔手から逃げ延び、幸せな人生を生きることを決意した。神様にもらった、世界最強クラスの能力を武器に。
(2020年書籍化)
異世界ファンタジーの顔をしたナニカ。
しいて言えばミステリーに近い。
この作品の凄まじさは、物語を何層にも包んで、それを破綻せずに進行することのできる、緻密な構成力で間違いない。
この狂気的とも言える作品を生み出した作者には尊敬を超えもはや恐怖さえ感じる。(もちろん滅茶苦茶好きな作品です)
この作品も多くを語るとネタバレになってしまうので、ピンと来た人はぜひ読んでみてください。
ここではありふれた物語
ジャンル:異世界ファンタジー
https://ncode.syosetu.com/n6359da/
文字数:700万字(連載中)
不遇な人生を歩んだ男、佐伯陽は、とある冬の日に、その生涯を終えた。だが、その死は、決して彼にとって、終末でもなければ、安息でもなかった。無限に繰り返される生と死の狭間で、彼は二度と生まれないことを望んだものの、ふとしたきっかけで、結局はとある世界に転生する。『世界の欠片』なる力を手にした彼が、探し求めるものとは……
700万字という圧倒的なボリュームで書かれた超大作のダークファンタジー作品。
主人公が不幸へ、不幸へと転がり落ちて、ようやく掴んだ小さな幸せも、指の隙間から零れ落ちてしまう。
作者の方が世界各地を旅行した経験を糧に、凄まじい世界観の作りこみが成されています。それ故のリアリティ。
かなりメッセージ性が強く、様々な命題を抱えたキャラクター達から確かなものを得て、主人公が一歩ずつ成長していく。そして主人公が成長すると共に読者にも気づきを与えてくれる、そんな作品です。
今まで紹介した中では一二を争うほど人を選ぶとは思いますが、一二を争うほど読んでもらいたい作品です。
終わり
後ろで紹介したのは、物語の後半になればなるほど加速度的におもしろくなっていく作品ばかりなのでぜひ最後まで読んでみて!(お願い!)
ほんとはもっと紹介したかったけど、多すぎても良くないので系統の被る作品や二次創作は泣く泣く削りました。
あと見当違いな作品紹介してたらごめんなさい。
明日の担当は@vPhos さんです。楽しみ~