この記事はVim駅伝の2/21用記事です。
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プロローグ
年に一度、世界中からいろんな人がvimのために集まる国際カンファレンスがあるという...
そんな巷で噂の†VimConf†に参加してきたので、レポを書こうかなと思います。
VimConf tiny参加記録
実を言うと去年にもVimConfは開催されていたのですね
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コロナ禍かからの復帰ということで縮小版といった開催みたいでした。
そこでの感想をかな~りざっくり記しておこうと思います。
なんてったって一年も前の事を、今回のVimConfの後に、それとなく思い出しながら書くわけですから、その情報の粒度はたかが知れております。それに濃厚な今回の参加記のお供になるはずなので、その前菜におさめておきます。
様々な発表があって、様々な新鮮な情報を一心に受けた事は覚えているのですが、その中でも今でも印象的だったのがmattn氏のBram Moolenaarの発表です。
Vimの開発者たる偉大な故Bram氏の過去等を取り上げており、とても面白かったです。創設者のお話...つまりは神話時代のお話をmattn氏から語られているような感じがして、その神話をそれとなく身近に感じて感動感激したといった感じでしょうか。
縮小版という事もあってか、日本語での発表が多かったのが地味にありがたかったかも。初めてのVimConfとして、自分にとっては丁度良かったかも:akane:
懇親会では即席のLTが開かれるわ、飯が美味いわで満足満足でした。
色々な人と話したりしたのですが、私†kamecha†のアイコンがある名札を見て、†traP†の方?みたいな話が広がった時には嬉しさが溢れんばかりでした。いやぁ、まさか認知してくださる方がいたなんて...†の知名度さまさまですな。
総括すると、とても楽しかったです!
はじめに
VimConfでの発表はありがたい事にアーカイブといいますか、発表の録画がUPされてるので、振り返って見るのに便利ですね。そう、VimConfが終わってある程度経ってから記事を書くのにもぴったしです。今回は録画を垂れ流しながら、こちらの記事を執筆しようかなと考えています。VimConf熱を再度温めながら執筆をするという...なんとも贅沢な嗜みですね。
といっても全ての発表に対し一つ一つ感想等を記述するのは面倒で寿司、発表全体を聞きつつ感じた事等を書き記すだけにしておこうかなと思います。
キーノート
キーノートとしてはVim開発体制についてと、自分だけの遊び場としてのNvimみたいな話だった印象があります。どちらも外国から来日した方々の英語での発表でして、それだけでなんかこう圧倒された感がありました。2023年のVimConf Tinyは日本人のみというか、どこかクローズドな印象があったのですが、今回はそんな事はなく、おおっぴろげで†国際カンファレンス†て印象ですね。
そんな国際カンファレンスですから、当然英語での発表が多くなるわけです。となると当然困るのは私のような英語できないマンです...。そんな私のような民を見越してか、運営さんは同時通訳用のトランシーバー?を配布してくれていました。これは感謝感謝ですね。チャンネルを切り替えると日本語・英語を切り替えられて、片方の耳で発表を聞きつつ、もう片方の耳からは同時通訳者さんの声を聞くといった、なんちゃって聖徳太子形式で発表を楽しむ事ができました。
Vimの開発体制等のお話では、Bram氏の優しい独裁者形式からコミュニティ形式への移行といったイメージを持ちました。ソフトウェアをただ作って終わりというわけではなく、webサイトの運営やらなにやらと他の仕事もいっぱいあり、それを一人でこなしていたBram氏、そして、それをどう繋いでいくかという現体制のお話でとても興味深かったです。
NeoVimを自分の遊び場というか箱庭のように扱い、より良いソフトウェアエンジニアになろう!といったお話は個人的にとても刺さりました。telescope.nvimというNeoVimでのデファクトのようなファジーファインダーの作者様がNeoVimとどう向き合ってきたか、どのようにプログラミングと向き合っていたかという姿勢は今すぐにでも自分にも適用可能で勝手に感銘を受けてましたね。
スピーカー
スピーカーセッションではVim本体機能等といったVimに近い話から、プラグインの作成といったVimとどのように連携させていくかといった話等々が繰り広げられていて、とても興味深かったです。特に印象深かったのが、Vim本体をいじって自作関数を作ろう!といったお話です。
実は自分、Vimのソースを読んで「はぇ~あの機能はこう実装されてるんやねぇ~」とか思ってた時期があったのですが、自分で関数を実装しようなんて事は考えた事もなかったんですよね。なので、Vim本体をいじって自作関数を追加して~~~なんて事に取り組んでるのを聞いててめちゃ衝撃を受けました。LSPだと不完全だからtagファイルを使ったりだとか、VimでVimのデバッグをするだとかの小技も聞いてて楽しかったですね。
あとセッションとは関係ないのですが、昼飯として運営さんが弁当を用意してくれていて、美味しかったですね。余ってた弁当を食べても良いよとの事だったので、肉の弁当と健康的な弁当の2種類制覇しました。程よくお腹いっぱいになって良かったです。
LT
Lightning Talksのセッションでは5分という短い時間とは思えないほどの情報量を一度にぐぉーと接種した感がありました。後でアーカイブと上がってる資料を復習する事が必須ですね。
あとLTの制限時間たる5分が過ぎた瞬間に「ごぉお~~ん」としたドラの音が会場に響いてびっくりしました。風のうわさによるとLTにドラの音は欠かせないとの事、LTの成り立ちに興味が出てきますね。
懇親会
LT終わったあとは†懇親会†があります。この懇親会、タイムテーブルを見ると二時間とたっぷりあるのですよね。こりゃぁもう楽しまなきゃ損ってもんですよ。様々な発表を聞いた後に皆が一つの箇所に集まって、飯やら酒やらを飲み食いしながら立ち話に明け暮れるという良い雰囲気のかたまりを楽しんでました。
ここで特筆すべきなのは、まず飯がうまいという事でしょう。巷の噂ではチケ代のうち結構な割合が飯代らしいとのこと...こりゃ楽しまなきゃですな。バイキング形式かつ、一つ一つの料理が手軽に食べられる感じだったので、食いながら色んな人と絡んでね~っていう雰囲気をやんわりと感じました。
飯以外の感想だと、お酒パワーも借りつつ色んな人とお話できたのが特に楽しかったですね。インターネット上でこちらから一方的に認知していた方々の現実での姿といいますか、本体といいますか、そういうのをこの目で確認できたのはこういうイベントならではですね。驚いた事に自分を認知してくれていた方々もいまして、嬉しさや戸惑いや恥ずかしさ等々が複雑にブレンドされた不思議な気持ちになりました。こういうのも良いですね。また、インターネット広しといえど、世間は狭かったりするようで、自分の同期のバイト先の方や、結構近くに住んでる方々もいて、かなりびっくりしました。日常で見かけた時は陰ながらエールでも送るとしますかね。
色んな人から色んなお話を聞いていたのですが、特に印象的だったのが技術系の昔話ですね。昔のVimにこれこれこういうふうにコントリビュートして~とか、自宅サバを~~とかとかのお話を聞いてました。やはり自分が経験してない事を聞くのはとても楽しかったです。
そして、最大のハイライトは懇親会がお開きということで、ぽつぽつと帰る方が出始める頃でした。それは、勇気を出してTJ氏に話しかけた事です!
「Can I take a photo to you ?」とかいう文法のぶの字もない謎の言語でアタックをかましました。そして、telescopeをdduと使ってるよ!良いプラグインをありがとう的な事を言った気がします。すると、うまく汲み取ってくれたようで、一緒に写真を取ってくれて、握手までしてくれました!とても嬉しかったですね。この右手は大事にしねぇとな、と思った瞬間でもあります。この右手でキーボードを叩いて自分も何かプラグイン作るかぁ~~
エピローグ
参加賞としてVimConfの印が入った木製?の栞をもらえたのですが、これかなり良かったです。技術書を読む時に使ったり、涼宮ハルヒの劇場を読む時に使ったりしてました。やはりこういうオタクグッズは実用性あるのが良いですよねぇ。わたくしクリアファイルなり栞なりといった使えて嬉しいグッズが好きです。
また、Vim-jpラジオではVimConfの裏話だったりのアフタートーク的somethingが聞けて、それはそれで面白かったです。VimConfが終わった後の足でそのまま収録したのだとか...
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総括するとVimConfは色々な刺激を受け取れてとても有意義な時間の使い方だったなぁ~と思います。一日中缶詰されて、Vim漬けなんて日はこういうイベントでもない限りそうそう無いでしょう。幸運な事にギリギリ学生枠でチケットを取得できたのも良かったです。半額くらいでGETできたのはお財布に優しくて嬉しい。
本記事の自分語りを眺めてVimConfに興味を持ったそこのアナタ!
参加してみると良いことあるかもしれませんよ!