このブログ記事は夏のブログリレー 22 日目の記事です。
potato167 です。競技プログラミングガチ勢です。
あの ICPC WF 2023 から 5 ヶ月しか経っていませんが、次の WF が始まります。
開催期間は 2024/9/15(日) から 2024/9/20(金) です
この記事では 2023/2024 年シーズンの ICPC WF について軽く説明をします。
ICPC WF のホームページ(毎年更新される)
https://worldfinals.icpc.global
ICPC とは?
同じ大学で 3 人 1 組のチームを組んで競技プログラミングの問題を解こう!
いい成績を出すと世界大会に招待されるぞ!
AtCoder などで定期的に開催されるオンラインのコンテストとの違いは主に以下の通りです。
- チーム戦
- 3 人で 1 台のパソコンを使う(バグったらコードを印刷して交代をする)
- ネットの検索は制限されている
- ライブラリは紙で持ち込む
- 歴史が長い
- 5 時間で 10 問強を解く(AtCoder は 2 ~ 3 時間で 6 問)
- 問題文が全て英語
ライブラリを要求するような問題が出にくいのが特徴です。
大体以下のスケジュールで日本の予選が開催されます。
- 7 月 国内予選(各々の大学でオンラインで出る)
- 12 月 Yokohama 大会
- 翌 2 月 Asia Pacific 大会 (前回はベトナム次回はシンガポール)
- ?? 月 World Finals
詳しくはこちらから
World Finals とは
各地の予選を勝ち抜いた 130 チームくらいが集まって世界一を決めます。
日本からは 3 ~ 4 チームくらいいけます。
すごい豪華な大会で、大会期間の 5 日間のホテルやご飯は大会側が全部用意してくれます。すごいことです。飛行機は各自で取る必要がありますが、日本の財団が 1 人 20 万円の渡航費の支援をしてくれます。いつもありがとうございます。
競技本番は 1 日だけですが、様々なイベントや観光が用意されています。大会日程も長いので 4 月の WF ではホテルでダラダラする時間もありました。スケジュールが忙しい Asia Pacific とは大違い!
自分の今までの結果
2020 : 国内予選落ち
2021 : Yokohama 18 位
2022 : Yokohama 1 位 / WF 10 位
2023 : Asia Pacific 6 位 / WF ??? 位
2020 年はまだ AtCoder のレートが低く、黄色下位だったし 2021 年もまだ橙だったので、特に目立った結果は出ず。赤になってから東工大最上位チームに入って順当に結果を出した感じですね。今回で 2 回目の WF なので、これで自分の ICPC は終了です。なんだかんだで寂しいね。
出場チーム
-
東大 Speed Star
- noimi
- SSRS
- Segtree
-
京大 KUB1sharp
- cn449
- sheyasutaka
- physics0523
-
東工大 tonosama
- noshi91
- Hemimor
- potato167
-
阪大 kotamanegi_marunage
- vwxyz
- kuhaku
- kotamanegi
是非とも応援お願いします。
競技は日本時間で 2024/9/19 (木) の 15:00 - 20:00 です。競技終了 1 時間後にはもう表彰式が始まるっぽい。
海外チームを含めた選手リストはこちらから
https://codeforces.com/blog/entry/129887
賞金
Yokohama 大会はほとんど賞金が出ないですが、WF は多額の賞金が出ます。
順位賞金
- 👑 1 位 : 15000 ドル
- 🥇 2 ~ 4 位 : 7500 ドル
- 🥈 5 ~ 8 位 : 6000 ドル
- 🥉 9 ~ 12 位 : 3000 ドル
3 人で山分けです。
Asia Pacific も 12 位まで賞金がついていて、我々のチームは 6 位で 400 ドル(と Huawei のイヤホン)だったので、賞金が全然違うことがわかります。
FA 賞
問題を一番最初に AC(正解, Accept) することを FA(First Accept) といいます。
各問題に対して賞金が付けられていて、FA したチームは 1 問につき 1200 ドルがもらえます。また、最初に FA したチームは 1200 ドルに加えて 300 ドルもらえます。
例えば 2022 年の優勝チームは 3 問 FA していたので 18600 ドルもらっています。(すごい金額...)
前回は 10 位かつ全体 FA だったので、4500 ドル(1 人 1500 ドル)もらえました。
マル秘情報!!
4 月と大して変わらないだろうと思いながらICPC のスケジュール(毎年このページが更新されます)を眺めていると、"CLI Presentation" という見慣れない文字列が...
なんと! maroonrk さんや tourist などの競プロ著名人が競プロについて講演してくれるらしいです!しかも Youtube で配信付き。詳しくは以下のリンクをご覧ください。
終わりに
これだけ規模が大きく、格が高い大会に参加するチャンスはなかなかないのですが、運よく 2 回目の参加権を得ることができました。いい結果を残したいです。そうじゃなくても楽しみたいです。
これから ICPC に参加する方は是非 World Finals 目指して頑張ってください。
夏のブログリレー、明日の投稿者は @Naru820 です。お楽しみに!