この記事は、traPアドベントカレンダー2023、7日目の記事です。
こんにちは。23Mの@mazreanです。SysAd班でtraP Collectionというアプリケーションのバックエンドの開発・運用などを行なっていました。
今回はGo Conference mini 2023 Winter IN KYOTOでLTをしてきたのでその参加記です。
Go Conference miniとは
各地域のGo言語コミュニティが運営・実施をするGo言語に関するカンファレンスです。去年はSendai.goが開催により開催され、今年はKyoto.goにより京都で開催されました。
LTの内容
自分は「インターフェースのラッパーを作る際の落とし穴」というタイトルで発表しました。
インターフェースをラップするとき、注意しないと「計測を仕込んだだけのはずなのに、アプリケーションが動かなくなった」といった事態が起きるというお話です。
資料はこちらです。
動画のこのあたりからが自分の発表になっています。
当日、HDMIからUSB type-Cの変換アダプタを忘れてしまい、その場で借りた関係でごたごたしてしまいご迷惑をおかけしました…(変換アダプタを貸してくださったujiさん、luccafortさん、本当にありがとうございました)
気になった発表
Goにおけるcall graphを用いた大規模コードベースの影響調査
データマイグレーションの際の影響波及分析にCall Graphを利用した事例の話。
自分は修士の学生なので当然研究もしているのですが、実は研究テーマが影響波及分析だったりします。この手の技術を実際に開発で使った事例を聞くことは少なかったので、かなり興味深く聞いていました。それとともに、割と影響波及分析周りの技術は研究されていたりするので、そちらの話も取り入れてみても面白いかも、と思ったりしていました(「software impact analysis」とかで検索かけると結構いろいろ出てきます)。
このあたりの話、懇親会で面白い話ができそうと思っていたのに懇親会で話した時には完全に忘れてしまっていたのを後悔しています…
日時処理の新スタンダード: Synchro によるタイムゾーン安全、楽々開発
自分の発表の直前だったので全体を見れてはいないのですが、Code-HexタイムゾーンをGenericsで管理できる日時処理ライブラリSynchroについての発表です。
Zennの記事を見たときにも、誰もが一度はタイムゾーンの問題を解決してくれそうで面白いと思っていたのですが、そこからさらにISO8601への完全対応やcontextでの時間固定などのGoのtimeパッケージを毎回ラップして対処していたかゆい部分に手が届くなるようになっており感動しました。
自作キーボード基板をいただいた
sago35さんに懇親会でsgkeyという自作キーボードキットをいただきました。
久しぶりに電子工作をやりたくなってしまい、東京に帰ってすぐに秋葉原へ行って追加で買わないといけない部品を調達して組み立てました。
はんだ付けするのがかなり久しぶりだったのでXIAOにピンヘッドをつける際に隣のランドとつながる事故もありましたが、無事吸い取り線で修復できて動くところまで持っていけました。
その後、https://vial.rocksでキー配列を変えたり、TinyGoのファームウェアのコードを見て遊んだりして、自作キーボードの面白さを感じました。
かなり楽しかったので、本格的に自作キーボードやってみようかという気分になっています。
学生枠について
luccafortさんのブログの登壇者枠についての議論を見て、自分が学生枠から受けた恩恵を絶対に書いておいた方が良いと感じたのでここで書いてしまいます。
実は自分は今回のGo Conference miniに応募するかかなり迷っていたのですが、最後の一押しになったのが学生枠だったりします。
悩んでいた理由としては、参加にかかる費用が大きいです。京都までとなると学生にとってはそこそこ大きい出費となってしまう上に、特に大学から補助が発生したりもないため完全に自己負担になります。また、プロポーザルが通らなかった場合はオンラインで視聴できるのを考えるとほぼ交流と懇親会のために旅費数万円を払う形になり、かなり参加するか迷いがありました。
ただ、そこで学生枠があったことが大きく後押しになりました。学生枠があることで通る確率が大幅に上がることが予想できたため、東京から遠征して参加することを決断できました。当時の心の揺れ方を考えると学生枠がなければ自分はあの場にいなかったんじゃないかな、と思っています。
また、学生枠では落ちても一般枠でもチャンスがあることで、悩むことなく学生枠で応募できたのもよかったです。Go Conferenceのプロポーザルを出すときにはチャレンジ枠と通常の枠のどちらで応募するかわりと真剣に悩んだので、プロポーザルを考えるのに集中できるようになる効果は実際にあったと思っています。
実際に参加してみて、発表経験としてもオフラインでの交流という観点でも現地に行けて本当に良かったと思っています。
公平性などの問題もあると思うのでこれだけを見て一概に良し悪しは決められないことだとは思いますが、今回少なくとも学生枠があったことでプロポーザルを出し、良い経験をした学生が1人いたということは是非伝えさせていただきたいです。
感想
今回オフラインで参加してみて、いろいろな方との交流ができ今後を考えるうえでも技術力の面でも非常に良い経験になり、非常に楽しかったです。
改めて、運営の皆さん、本当にありがとうございました!
アドベントカレンダー2023の明日の担当は@ikura-hamuと@ramdosです。お楽しみに!