こちらは、アドベントカレンダー2023 13日目の記事です。
はじめに
1日目はどうも失礼いたしました。YHz / イキリ虻です。
1日目はあのような醜態をさらしましたが、本日の私は一味違います。本日の私はスーパー考察マンです。スーパー考察マンというのは、スーパーな考察をするマンです。
今回は何についてスーパーな考察をしていくかと申しますと、よく物語などで描かれるところの、現実に異能を追加した世界と、異世界の違いについてのお話です。
考察というより定義が主になるかと思います。
その定義をしたら例のごとくゲーム紹介をします。Hgame班員なのでね。
異世界とは
まず、皆さんは異世界といわれて何をイメージするでしょうか。おそらく中世ヨーロッパ風の、現代日本とは似ても似つかないような世界が想像されたと思います。多分主人公が交通事故とかに遭って転生させられるやつ。
あれのことを異世界と呼ぶこととしたいのですが、ここで1つ問題が生じます。では、現実で異能を使える世界は異世界ではないのだろうかと?
異世界ではなさそうですが、現代日本であるというには問題が生じそうです。現代日本にはそもそも存在しない物質が定義されていたりして、SF作品も現実準拠であるというべきではなさそうです。これらの作品の舞台である世界を、「準現実」と呼ぶことにしましょう。
準現実を用いる理由
さて、準現実を舞台として用いるからには、なにか描きたいものやテーマなどがありそうです。
ちなみにどんな物語でもそれは明確です。テーマが現実でやるフィクションだからですね。
要は、世界観設定としてやりたかったからやってるわけです。でもたまにその設定要る?みたいな設定もあったりしますね。難しいところです。
セカイ系
準現実を舞台としている物語の中で、最近ちょっとはやっているのはセカイ系でしょうか。セカイ系というのは、「主人公(ぼく)とヒロイン(きみ)を中心とした小さな関係性(「きみとぼく」)の問題が、具体的な中間項を挟むことなく、「世界の危機」「この世の終わり」などといった抽象的な大問題に直結する作品群のこと」(『波状言論 美少女ゲームの臨界点』より)で、これにもごく小さな関係性が世界の終わりに直結するという突飛な発想を準現実に追いやることで解決しているパターンですね。どちらかというと突飛な発想だからこそ準現実に分類されるといった方が正しいでしょうか。
さて
お察しの通り、この記事ではセカイ系のヴィジュアルノベルを扱います。
ポストイメージは扱いたかったけど夏に扱ったのでさすがに扱うのをはばかったイハナシの魔女です。
GINKA
まずご紹介するのは、FrontWingから今年の10/26に発売されたGINKAです。
ATRIのコンビということでかなり出来が良く、丁寧に描かれたセカイ系の作品でした。
オタク的な視点で見ますと、ヒロインは『ぼっち・ざ・ろっく!』の喜多郁代の声優である長谷川育美さんで、彼女が歌唱している主題歌も必見です。
私は実は紺野アスタ氏の作品をATRIとGINKAしかやっていないので詳しいことは控えますが、氏のシナリオはサブキャラの魅せ方がうまく、読破後も全員印象に残ります。
まあ、読破直後は"GINKA"のことしか頭にないんですけどね。
アインシュタインより愛をこめて
次に紹介するのは、Glovetyから2020/10/30に発売されたアインシュタインより愛をこめてと、続編で、2021/9/24に発売されたアインシュタインより愛をこめて APOLLOCRISISです。絶対にAPOLLOCRISISまでやってください。
どういうことかといいますと、実はこのゲーム、アインシュタインより愛をこめてまでだとかなり尻切れトンボで腑に落ちない終わり方をします。このライター、よくこういうことをします。
しかし、APOLLOCRISISでは、その展開を上手に吸収し、落としどころとしてもきれいなところまで進めてくれます。はじめからそれをしてくれ。
でも、2本もフルプライスゲームを買うなんて高いんじゃないかと思ったそこのあなた。ご安心ください。APOLLOCRISISは無料で公開されています。
世間では賛否両論ですが、私は個人的に結構好きな作品です。
おわりに
え、2作品じゃ少ないって?許してください。夏の記事でもセカイ系を扱ってしまってもうネタがありません。
これまでに紹介したことなかったやつを紹介したので許してください。
明日はKirby0717さんの記事です!楽しみ~