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2022年3月17日 | ブログ記事

【SEO】まとめっ記事ぽい文章を書くのは難しい? webライティングのコツを徹底解説

世の中に薄っぺらいまとめ記事が溢れる昨今。あなたもアフィリエイトで一山当てたいと思ったことがあるのではないでしょうか? この記事では、今まで合計120本以上Web記事を書いてきた筆者が、Webライティングを行う上で必ず知っておきたい重要なポイントについて徹底的に解説します。この記事を読んで、是非あなたもWebライターへの一歩を踏み出しましょう!

※筆者は現在Web記事のアフィリエイトはしていません。あくまでもアルバイトとしてWeb記事を執筆しています。なお、本稿は「新歓ブログリレー2022」9日目の記事です。

この記事のポイント

基本的なテクニックとお作法

文末は「です」と「ます」を交互に使う

Webライティングでは、文末に「です」と「ます」を交互に使うことが基本です。もし文末に「です」が連続して使用されていると、文章全体に幼い印象を与えてしまうからです。タラちゃんみたいです。「ます」が連続している場合にも違和感を抱くはずです。いずれにせよ、文末は出来るだけ前後の文と連続しないよう注意が必要です。

もちろんこれはただの原則で、例外もあります。例えば、文末を「〜しましょう」「〜ありません」といった形にすると、このルールを回避することが可能です。また、意図せず文末が連続してしまった時に備え、私は文末を調整するテクニックをいくつか持っています。例えば、「できます」という文末の意味を保ったまま文末を「です」に変えたいときは、「可能です」と修正すれば文末が連続しません。自然な流れの文章を書くためにも、文末の引き出しを増やすとよいでしょう。

助詞の連続を避ける

不自然に助詞に連続がある文章は、読者に強烈に違和感を与えます。特に連続させてしまいやすい助詞は「の」です。特に堅めのテイストの文章の執筆時に連続させてしまいやすいので、気をつけましょう。リンカーンみたいですね。

助詞の連続を避ける最も良い方法は、言い換えを探すこと、特に品詞を調整することです。上の段落で示した例である「堅めのテイストの文章の執筆時」は、「堅いテイストで文章を執筆する時」と言い換えられます。

ただしこのルールも感覚的なもので、例えば「象の鼻の長さ」のように2回連続で「の」が出現しても違和感を抱かないケースもあります。

日本語は可能な限り正しく使う

さて、突然ですがここで問題です。以下の文章には日本語の誤りが何個含まれているでしょうか?


「こんにちわ。」採用面接の応募者が入室してきた。エントリーシートによると、彼はコミュニケーション能力に自信があるらしい。趣味はバトミントンと野球観戦で、大学時代に力を入れたことは研究か…なるほど。履歴書によると、好きな食べ物はブロッコリーとアボガドで、セロリが嫌いらしい。普通履歴書に好きな食べ物を書くか?近頃の新卒社員はどうも常識が通用しない。このような応募者が増えると、我がブロッコリー商事の人事部としても会社の行く末に一抹の不安を抱かざるおえない。

↓↓スクロールすると答えがあります↓↓

正解は8個です。全て見つけられましたか?

「こんにちわ」→正しくは「こんにちは」です。
「」の文の最後に「。」は不要です。
「」の次の行は1段落下げて始めるのが原則です。ただし、文頭が「と言った」など台詞を直接受ける場合、段落を下げない流儀もあります。
バトミントン→正しくは、「バドミントン」です。
…→「…」は通常「……」のように2つ続けて使用します。ダッシュ記号「―」も同様です。ちなみに、「・・・」といった表記も本来は正しくありません。
アボガド→正しくは、「アボカド」です。
?→通常、「?」や「!」の後には全角1スペース分の空白が必要です。
おえない→正しくは「を得ない」です。

もちろん文章の流儀には流行り廃りがありますし、言語は流動的なものです。若い読者の場合「おえない」という表現に違和感を抱かないことも多く、そういう意味では文章の表現を縛りすぎるのはよくないことなのかもしれません。とはいえ、Webライターとして幅広い層へ文章を届けていく上では、このような知識があるのとないのとでは雲泥の差が生まれます。間違いを過度に恐れたり、いわゆる日本語警察になったりする必要はありませんが、一般的に正しいとされている言葉遣いはぜひ頭に入れておきましょう。

「なります」病

現代のWebライターが抱える病の一つに、「『なります』病」が挙げられます。丁寧な印象を与えるからか、文末に「なります」「なってきています」「していきます」を多用するWebライターが増えてきています。もちろんこれらの言葉が適している場面もありますが、これを多用すると文章は非常に読みづらいものになります。これらの言葉を使うためには、前後と連続していないかどうかよく気をつけることが必要になってきます。ここまで連続させると流石に違和感を覚えると思いますが、不必要に「なります」を多用したWeb記事は最近多くなってきています。

この問題は、意識次第で簡単に改善することが出来ます。そもそも、多くの文において「なります」「なってきています」は不要な場合が多いです。「必要となります」は「必要です」と言い換えられますし、「増えてきています」は単に「増えています」で十分通じます。臨場感を出すためにあえて「増えてきています」と書くのは良いかもしれませんが、使いすぎには十分気をつけましょう。

さらにまとめっぽくするために

数字を効果的に使う

アメリカのフォートミル大学で行われた研究によれば、数字を使って行われた商談の成功率は、数字を一度も使わずに行われた商談の成功率に比べて3割程高かったそうです。別の研究グループは2010年、「数字を3回以上使っている広告はそうでない広告に比べ有意に集客効果が高かった」という研究成果を発表しました。また、ビジネスの世界では、1つの話に1つずつ数字を用いる「ワン・フィギュア・テクニック」が常識とされています。

全部ウソです。フォートミル大学なんて大学は存在しません。話に適当な数字を盛り込むのは詐欺師もよく使うテクニックなので気をつけましょう。

テイストを調整する

執筆する記事の分野にあわせて、文章のテイストを調整するとさらに「まとめっぽい」記事を書くことが可能です。文章のテイストを調整する手段は主に2つあります。

1つ目は、カタカナ語や漢字の熟語の比率を調整する方法です。例えばテクノロジーに関係する文章を書く際には、意識的にカタカナ語の比率を高めます。シンプルかつパースウェーシブな、ウィットに富んだセンテンスを目指しましょう。やりすぎるとルー大柴になります。反対に、金融や法律に関連する記事を書くときは漢字の比率を高めると良いです。

2つ目は、その分野の専門用語やよくある言い回しを積極的に使うことです。例えばコンサルの分野では「ソリューション」「ナレッジ」「ノウハウ」、ITの分野では「一気通貫」「アジャイル」といった単語がよく使われます。このような、いわゆる「よくある言い回し」を用いると文章に説得力を持たせることが可能です。平たく言えば、使うだけで記事全体が「それっぽく」見えるようになります。おそらくこれらの単語は多くの人にとって「見れば分かるけど自分では使わない」単語でしょう。このような領域に属する単語を「使える単語」としてストックしていくことが、Webライターとして記事を書いていく上では重要です。

その他のよくあるテクニック

この他、記事が単調になることを防ぐ工夫として「体言止め」「否定」の2つがあります。

体言止めは、記事の冒頭やトピックの冒頭でよく使われるテクニックです。この記事の冒頭でも使っていますが、体言止めを効果的に使うと記事に起伏を持たせることができます。もちろん、やりすぎには注意が必要です。フリースタイルダンジョンみたいになります。

あえて主張に近い内容を一度否定することで、本当に言いたい内容を際立たせるというのも常套手段です。そもそもまとめ記事は建前上「中立」で、あくまでも第三者の観点から商品やサービスをレビューします。「実は一つだけ、おすすめできないポイントがあります」などと一度否定すれば、記事全体としての信頼性が高まり、より説得力のある文章となるでしょう。

いかがでしたか?

この文言が使い古されているという印象はもちろん書く側の間でも共有されており、最近はむしろ見かける頻度が減ってきている印象があります。まとめ記事を書く機会がある人はもちろん、そうでない人もインターネット上に溢れるチープな情報源に惑わされないための護身手段として、この記事の内容を参考にしていただけたら嬉しいです。

次回の新歓ブログリレーは@mehm8128君の記事です。お楽しみに。

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この記事を書いた人
toruthi

情報工学系 DTMとかタイピングとか

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