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2022年2月15日 | ブログ記事

2021年度学士1年講義感想

情報理工学院1年のseasonです。一年の振り返りとして講義の感想を書きます。

全体のこと

東工大には様々な学院がありますが、一年の間は一部の専門科目を除いて講義の内容はほぼ共通です。また、学院とは別に学院内でのクラスと、学院混合のユニットというのに割り当てられます。全員必修の科目などでは複数のクラスに分かれてそれぞれの先生の授業を受けるのですが、学院内クラスやユニットごとにどの授業を受けるかが指定されます。多分変えたかったら変えられると思うけど。先生ごとに成績の評価も異なります。試験を行うクラスもあれば最終レポートを課されるところもあります。あと試験やレポートの採点は多くの場合返ってきません。これは結構残念だった。
科目には科目コードというのがついているのですが、一年は100番台科目しか取れません。

英語

英語の授業は全部英語でした(泣)。BORが辛かった。

文系教養

†東工大立志プロジェクト†[1]

人気がない。色んな人の話を聞いて他の人と話し合う。初回が池上彰氏だった。科学技術倫理の話とか問を立てる(?)話があった。読書レポートはトーマス・クーン『科学革命の構造』で書いた。結構面白かった。

人文系:表象文化論A

表象文化論というのは絵画とか映画とかの色々な観点から文化というものを脱領域的に論じる分野だそうです。絵とか映画の話があった。先生がジョナサン・クレーリー『観察者の系譜』という本を紹介していたので読んでみたら結構面白かった。最終レポートでわけ分からんことを書いたので微妙な点数だった。

融合系:社会モデリングA

文系教養なのに数学できないやつは帰れって言われます。社会モデリングって科目名他で使われないからあれだけど、社会的選択理論の授業です。つまり投票にまつわる数理的な内容を扱います。ゲーム理論の基本的なことをやって最終的にアローの不可能性定理の説明をします。9割来たので嬉しい。

社会学系:政治学A

ナショナリズムの話だった。なんかエヴァを見た。


  1. 科目名に†は付いてないです。 ↩︎

数学

線形代数第一/第二

問題解くのは面白かった。線形空間とかの抽象的なことをやるのは第二。

微分積分学第一/第二

高校数学を厳密にした感じ。

物理

力学基礎1/2

力学をやる。

電磁気学基礎1/2

電磁気学は高二くらいに勉強したんだけど、やっぱ問題解くと理解が深まりますね。同軸ケーブルを電位が伝わる速さの計算が面白かった。

化学

無機化学基礎

電子の軌道を踏まえた上で錯体とか色々やる。

有機化学基礎

高校で区別なく覚えていた諸々の反応を付加反応、脱離反応などに分類して細かく捉え直す感じ。

量子化学基礎

試験で計算が終わらず爆死した。

化学熱力学基礎

熱力学と化学が結び付いて面白い。

生命科学

生命科学基礎第一1/2

高校の生物基礎と被る箇所も多かったけど、覚えることが多い。生物取ってなかったので発生とか代謝とか神経の話は面白かった。CAPに引っかかって第二は取れなかった。

情報

情報リテラシー

html書いたりLaTeX書いたりした。

コンピュータサイエンス第二

第一はCAPに引っかかって取れなかった。第二ではコンピュータ内部での数値の扱いやソーティングアルゴリズムの計算量比較など。Pythonで動的計画法を書いたりした。競プロer有利だと思います。

図学

図学・図形デザイン第一/第二

立体図形の投影図を書いて、投影図だけを使って色々なものを作図するという内容。空間の把握が難しいけど面白い。考えた人は凄いなあと思った。

図学製図

図学の演習。図学・図形デザインでも演習はやるけど。

図形科学とCG1/2

自分のユニットに指定されていたクラスが図学製図と被ってたけど、教員にメールしたら変更してもらえた。多分図学・図形デザインと図学製図は環社開講で、図形科学とCGは工学院開講だからだと思った。
最初は図学の製図をやって、CGでの図形の表現や曲線の補間とかをやる。前半は図学・図形デザインと内容が同じだったのであんまり面白くなかった。

専門科目

環境社会理工学リテラシー

情報理工学リテラシのシラバス見たらディベートとか言ってたのでこっちにした。そしたら情理の学生には情理リテラシをお勧めしていますメールが来た。ちなみに環社リテラシーもつまらなかった。作文をさぼったら60点で単位が来ました。1年1Qにして最低点を取ってしまうの人生の汚点すぎる。単位が来ないよりは(表面上は)ましかもしれないけど。

情報理工学基礎123

1は集合論でカントールの対角線論法の話をやった。2は命題論理・述語論理とか証明図というのをやった。証明図結構難しいけど面白い。レポートのサーベイ論文はEMアルゴリズムと混合ガウスモデルについて書いた。3は情理の先生が各々の専門の話をする。曲線の話が面白かった。あと超関数の定義を聞いたのは初めてだった。

その他

科学技術の最前線

各学院に関連した内容を話してた。感想をちゃんと書かないと単位が来ません。

科学技術の創造プロセス(情報理工学院)

情理の数理計算の先生数人が専門の話をして、情報工学の方は企業の方から人を招いて授業してた。感想をちゃんと書かないと点数が来ません。

最後に

1年前期で真面目にやれば良かったなあ。

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数学と物理と情報工学

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