アドベントカレンダー2021 5日目の記事です。
21Bの鵜崎です。いかがお過ごしでしょうか。
さて、突然ですが、みなさんは「ダンダダン」という漫画をご存じでしょうか?
2021年4月6日より「少年ジャンプ+」で連載中の、今話題沸騰の作品です。
幽霊の存在を信じる女子高生とUFOの存在を信じるオタクの少年が怪奇現象と戦うオカルティック怪奇バトル漫画(Wikipediaより引用)です。
これがクッッッッッッッッッッソ面白いので是非読んでほしいのですが、前述の通り、この作品は妖怪伝承や都市伝説を題材として取り扱っており、こういうのが大好きな自分としては「ターボババア」などが作品に登場するとニヤリとしてしまうわけです。
古くより都市伝説番組が人気を博したり、近年ではインターネット発の都市伝説「きさらぎ駅」がテレビや作品の題材として取り上げられることもあり、人々はどこかに不気味で不可解なものを欲しているといってもいいのではないでしょうか。
さて、前置きが長くなりましたが今回の記事では恐ろしくもありながら魅力的な怪奇創作の世界をご紹介できればと思います。
死ぬほど洒落にならない怖い話
通称「洒落怖」。2chスレッド「死ぬほど洒落にならない怖い話を集めてみない?」に投稿された怪談群を指すことが多いです。
今年の夏、局所的な流行をみせた「八尺様」もここが元ネタだったりもします。
テキストという形態にも関わらず、その巧みな描写により、しっかり怖いです。
この後に紹介する作品の元ネタとなっているものも多く、怪奇創作を語る上では基礎知識といっても差し支えありません。是非ご一読ください。
リンク(有名どころをまとめたブログ)
秘封霖倶楽部
※ショッキング描写注意※
ND氏による東方project二次創作です。とは言っても東方projectの知識は全く必要ありません。
先述の洒落怖を原作とするもの、完全オリジナルのもの、受け入れがたい”異常”たちが主人公たちをじわじわと侵していきます。
本作の特徴は「”逸”日常」とでも形容したくなる、日常が狂っていくさま、理解しがたい怪奇への嫌悪感、恐怖でしょう。
人間は理解できないものに直面したとき、恐怖を覚えるとはよく言ったものですが、まさにその体現のような作品です。
各話がパラレルワールドであるという設定もあり、軽率に重要人物が死にます。死んだほうが幸せな状態になることの方が多いくらいです。
僕のおすすめは「完全変態俱楽部」です。みんなも狂おう。
また、動画が削除されやすい、そもそもの元コンテンツが人を選ぶなどの要因で、人には勧めづらいですが、「ホラー淫夢」界隈も要チェックです。とても簡単に言うと秘封霖倶楽部の淫夢版です。シリーズ毎にかなり重厚なストーリーが存在するのが魅力です。
SCP Foundation
詳しい説明は他の記事で既にしていただいているので割愛しますが、超常現象や不思議アイテムについて事務的な報告書形式で綴られた創作などが集まるサイトです。怪談や都市伝説を主観的な情景描写なしに、極めて冷静に語っていることが他の怪奇創作と一線を画して人気を博しました。
今回は僕のおすすめのこわめの作品をいくつか紹介することにします。
SCP-3519
人々に自殺を促すミーム汚染。
シンプルな効果ながらその脅威は計り知れず、財団は敗北します。
終わりゆく世界のなかで何を思う。
終わった世界に希望はあるのか。
SCP-2931-JP
やさしいおともだち。
SCP-CN-994(元記事削除済)
もうきみをみつけてるよ
依談
梨さんを筆頭とした「ただそこにある怪異」をテーマとした怪談です。
前述のSCPの特徴がジャパニーズホラーからの逸脱だとすれば、依談はその回帰とも言える作品群です。SCPとも一部関連していますが、今回はそのような理由で分けてみました。
依談、というより梨さんの作品の魅力は、「なんかやばそう」をめちゃめちゃに感じられることです。言語化できないヤバさ、なんにもわかんないけど絶対おかしいという嫌ーな感情を存分に味わえます。
おすすめは「瘤談」です。全3作のシリーズになっており、その始めにあたる作品です。とはいえ、これ単品でも存分に楽しめるのでほんとに一読してください。
それぞれの部にモチーフとなる都市伝説があったりします。
テキストベースの怪談と侮るなかれ、様々なギミックが盛り込まれ、恐怖体験としての質がとんでもねーです。
到達目指してがんばってください。
いかがでしたか?
いかがでしたか?
僕がインターネットのオタクなせいで紹介するコンテンツに偏りがあったことをお詫びいたします。
怪談イベントとかホラー映画らへんもいつか紹介できたらいいですね。それでは。
20年前に殺すべきでした