この記事は新歓ブログリレー、たぶん28日目の記事です。
おもに、環境・社会理工学院へ入学した方へ向けて書いております。
まえがき
グラ班とアルゴ班で活動している「だん」です。東工大では環社に属する土木・環境工学系でB3をやっています。
traPではおもに映像・デザインに手を出しています。そのうちそっちの記事も出るかもしれません。
環社とは、一言でいうと↑のような学院です。
改めて環境・社会理工学院へようこそ。建築家になりたい、どこかの研究分野を志望している、あるいは不本意ながらココへ来てしまったなど様々だと思います。
実はTwitter民の割合が低く、情報も集まりづらい学院。
ここでは環社で過ごすときに抑えておきたい色々をご紹介します!
進路
新入生の皆さんは学院に所属していて、1年在学するとさらに系に所属することになります。一般的な大学でいうところの「学部」が決まっていて、「学科」は決まっていない状態です。
系に所属(進級)するためには必修科目23単位から17単位以上、かつ100番台の科目を合計31単位とる必要があります。ここで、1年間の成績と志望とによって、進路が変わってくる事になります。
環社でなされる研究は「暮らしの舞台をつくる仕事」に直結しています。
建築学系
強・用・美、すなわち耐震性・住み心地・デザインに優れた建物を設計したり, 住環境(建物に留まらず, 周囲の地域含めて)の研究をおこないます.
とにかく図面と向き合う(2年生までは手書き). 東工大でもトップレベルの多忙さと聞いていますが, この方面が好きな人はきっと頑張れると思います.
この学系に進む場合, 1年生のうちに「図学・図形デザイン第一」「図学・図形デザイン第二」「図学製図」の5単位を履修し, 単位をとる必要があります. とらないと後々マズいことに……
以前のブログでも登場した緑が丘1号館。別名「不夜城」とも
土木・環境工学系
筆者の所属している学系です。
ちなみに僕は交通工学を学ぼうとこの大学に入った経緯があります.
いわゆる「インフラ」について取り扱います. ダムやトンネル, 橋梁の構造を研究・開発する土木工学分野と, 渋滞対策をはじめとする交通整備や, 建造物の安全性, 環境性能を研究する計画分野に大まかに分かれます.
義務の専門科目が多く、また実験のあるクオーターではかなり忙しくなります。
いつもコンクリート混ぜてるんでしょ? まあ部分的には合ってますね……
エンジニア的な講義が主ですが、デザインを扱う講義もあります。
融合理工学系
最近できた系です.
グローバルかつ学際的な視点で課題解決をおこないます. 教授曰く「なんでもできる」らしい. 最大の特徴として, 留学生を幅広く受け入れていて, とくに「GSEP」は英語ですべての教育が完結するプログラムです.
エネルギー・環境系の研究が多めとなっています。建築にも土木にも惹かれない人や、グローバルに興味のある人などが進んでいます。
専門科目は一定の割合で英語開講です.
転院
意図せず環境・社会理工学院に入学した人は、別の学院にある「系」に進む選択肢が用意されています。このためには二つの関門を突破することになります。
- 環社から出る
- 希望の系の「転院者受け入れ枠」の中に入る
「環社から出る」には、同じ転院希望の人のうち10%。環社なら、上位8人か9人に滑り込むのが条件です。例年、こちらの条件はクリアしやすいです。
最低点が生命と入れ替わったので、若干怪しい点がありますが……
しかし, 各系には定員とは別に「転院者受け入れ枠」が設定されており、「学院から出る」ための競争が激しい学院(生命や理)の人と取り合うこととなります。ここで負けると転院失敗になってしまいます。
(系にもよりますが, 2800~2900点はほしいところです.)
系所属と成績
すでにガイダンスで知っているかと思いますが、系所属の際には、1年間の上位31単位分の成績の合計が判断に用いられます。
ただし、環社の内部では例年競争は発生しにくいため、余程偏らない限りは、望んだ系に所属できます。
転院を狙っている場合は、点数を取りやすい科目等を聞きこんだり、各分野のガチプロに頼って教えてもらったり、過去問を漁ったり、1Qから頑張る事になります。
また、系所属点のうち、17単位分は必修からの算入です。4単位分しか捨てることが出来ませんので、必修科目にはとくに重点を置くとよいでしょう。
研究室と成績
系所属は成績が悪くても希望通りに行きます。
ところが、研究室や研究分野にこだわりがあるなら、それも成績によって決まる場合があることを留めておいてください。また、かなり先の話ですが、大学院入試の筆記試験の有無にも関わってきます。
(あまり多くの情報を出すことはできませんが、)GPT・GPAについて調べてみるとよいでしょう。
そのほか諸々、自分の入学した年度の学修案内を一読して、わからなければ先輩を捕まえて聞くのが早いです。ぜったい優しく教えてくれます。
初年次お勧め選択科目
大学の講義ではまず履修登録をして、教授から情報を得ます。
必修科目は教務webに自動で登録されているはずです。選択科目を検討して、それに追加していってください。
図学
「図学・図形デザイン」では、講義と演習形式が交互で、3次元の立体を2次元(紙面)に落とし込むやり方を学びます。直線や平面がどう表されるか知れます。若干絵描きにも役立つかも?
難易度は想像より低く、比較的良い点を貰っている人も多いです。
また、建築系に進む場合は図学が必須です。 少しでも志望する可能性がある人は、「図学製図」も含めて、履修登録を忘れずにしてください。
英語選択
東工大の必修英語は、残念ながらあまりハイレベルではありません。
しかし大学院入試の要件だったり、そもそも院の講義は英語だったり、融合系なら英語必須だったりと、今後何かと能力が求められます。
「TOEFLセミナー」や「スピーキング演習」は語学に対する意識が高い人々や、英語が堪能な留学生が集まっている印象です。うまく話せると楽しい。先生によって内容が異なるので、評判をみつつ履修に足してください。
初年次専門科目
環社では「リテラシ」「専門基礎」が開講されています。
初年度は教養が多いので、自分の進む専攻で何をやっているのかわかりづらいですが、実際の研究をオムニバス形式で紹介してフォローされています。
課題も各回で軽いレスポンスシートを出す程度なので、特に考えず取ってみましょう。
科学・技術の創造プロセス
ものつくりをして共有しようという内容で、各学院で企画されています。
環社開講の過去の企画を紹介します。多少は研究にも関係があるかもしれない。
- ロケットストーブでピザを焼く
- 斜面に空石積み
- ペットボトル回収箱を自作
- じゃんけん必勝法の探究
四大学連合
聞いたことがあるでしょうか。東工大では、一橋・医科歯科・外語大と提携をしており、単位互換制度があります。
冬くらいに登録申請があって、指定科目を他所の大学で一定数受講し、コース修了を認定してもらいます。
環社なら土木系・社会学系の科目が指定される「生活空間研究コース」が多数です。私は登録だけしてまだ一橋で何も受講していませんが、学生証コレクターにもなれるので検討してみてください。
サークル
サークル活動をする利点は、生活を充実させるのもありますが、大学の情報収集や、部室という名の居場所確保が大きいです。20Bの環社では、運動系・音楽系・イベント系で活動している人が目立ちます。
ものつくり系のサークルはあまり人気でない印象です。実際traPにも環社の人はほとんどいません(悲しい)が、たとえプログラミングに興味がなくても、グラフィックやサウンドの方面で楽しく活動できますよ!
その他
周りとあまり比べないようにしましょう。向上心を持つのは非常に大事ですが、この大学は個人の能力に天井がないことがあるので、不必要に病む原因にもなります(体験談)。
系所属後はおもに緑が丘で講義を受けます。最寄りの駅が異なり、他の学院の友人と会いにくくなるので、気を付けよう。
緑が丘ってどんな感じ?と思ったら
https://trap.jp/post/1443/
雑な記事でごめんなさい。気が向いたら追記します。
よい大学生活を!!
明日の記事は @annin が書きます。