この記事はアドベントカレンダー2019 8/18の記事です。
こんにちは。sea314です。今回は交通シミュレーションゲーム「Simutrans」の紹介です。
過去に「Ari」さんが似た記事を書いてくれているので、内容が被らないように心がけたいと思います。
Simutransとは
都市内・都市同士間に発生する旅客・貨物需要を上手く拾って、鉄道、飛行機、自動車、船などを使ってこれを輸送し、利益を上げるゲームです。
経路探索や乗り換えシステムがしっかりしているので、現実に即した交通網を作ってもちゃんと輸送できます。現実の交通網を再現する人もそこそこいます。
やったことは無いので詳しくは知りませんが、マルチプレイで協力したり開発競争したりもできるみたいです。
http://japanese.simutrans.com/
A列車との違い
似たゲームに「A列車でいこう」シリーズがあります。これは街作りに重点が置かれているゲームであり、どのような街を作るかが焦点になります。有料(しかも結構する)なので、圧倒的にグラフィックがよく、初心者でも簡単に遊び始められると思います。
一方で、Simutransでは交通シミュレーションに重点が置かれおり、都市同士、都市内部にどのような交通網を整備するかが焦点になります。完全無料であり豊富なアドオンで車両追加やゲームバランス変更などができるので、とっつきにくいですが自由度は非常に高いです。
どちらが良いとかそういう話ではなく、単純に方向性が違うよってことを言いたいだけです。
プレイ
マップも都市も全てランダム生成させて毎回異なるマップで資金を気にしながら遊ぶこともできますが、自作のマップを使い都市も道路も全て自分で作り資金無視で整備を楽しむこともできます。今回は全てランダムのとの中部圏の交通網を再現したものとの両方を紹介したいと思います。
ランダム
ランダムで生成しました。紹介のため1日で終わるようにしたかったので、マップも都市もかなり小さいです。
銚子が一番大きく、千代田、三河島がそれに続くようです。
いきなり鉄道や飛行機に手を出すと初期投資額大きすぎてお金がごっそり減り、人乗らなさすぎて赤字垂れ流しですぐ破産します(生成時に初期金額100倍とかに設定すれば話は別)。なので、まずはバスを整備して駅に人を集めます。駅名バス停名は自動的に良さげな名前をつけてくれるのですが、運行系統名はただの連番なのでちゃんとした名前をつけた方があとで管理が楽です。
資金に余裕があったので三河島と丸子もバスを走らせました。丸子のバスは銚子が近いので銚子駅に行きますが、三河島のバスは三河島駅に向かいます。銚子と三河島は鉄道に乗り換えてもらうようにします(ただし鉄道未開通)。もう少し資金が溜まったら鉄道を作ります。
このような路線網をつくろうと思います。先に交通網をどうするか決めておかないと、後々スペースが足りずに拡張できなかったり過剰な設備になったりするので結構大事です。
銚子~三河島で鉄道を開通させました。三河島を走るバスは、銚子や丸子に三河島駅から行けるようになったため、利用者数が3倍くらいになりました。まだまだ鉄道は利用が少ないので単線非電化2両編成のディーゼル車で運転しています。借金になってしまいましたが、利益は出ていて総資産にもまだ
余裕があるのでもう少し延伸します。
粕川、桜台まで延伸し、本数が増加したので複線化しました。一度にやったせいで倒産しかけているので、しばらく延伸はできなさそうです。
1年半かけて千代田まで延伸し、千代田に向かう車両を4両化しました。これで3大都市が相互に接続されました。このあたりになると船や飛行機に手を出してもなんとかなるようになります。
線路を高規格化して速度を上げました。鉄道に限らず、輸送時の速度が早いほど客からもらえる運賃が高くなる仕組みがあります。安い車両でノロノロ運んでもあまり儲からないようになっています。ただ、速度を上げるためには線路、車両の置き換えが必要なのでかなりのコストが掛かります。
船橋、井細田、大室に線路を伸ばし、全通させました。
電化やもっと発展したあとの混雑解消などもやりたいのですが、時間が無いのでこのへんで終わり。
別のマップですが、発展させまくるとこんな感じになります。
途中までターミナル駅に人を集めることに注力していましたが、混雑が激しくなりすぎたので環状線建設や直通運転などで利用者を分散させようとしている途中です。
はじめからターミナル駅が分散していればどれだけ楽だったか。山手線上にターミナル駅が分散する東京がよくできていることを実感しました。
それぞれターミナル駅の地上、地下
数えてみたところ、ホームが54面、線路が102線ありました。
再現
中部圏の交通網を再現したものを紹介します。
もともとこの紹介のために作っていたものではないので、偶然とってたスクショを使って紹介します。
マップをカスタムする場合は、ここからもってきて自分の使いたいサイズに加工するか、自分で作成します。今回は中部地方のマップを切り取り拡大したものを使いました。
車両や構造物など追加したいものがある場合もここから必要なアドオンをダウンロードして追加します。
資金を気にしながらなんてやってたら永遠に終わらんよって人は、設定→ライバル会社のフリープレイにチェックを入れることでどんなに借金抱えても倒産しなくなります。地形をガリガリ削ったり、地下鉄もりもり建設したり、新幹線をガツガツ建設するなら、これがないと大変だと思います。ある程度資金が貯まるようになったらチェックを外すこともできます。
地図を見ながら線路を敷いて
道路や地下鉄、都市も自分で配置し
運行系統なども調べて反映させ
さらに郊外に伸ばしていき
こんな感じになりました。混雑が酷かったので現実と比べ単線が複線なってたり、複線が複々線になってたりしますが、2048年とかになってるので良しとします。名古屋圏に住んでるor住んでた人は位置関係や地名がおかしいところに気づくかもしれませんが、私は全く縁もゆかりも無い人なのでお許しを。
再現をしてみるとその地域の交通網や地理に詳しくなれて、結構勉強になったりします(笑)
近い移動はバスや各駅停車、少し離れたら急行や特急に乗り換え、もっと離れると新幹線や飛行機を利用し、フェリーが便利な人はフェリーを使うなど、かなり合理的な移動をしてくれます。ただ、端から端まで各駅停車を走らせると、各駅停車を乗り通す人が多発し優等がガラガラになるのはちょっと問題ですが。
混雑するポイントやみんな乗り換える場所などがよく分かるので、ここにこんな路線があったら...みたいなことを確かめたりもできて面白いです。
最後に
勢いで記事を書いてしまったので、分かりにくかったり伝わらなかったりする箇所もあるかもしれません。
ここで紹介できたのはごく一部だと思います。この記事を読んで少しでもSimutransに興味を持った人は、ぜひ遊んでほしいと思います。